ペン画とはどんな技法?ペン画作家が思うペンの魅力と用途について

ペン画とは

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こんにちは。Hioです。

僕が作家活動を初めてから現在に至るまでまだ日は浅い方ではありますが、初めてペンでの作品を作ってから10年近くが経過します。

初めてペンで制作したのは学生時代でしたが、当時は手掛けた作品を人に見せる事はせず自己完結で終わっていました。

 

今回はこれまでの制作を通して思うペン画の特性や魅力についてまとめていければと思っております。

これからペン画を始めようと思っている方に参考になれば幸いです。

 

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ペン画の特徴

 

点と線での描写

 

ペンの構造上、絵筆とは異なりますので描き方は『点』『線』の二種類となっています。

この点と線を用いてどのように描いていくかがペン画にとって重要な要素となってくるのですが、線のタッチや太さを変えるなどして作風にも活かされてくるのですね。

 

中でもGペンであれば線の太さの強弱をつける事が出来るので、多少の線の太さを変える事は可能です。

また、0.05 , 0.3 , 0.5といったように線の太さを変える事も出来ますが、やはり絵筆と比べてしまうと『線』であるという事が強調されます。

 

製図を描く際はペンの太さを変え、線の用途によって使い分けをしますが、ペン画を制作する際はペンの太さを変える機会は少ないかもしれません。

僕自身で言えば、ペン画をする際は最初から最後まで同じペンの太さで制作をする事がほとんどですね。

 

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ペン画のメリット

 

細かい描写ができる

 

沢山描き込む事が好きな人にとっては、ペン画は相性が良い画風であると言えるかもしれません。

人物・風景・建物・生物など、それぞれを描く際にも細部に対して細かく描写する事が出来ますし、またそれらのモチーフを掛け合わせて独自性のある作品を仕上げる事も出来るでしょう。

また、「細密画」といったジャンルのように細かい描写を極めていく事も出来ますので、好きな人にとってはペンでの制作が楽しいと感じられるかもしれません。

 

「点と線」の組み合わせで自由に描く事が出来る

 

様々な線の組み合わせによって、表現できるタッチを変える事が出来ます。

例えば、下の絵のように線をクロスさせて重ねる事で、暗い箇所の表現や濃淡を表現する事が出来るようになります。

線のタッチ 網掛け

 

この技法は「クロスハッチング(網掛け)」という技法なのですが、応用の幅がかなりある為、至る箇所で活用する事が出来る技法です。

毛先など、パーツによっては線だけでの描写となりますが、タッチを組み合わせる事によって様々な表情を作り上げる事が出来るようになるのですね。

 

また線のタッチについてコチラの解説記事でも紹介をしております。

併せてご覧頂ける幸いです。

 

【関連記事】

【ペン画】猫の制作過程について。水性ペンで4つの主なタッチで描く

 

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手軽に描ける

 

ペン画は場所を選ぶ必要があまり無いので、外出先でも気軽に絵を描くことが出来る技法でもあります。

A5~6サイズのスケッチブックであれば、かさばる事も無く手軽に持ち運ぶ事も出来ますので、屋外でスケッチをする場合などに向いていると言えます。

【関連記事】

屋外、屋内で風景スケッチをする際に必要な道具。おすすめ12選

 

また、本腰を入れて描くにしても画材によって場所を取られる心配も無いので、道具の管理もしやすかったりします。

キャップを外したまま放置してしまうとインクがダメになってしまうので、そうでもしない限りは扱いやすい画材であると言えますね。

 

また、ペン画の中でも「付けペン」を使って描く技法もあるのですが、ボールペンやミリペンと違ってやや扱いが難しいかもしれません。

個人的にこれまで使ってきたペンについて以下の記事にまとめているので、良かったらコチラの記事もご覧になってくださいね。

【関連記事】

ペン画・イラスト・スケッチ。普段使っている4種類のペンのご紹介

 

材料費がかからない

 

ペン画は鉛筆画と同等かその次ぐらいに材料費がかからない技法であると言えるかもしれません。

たとえば、A4サイズほどの作品を作る上場合、それに必要な材料費はペンと紙、水張り用の木製パネルなど合わせても1000円程で制作する事が出来てしまいます。

 

また、ペン一本当たり100~200円程度の金額ですが、かなり描き込んだとしてもペン一本で何枚も絵を描く事が出来るので、コスパもかなり良かったりします。

さらに極端な話を言ってしまえば、紙とペンさえあれば制作が出来るので、家に飾ったりSNSにアップする用の作品としてであれば、数百円、もしくは100円未満で描く事が出来てしまいますね。

 

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ペン画のデメリット

 

重厚感のある表現が難しい

 

不可能という訳では無いのですが、ペン画の特性上、油絵やアクリル画などと違って重ね塗りをして重厚感のある表現をしていく事は難しいと言えるでしょう。

あくまでも線同士を重ねていったり、点描の密度具合によって色の濃淡を表現していく事となるので、油絵特有の描き方などとは相性が良いとは言えないのかもしれません。

 

むしろ点と線による繊細さや緻密な描写が長所となるので、ペンを使う事が自分に合った描き方であるのかという事を検討する必要があるかもしれませんね。

 

時間がかかる

 

細かい描写が出来るというメリットはありますが、細部の緻密さを追い求めるあまり、最終的に一つの作品として仕上げていくまでにかなりの時間を要する事となります。

比較的早い作品でも1~2週間ほどかかる事もあれば、場合によっては数カ月から半年ほどかかってしまう事もあります。

 

筆や鉛筆で描く際は「面」で描く事が出来る為、水彩画など早ければ1日2日、もしくは数時間で仕上がってしまう事もあります。

その反面、上でも言いましたがペン画は「点と線のみ」の描写となるので、要する時間がどうしてもかかってしまう事になってしまいますね。

 

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歴史が浅い

 

歴史的に見ると、ボールペンやミリペンといった持ち運びが簡単なペンが開発されてから、まだ日が浅いのではないかと思われます。

やはり、油絵や水彩画などと比べてしまうと、その分軽く見られがちな所は否めません。

どちらかと言えば漫画家の方々の手法でもあるので、絵画としての価値はまだ低いと言わざるを得ません。

 

ですが、近年はペン画のように細かな画風が注目を浴びるようになってきているので、今後も開拓していける技法であると言えます。

池田学さんをはじめ、まだメジャーでは無いにしろ驚異的な描き込みをするペン作家の方も沢山いるので、今後に期待したいところではありますね。

 

ちなみに紹介させてもらった池田学さんは、2017年に国内数か所を巡回し、美術館や百貨店等で個展をされた方です。

画集だけでもその描き込み量が伝わってくるので、興味がありましたらご覧になってみて下さい。

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まとめ

 

ペン画という技法についての特徴や利点をまとめてみました。

今後のあなたの制作に役立てて頂けると幸いです。

 

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