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デッサンと模写の違いとは?それぞれついて詳しく解説します!

絵画

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こんにちは。ペン画家の小笠原です。

僕が描いた作品です。


これから絵を学んでいく過程で、描き方について一度は考える事があるかと思われます。


「デッサンと模写ってそもそも何がどう違うの??」


と言った具合に、それぞれの言葉を聞いた事があるものの、なんとなく用途について分別が出来ていないと感じている方も少なくないのではと思います。


そこで今回は、デッサンと模写の違いについて詳しく解説していきたいと思います。

基本的にはどちらも「絵を描く」事は共通していますが、それぞれ目的が異なるので、絵のトレーニングをしていく上で参考にしてみてくださいね。

デッサンの4つの特徴

鉛筆デッサン


デッサンとは、主に物や人の形を捉えた上で、モチーフの陰影や質感の表現をしていく方法の事を指します。

中でも、以下の点が特徴です。

観察力と表現力を養う


デッサンとは、対象物となるモチーフを観察し、その形状やプロポーション、陰影などを忠実に表現することを目指します。

特に、『観察眼』『表現方法』を鍛える上で、デッサンは最適な練習方法でもあるのですね。



絵を描く上で、対象となるそのモチーフへの理解を深めていく事は、すなわち技術の向上に繋がります。

普段から見慣れているものであっても、実際に調べてみると知らない事も多々ありますし、意外な事実を知る事もあるのです。

このように、頭の中の知識だけでなく、実際に目で見て触れる事で得られる観察力を養うためにも、デッサンは必要な行為であると言えます。

絵の基礎訓練


デッサンの練習は、絵を描く技術の基礎としてとても重要です。

デッサンを通じて、描画の基本的なスキル(線の描き方、影の付け方、構図の取り方など)を学ぶ事が出来るからですね。



このような基礎訓練というのは、より発展して自身のオリジナルの画風を確立していく上で、大切な基盤となり得てきます。

何事にも言える事ではありますが、基本を疎かにしてしまうと、ステップアップして力をつけていく事が出来なくなってしまいます。

しまいには、「自分がどこを目指しているのか?」といったゴールを見失ってしまう事にも繋がりかねないので、それだけ基礎固めを大事にしておく必要があるのですね。

デッサンで使用する画材


デッサンをする際は、鉛筆や木炭、ペンなどを使用することが一般的です。

また、描くモチーフや目的によっては短時間で描かれることも多く、それらも練習としての役割を果たします。



それでも、スケッチやクロッキーなどと比べるとキャンバスに向き合う時間が長く、それに比例して描き込み量も増えるのもデッサンの特徴となります。

モチーフと向き合いつつも、それぞれの道具を使いながら正確に描き写していく必要があるのですね。

アプローチが自由


描く対象やスタイルは自由で、抽象的なデッサンもあれば、よりリアルなデッサンもあります。

それこそ「鉛筆画」と言っても遜色がないくらいのクオリティで仕上げる事もありますし、ものによっては、作品として見ても申し分がないデッサンもあります。



もちろん、それだけ熱心に描き込んでも良いのですが、デッサンは「絵を学ぶ練習の延長」である事を念頭に起きつつ、実践していくと良いですね。

模写の特徴

水彩道具


模写とは、既存の絵画や写真などを手本として、それを忠実に再現することを目指す描画方法です。

中でも、以下の点が模写の特徴となっています。

技術の習得


巨匠が描いた名画や優れた作品を模倣することで、その作品の技法やスタイルを学んでいきます。

これにより、画家の技術を深く理解し、自身のスキル向上に役立てていく事が出来るようになります。


特に古典的な美術教育を受ける上では、模写は重要な訓練法とされています。

名作の模倣を通じて、色使いや構図、筆使いなどを学ぶ事が出来る為ですね。

練習として重要


美術教育においては、古典作品の模写は重要な練習方法でもあります。

これを通じて、その画家が実践した色使いや構図、筆使いなどを学んでいきます。


模写をする際には時間と労力がかかりますし、使用する画材や絵のクオリティによっては長期間その絵と向き合わなければならない事もあります。

ですが、これにより忍耐力と集中力が養われ、作品に対する描写や細やかな注意が求められる事となります。

忠実に再現する事を重視


模写をする上では、元の作品にどれだけ忠実に再現できるかが重要となります。

そのため、色、形、構図、質感など、あらゆる要素を細かく観察する必要があり、細部まで事細かく丁寧に描いていきます。



なざなら、より忠実に再現するためには、元の作品を細部までよく観察する必要があります。

これにより、観察力が養われていく事となっていくのですね。

ツールと素材


元の作品に応じて、油画、アクリル絵の具、水彩、鉛筆などさまざまな画材や素材が使用されます。

これらの画材を使用する事で、忠実な絵画作品の再現を目指していきます。

また、異なる画材を使用することで、それぞれの特性であったり、使い方を理解することができます。

デッサンと模写の主な違いについて

画材


最後に、デッサンと模写の違いについてまとめていきたいと思います。

目的の違い


デッサンは観察と表現の訓練が主な目的ですが、模写は技術習得と作品への理解が主な目的となります。

日常的な絵の訓練方法としてはデッサンをする機会の方が多いですが、優れた作品への理解を深めていく模写をする事は、技術だけでなくその作品の時代背景などの読み取りを行う事にも繋がります。


なのでどちらが良いという事ではなく、それぞれの特徴を理解しながら目的に応じた練習方法として活用していくと良いという事ですね!

アプローチ方法


デッサンは自由なアプローチが許されるのに対し、模写は元の作品に忠実であることが求められます。

この点が特に、「デッサン」と「模写」の分かりやすい大きな違いであると言えます。


デッサンの場合


「目の前にある三次元のモチーフを二次元のキャンバスに落とし込む」


事に対して、模写は


「二次元の絵を二次元のキャンバスに描き写す」


といったアプローチとなっています。



それゆえ、デッサンは「モチーフの本質を見極めながら描写していく」のに対して、模写は「すでにある作品に対して100点満点の出来を目指していく作業」と言っても過言ではありません。

このようなイメージを持ってもらえると、デッサンと模写のそれぞれの役割を分けながら、絵の訓練に役立てていく事が出来るようになると思います。

使用される素材


デッサンは主に鉛筆や木炭を使用して描きますが、模写は元の作品に応じた多様な素材が使用されます。

それこそ、油絵を模写する際は油絵の具を使って描いていくといった具合です。

このように、手がける作品によっては異なるので、模写をする場合に関しては作品に合わせた画材の調達が必須となります。


まとめ


以上が、デッサンと模写の違いについての詳しい解説となりました。

デッサンを鍛えることも、模写を行うことも、それぞれの役割を理解しつつ日々の練習に取り入れていくことで、自身の制作に役立てていってくださいね。

どちらも絵画のスキルを磨くためには重要な技法なので、それぞれの目的に応じて使い分けるようにしていってください。



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小笠原 英輝ペン画家/オンライン絵画教室運営
こんにちは。ペン画家の小笠原です!全国各地のギャラリーでの展示やSNSで作品の発表&販売を行っています。当ホームページでは、ペン画や絵の描き方だけでなく、インターネットを活用して生活していく方法について解説しています。また現在は「絵を学びたい」という方向けに絵画教室の運営にも力を入れるようになりました。 自分の好きな事で生きていきたい方、絵で食べていきたいと思っている方に向けて、有益な情報を心がけて発信しています!
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