これからデッサンを始める際に、モチーフとしてりんごが出される事が頻繁にあります。
ありふれているモチーフだからこそ描きやすいという事もありますが、りんご一個だけでもデッサンをする上で沢山の情報が詰まっているので、デッサンの基礎を学ぶ上で必修のモチーフであると言えますね。
そこで今回は各方面でりんごのデッサンが必要なのか?について、個人的な意見を踏まえつつまとめていきたいと思います。
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目次
りんごのデッサンはなぜ必要?
絵画教室や美大受験予備校等に通うと、必ずと言って良いほど『りんご』というモチーフが出されます。
スーパーの果物売り場でもよく見かける果物ですので、記事の冒頭でも言いましたが「単に見慣れているから?」と思われる方もいるかもしれませんね。
確かにそれも一理ありますし、自分が普段から触れているものの方がデッサンをしやすいという事はありますが、りんご一つ見ても、デッサンをする上で沢山の要素が詰まっているといった理由があります。
りんごのデッサンが必要な5つの理由
デッサンの基礎力を付ける為に必要な事が学べる
デッサンの技法書等でもりんごの描き方について掲載している書籍は沢山あります。
このような書籍を一度でも手に取った方であれば、「りんごが描ければなんでも描けるようになる」といったような文言を見た事があるという方も多いのではないでしょうか?
これだけ見るとなんだか大袈裟なように感じられるかもしれませんが(多少誇張している感じは否めない)、実際にデッサンをする過程で、りんごのデッサンが出来るのとそうでない場合では、写実的な表現力に大きな差が出てきてしまうものです。
ありふれているモチーフであるからこそ、見なくても描けるくらいの実力がついてくれば、他のモチーフを描く際にも応用することが容易になってきます。
モチーフの構造の理解に役立つ
りんごは球体のような形であるとった特徴があります。
球体は基本の形態の一つでもあるので、それに近いモチーフであるりんごをデッサンすることで、デッサンの理解度を上げる事にも繋がります。
また、断面を見る事で完全な球体ではない事も分かりますし、詳しく調べてみる事で構造を理解する事にも繋がってくる事でしょう。
デッサンをする際は表面上をなぞるだけでなく、形態や構造を理解する事で、モチーフの理解に繋げていくことが出来るようになります。
特にりんごの場合、シンプルでありながら基本的なことが詰まっているので、基礎を習得する上でしっかりと押さえておきたいモチーフでもありますね。
シンプルな形態だからこそ奥が深い
デッサンをする上で、まずは「形をとる」事が最優先で大事な事です。
正確に形を捉える事が出来ていないと、いくら描写を重ねても違和感のある絵になってしまうからですね。
デッサンをする際のモチーフに関しては、その都度変わるものでもあります。
中には植物や複数のモチーフで構成されているような複雑なものであったりもしますし、人によっては描きにくいモチーフもある事でしょう。
そういった中で、りんご というシンプルな形態を描くことが出来るという事は、それをベースに様々なモチーフを描く際に大いに役に立つようになってくるのですね。
モチーフの観察方法を身につける事が出来る
一言にりんごと言えども、個体によって形が変わったりしますし、品種によっては色や大きさも変わってくる事となります。
単に「りんごのデッサン」といっても、自分がイメージするりんごをデッサンするのではなく、目の前にあるモチーフをしっかりと観察した上でデッサンすることが大切です。
このような観察眼を磨く事は、デッサンをしていく上で大切な事ですので、自然と出来るようにしておくようにしましょう。
モチーフを観察するクセが自ずと身についてくるようになれば、これまで描いた事のないモチーフを描く際にも大いに役にたつ事となるので、その練習として身につけておくようにしましょう。
光の当たり方や陰影についての理解を深める事が出来る
モチーフをデッサンする上で、光と影の陰影の描写はとても大事な要素の一つとなります。
陰影の描写さえ上手く出来ていれば、極論ですがデッサン力が十分に備わっているといっても過言ではないかもしれませんね。
鉛筆デッサンの場合、モノクロでの描写となるので、鉛筆の濃淡を使って描く事となります。
そこで陰影を追いかけながら描写をしていく事で、立体感を演出することが出来るようになります。
そこから質感の描写も出来るようになれば、デッサンの基本的なスキルを身につけたと言っても過言ではないと思います。
まとめ
りんごが描けるようになる事で、様々なモチーフのデッサンに応用することが出来るようになります。
基礎を習得することができれば、それを軸に発展させていくことが出来るようになるでしょう。
まずはシンプルなモチーフから始めていく事で、今後自分が描きたいモチーフを描けるようになるので、是非とも押さえておいて下さいね。
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