こんにちは。ペン画家の小笠原です。
デッサンを始めたばかりの初心者の方にとって、基本的な技術を身につけるためには、シンプルで理解しやすいモチーフを選ぶことが重要です。
物事はステップアップをしていく事で、着実に力を身につける事が出来るためでもあります。
初めのうちは背伸びをして難しいモチーフを描いてしまいがちではありませんが、そればかりを続けていると、自分の実力とのギャップに苦しんでしまう事にも繋がりかねません。
そこで今回は、デッサン初心者の方にとって、描きやすいオススメのモチーフについて解説をしていきたいと思います。
千里の道も第一歩から始まるので、着実なレベルアップを心がけていくようにしてくださいね!
デッサン初心者にオススメのモチーフ
幾何学形状の物体
まず一つ目は、「幾何学形態」と呼ばれる物体をデッサンする事です。
- 立方体
- 球体
- 円柱
- 円錐
といったモチーフですね。
これらの形はデッサンをする際によく使われているモチーフですが、単純な形態であるため、形状や陰影の捉え方、透視図法の基本を練習するのにも適しています。
また、これらの基本となる形態を異なる視点から描くことで、立体感や遠近感を理解する練習ができます。
幾何学形態はデッサンの基礎を学ぶのに最適ですし、光の当たり方による影の変化も観察しやすいですね。
静物
次に、静物を描く事もデッサン初心者にオススメなモチーフです。
その理由として、静物画はさまざまな形や質感、色のオブジェクトを組み合わせたデッサンを練習するのに最適だからです。
果物、花、陶器、ガラス瓶など、身近なものを組み合わせて描くことで、観察力と技術を高められます。
また、静物デッサンをする際に構図の取り方や、異なる素材の質感を表現する練習ができます。
それにより、陰影や反射光の描写も学ぶ事が出来るようになるので、デッサン初心者の方にオススメです。
静物は日常にありふれているモチーフでもあるので、目にする機会も多いと思います。
デッサンのしやすさで言えば、静物デッサンは描きやすいモチーフでもありますね。
小物類
静物と被る物もありますが、ペンや眼鏡、靴、コーヒーカップなど、身の回りにある小さな物を描くことで、観察力を鍛えることができます。
これらのモチーフは、それぞれの形状が比較的シンプルでありながらも、細部に注意を払いながらデッサンの練習をする事ができます。
小物のディテールを細かく描くことで、正確な線の描き方や、微妙な陰影の表現を学ぶ事が出来るので、こちらもオススメです。
植物
植物は多様な形態と質感があるので、練習用の素材としても非常に優れています。
葉や花びらの曲線や重なりを描くことで、線の柔軟性や微細な表現力を養うことも出来るようになります。
また、葉の葉脈や葉先などの細かいディテールであったり、植物の自然な形のバランスを取る練習ができます。
光源を設置し、光と影の変化を捉える事で立体感を学ぶことが出来るので、普段の練習としてもオススメですね。
自画像
自画像をデッサンする事は、自分自身を観察しながら描くため、顔のプロポーションや表情の練習にもなります。
また、自画像はいつでも練習できるといったメリットもあるので、そう言った意味でも敷居が低いモチーフでもありますね。
ポイントとしては、顔のパーツ(目、鼻、口など)の位置関係や、表情筋の動きを理解することが出来るという点です。
実際に自分の顔をデッサンをしてみると、意外とそれぞれのパーツの比率が分かっていなかったり、新たな発見がある事も多々あります。
毎日自分の顔を見ているにも関わらず、普段から観察が出来ていなかった事にも気付かされますね。
自画像は初心者にとって難易度は少し高いですが、挑戦することで多くの「学び」や「気づき」を得る事が出来るようになります。
顔のパーツの比率や表情筋のつき方を知る事で、より自然な形でデッサンをしていく事もできるようになります。
参考資料としてコチラの書籍は初版がかなり古いですが、顔の各パーツや表情筋について詳しく学ぶ事が出来ます。
加えて、人体の構造についても分かりやすく解説されているので、手元に一冊あると何度も見返す事が出来るので便利です。
体のパーツ
自画像だけでなく、手や足などの各パーツを描く事もデッサンの練習となってきます。
特に手のデッサンを練習する事で、モチーフへの観察力をより高めていく事が出来るようにもなってくるのですね。
手の描写の上手であるかどうかは、肖像画を描く上で特に重要な要素の一つにもなります。
他が良くても、手の描写がイマイチなだけでかなりのマイナスポイントとなり得てしまいますからね。
手のデッサンをする上で、指の関節の長さや比率、指を曲げた時の陰影のつき方など、同じモチーフであってもデッサンをする毎に違った表情を見る事が出来たりもします。
実際にやってみると分かりますが、手のデッサンというのは身近なモチーフであるにも関わらず、奥が深いモチーフである事を認識させられます。
右利きの人であれば右手を描く事が難しいので、必然的に左手をデッサンする事となりますが、慣れてきたら右手、もしくは両手も描けるようにしていくと良いですね。
風景
家の窓から見える風景や、公園の風景など、身近な風景を描くことで、遠近法やスケール感の基本を学ぶことができます。
その為、自然の風景は、複雑さの段階を選べるため初心者にも取り組みやすいです。
風景を描く過程でデッサンとして身につけるだけでなく、空気遠近法や透視図法といった技法への知識や理解を深めていく事にも後々発展していく事となります。
それに伴って学ぶ事も増えてきますが、自身の実力が着実に高まっている事を実感する事が出来るようにもなりますね。
また、風景画を描く事で、遠近感や空間の広がりを表現する練習にもなるので、空間把握能力を鍛える事にも繋がります。
光源は太陽光なので描きやすいですし、自然光の変化を観察することで、光と影の描写力を高める事も出来るようになります。
まとめ
デッサン初心者の方は、まずはシンプルなモチーフから始めて、基本的な技術や観察力を身につけることが重要です。
次第に複雑なモチーフに挑戦することで、描画スキルを段階的に向上させることができます。
また、描く際には焦らず、細かい部分に注意を払って練習することが大切です。
定期的に練習を続けることで、技術は着実に向上していくので、是非とも実践していってくださいね!
✅ 電子書籍『ペン画技法解説書』
✅ メール講座『絵の描き方』
✅ デッサン道具の知識
✅ アートで生きていく為の入門書
✅ メルマガ読者特別プレゼント
など、以下より受け取る事が出来ます。
⇩ ⇩ ⇩