世間一般的に名が通っている大学を卒業するも、すべての人が就職をするとは限りません。
中にはごく一部の人ではありますが、「高学歴ニート」と呼ばれる状態になってしまう人もいます。
有名大学、あるいは大学院修士課程、博士課程に進むものの、その後就職が出来ずニートになってしまうのも少なからずいます。
同年代は有名起業や事務所でバリバリ働いているにも関わらず、今の自分を見返すと情けなく感じてしまう事もあります。
僕も家に引きこもってニートのような生活を送っていた事もあります。
大学院を出たにも関わらず、仕事もせずに家の中で引きこもっている時期がありました。

後悔をしたところで何も変わらないのですが、人生で今が一番若いものだと思って、今からできることを始めてみる事が大切です。
この記事では、高学歴ニートと呼ばれる人についてまとめています。
今後の人生を築いていく為にも、ガムシャラに行動するようにしましょう。
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高学歴ニートとは?
一般的なニートの定義というのは、教育や勤労、職業訓練をしていない15歳〜34歳までの人の事を指します。
一方で高学歴ニートに関しては、一流の大学や大学院を修了していても、就職をせずに暮らしている人のことです。
一般的には高学歴となる大卒資格を持っている場合、その教育水準に応じた高給の仕事に就けると思われがちですが、人生の歯車が狂ってしまう事でニートになってしまう事もあります。
また、高学歴な人がニートになってしまう事の背景には、本人の努力によるものだけではありません。
社会情勢であったり、人によっては親の介護が必要になってしまい、フルタイムでの勤務が出来ないといった理由もあるでしょう。
加えて、プライドの高さが仇となってしまい、ハードルが上がってしまうなど、希望する職業に就く事が出来なくなってしまう状況が続いてしまいます。
こういった人材が社会に居場所が無くなってしまうと、社会全体にとっても大きな損失となってしまう事でしょう。
各々個人の能力を活かせる社会である事が望ましいですね。
高学歴ニートになる人の5つの特徴
燃え尽き症候群
大学に入学する事を人生の目的として考えている場合、せっかく良い大学に入る事が出来たとしても、その後の人生の進路を見出す事が難しく感じられてしまう人もいます。
勉強しかしてこなかった為、他に生きがいややりたい事が見つからず、大学も休みがちとなってしまうケースもあります。
終いには単位を落としてしまい留年するなど、就職活動をする上でのハンデとなり得てくる事もあります。
大学卒業後のビジョンを踏まえて入学をしないと、その後の人生の道筋を見出す事が難しくなってしまうかもしれません。
社会的なプレッシャーや不安感によってニートになる
高水準の大学を卒業する事で、その後の就職先の難易度も自ずと高くなってしまいます。
それは周囲からの視線や期待の表れでもあるのですが、本人からしてみたらプレッシャーと捉えられても仕方のない事とも言えます。
このようなプレッシャーを跳ね除けられる人であれば、卒業後も良い会社に就職する事が出来たり、自ら起業するほどのバイタリティを持って精力的に活躍していく事となるでしょう。
一方で、こういった周囲からの期待やプレッシャーに押し潰されてしまった場合は、就職活動も上手くいかず、卒業後はフリーター、あるいはニートになってしまう事もあります。
それは高学歴である事に比例するので、本人の意思に関わらず周囲からの期待も高まります。
そのプレッシャーに耐えきれず、本来の自分を見失ってしまうと、就職活動も上手くいかなくなってしまいます。
プライドが邪魔をする
自身が高学歴であるが為に、「一流企業以外に就職をしたく無い」といったプライドが邪魔してしまい、妥協出来ず一般企業への就職といった選択肢を選ぶ事がしづらく感じてしまいます。
「周囲の優秀な人たちは一流企業に就職をしているのに、自分だけ…」といったように、自分を卑下してしまうと、自己肯定感が無くなってしまう程落ち込んでしまう事に繋がってしまいます。

就職をする事が人生の全てではありませんが、一流企業に就職をする事が目的と考えているが為に妥協する事が出来ず、ニートになってしまうのです。
精神的な問題や肉体的な問題によるもの
大学に入学する学力は備わっているものの、精神的に未熟だったり、休学を重ねてしまうほど身体が弱かった場合、その後の社会生活をしていく上でのハンデとなり得てしまいます。
これは生まれ持ったものなので仕方のない事でもありますが、打たれ強さや仕事をこなしていく上での体力が備わっていないと、仕事が続かなくなってしまいます。
加えて高学歴者というプライドもあり、無理をしてまで就職活動をするも、なかなか採用されず、追い打ちをかけられてしまう事態になってしまう事も。
在学中に自分に合った仕事や生き方を見出す事が出来ないままであれば、そのままニートになってしまう可能性も十分にあり得ます。
コミュニケーション能力が弱い
いわゆる「コミュ力」と呼ばれる能力が低いと、仕事をする上での大きなハンデとなり得てしまいます。
最低限の意思疎通ができないと業務をこなす上での弊害となってしまいますし、後々大きな損失にも繋がってしまいます。
これまでは勉学に励む事で卒業に至るまでの単位を取得する事が出来ていましたが、社会に出てからは場の空気を読む能力や、チームワークが必要になってきます。
コミュニケーション能力が低いと、業務にも影響を及ぼしてしまう為、周囲の人とも関係を築いていく事が難しくなってしまいます。
つまづく事が増えるたびに自己肯定感が下がってしまうと、会社に自分の居場所が無くなってしまい、そのまま退社してしまう事となってしまいます。
高学歴ニートのその後
社会的な孤立をしてしまう
ニートになってしまうと、社会的な関わりを持つ事が出来なくなってしまいます。
人とのコミュニケーションや、仕事をする上での段取り、社会人としての自覚が欠如したまま生きていく事となってしまいます。
ニート期間が長引けば長引くほど、その後の就職先を探すのも難しくなってしまいます。
新卒で就職する事が出来なかったとしても、その後も就職活動をしたり、自ら個人事業主として仕事をしないと、その先の人生の展望が見えなくなってしまいます。
20代、30代前半であればまだ希望はあるので、ニート期間を有意義に使わないと後で取り返しのつかない事となってしまい兼ねません。
家に引きこもる日々が続くと、精神衛生上にもよくありません。
これまでの自分の努力や頑張りを認めつつ、先に進む努力をしていきましょう。
自己肯定感の低下やうつ病のリスクが高まる
一般的には就職をした会社で実務経験を積む事で、失敗を繰り返しながらも経験を積んでいく事が出来るようになります。
もちろん辛い事があったり、それでも耐え忍ばなければならない事も多々ありますが、それらを乗り越える事で精神的にも成長を果たす事が出来るようになります。
一方でそうした苦労や成功体験をしていない場合、自分の存在価値すら危ぶまれてしまう恐れがあります。
自分が高学歴であるというプライドを持っていても、それを活かせないのであれば得られるものは何もありません。
一歩前に踏み出す事は勇気が必要な事ではありますが、そこを乗り越えていかなければその先に進む事が出来なくなってしまいます。

高学歴ニートを抜け出す為には?
自分の強みを活かしていく
必ずしも企業に就職する事だけが人生の全てではありません。
自ら起業をしたり、個人事業主として生計を立てていく事で収入を得る事も出来ます。
大学で学んだ事は就職活動をする上では上手く活用する事は出来ませんでしたが、ネットを使って自らの知識を発信していく事で、活路を見出していく事が出来る事でしょう。
ブログやSNS、YouTubeなどを活用する事で、これまで学んできた知識に価値が付くようになります。
例えば語学の知識があれば海外に留学する方や就職する方に向けたブログを構築していくのでも良いですし、動画であれば尚更発音なども伝えやすくなります。
様々なツールを使っていく上で、自分に合った発信方法を身につけていく事で、会社に依存しない生き方をする事が出来るようになってくるでしょう。
自己分析やスキルアップの努力をする
ニートになってしまった事実は変えようが無いので、まずは今の状態の自分自身を認めてあげる事が大切です。
その上で、「今の自分にできる事は何か?」を考えておく必要があります。
これまで頑張ってきた事や、勉強以外で取り組んできたものが見つかるかもしれません。
仮に見つからなかったとしても、今までの人生を振り返れば特にハマったものがある事でしょう。
その中で需要のある分野が見つかれば、必要な知識を書籍から仕入れたり、セミナーに参加する事で新たな発見があるかもしれません。
そこで出会う人と交流するきっかけが出来るかもしれませんし、今後の人生にも影響を与える出会いもある事でしょう。
自己分析に加え、行動を起こしていく事で将来に繋げていく事が出来るようになります。
周囲の人の理解を得られるようにする
一般的には「大学を卒業してから就職をする」といった意識を持つ人の方が大半の世の中です。
最近では在学中からYouTuberとして活動の場を広げている人もいるので、そういった意味では以前よりは個人で生きていく事に対して、社会が寛容になってきたかもしれません。
とはいえ、これまで育ててもらった両親や周囲の人たちに対しての説明を果たす義務はあります。
その際に大きく反対をされるかもしれませんが、その中でも味方になってくれる人がいると心強いものでもあります。
周囲の人の理解を得る事で、その後の活動を後押ししてくれる事となってくるので、今後の方針について説明するようにしておきましょう。
まとめ
高学歴ニートになってしまう人の特徴や、その後の人生についてまとめました。
僕自身、家に引きこもってニートをしていた時期はありましたが、その間自分の無力さが浮き彫りとなっていました。
経済的にも精神的にも自立をする事が、今後の不安を取り除く上で大事な事と言えます。
就職するのも良いですし、個人で始められる仕事をするなど、自ら選択肢を狭めないようにしてくださいね。
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