椿(ツバキ)は日本の代表的な花としてよく見られるので、馴染みの深い花であると言えるかもしれませんね。
椿は江戸時代から庶民の間でも親しまれていた花で、12月から4月ごろにかけて開花する花となっています。
また似たような花で山茶花(サザンカ)がありますが、花びらの散り方や開花時期がやや異なるといった違いがあるそうです。
椿は生け垣や庭木として植えられている為、開花時期になると街の至る所で見られる事となるでしょう。
さて、コチラの記事では鉛筆デッサンにおける花(椿)の制作過程についてまとめてみました。
これから絵を描こうと思っている方に参考にして頂けると幸いです。
目次
鉛筆デッサン椿の制作時間など
制作時間:1時間
使用鉛筆:HB~4B
使用した紙:水彩紙
椿の制作過程
解説の前に、今回の制作過程を動画にしたものを掲載しておきます。
【YouTubeで観る】
⇨https://www.youtube.com/watch?v=RYv91an4XH4
制作時間は1時間となっていますが、一部早送りをしている為、20分の動画となっています。
次の項目から画像を交えて解説をしていきますが、コチラもご覧頂けると幸いです。
では、椿のデッサンについての解説を始めていきたいと思います。
形を取る
椿のデッサンを始める上で、まずは最初に形を取るという作業から始まります。
大まかな形を捉える事で、形態だけでなく構図を取る際にも役立ってきます。
最初の段階では寸分の狂いもなく形を取ろうとする必要は無いので、徐々に徐々にモチーフと同じ形に整えていくイメージで描くと良いでしょう。
デッサンをする場合、形がうまく取れているかどうかは大切な要素の一つではありますが、この時点で自分にプレッシャーをかけ過ぎる必要は無いと思います。
特に初心者のうちは、なるべく手を動かす事から始めると良いですね。
影の濃淡を描く
デッサンをする上で、陰影を表現する事はとても大事な事です。
デッサンの場合は輪郭線が無く、鉛筆の濃淡で表現をしていく技術であると言えるでしょう。
現実にある物体には輪郭線がありませんよね?
それと同じように、目に見えるものをそのまま紙に描いていくイメージで描いていきます。
【補足ポイント】
輪郭線が強調される場合、イラストのような表現になってしまいます。
今後イラストで表現していく上でも、デッサンの知識は役に立つので、技術を習得していくと良いでしょう。
葉っぱを描く
モチーフとなる椿の葉の部分にも手を加えていきます。
この絵の中で一番描きたい部分は花の部分になってくるかと思われますが、葉っぱの部分がある事で絵としても見栄えが良くなるものです。
葉っぱを描くタイミングは、ある程度花びらの濃淡を描いたら葉に移行するくらいが良いかもしれません。
花びらだけを描き込んでしまうと、そこだけ浮いてしまう事にもなってしまいますし、全体的にやや偏ってしまいかねませんからね。
とはいえ、葉の部分は絵の中の主役を引き立たせる為の脇役ですので、あまり描き込みすぎないようにしておきます。
枝を描く
今回描く絵の中でも最も暗い箇所は枝の部分であると言えるでしょう。
その為、4Bなどのやや濃いめの鉛筆を使って枝を描いていきます。
また、花びら、葉の部分は似たようなトーン(明度)である一方で、枝はそれらよりも濃くなります。
これにより、絵の中のアクセントとして効果的に働きますので、上手く取り入れていけると良いでしょう。
【補足ポイント】
絵の中でアクセントとなる箇所がある事で、絵の見栄えが良くなる事があります。
デッサンをする際には頭の片隅にでも置いておくと良いでしょう。
花びらのメリハリを付ける
花びらの一枚一枚を描き分ける事で、より見栄えも良くなってきます。
鉛筆で濃淡を付けた後は、なるべく鉛筆のタッチを使って描写していくと良いです。
その為、先の尖らせた鉛筆を使って、丁寧に線を重ねていきます。
なるべく花びら同士が重なる箇所のメリハリを意識しながら描くと良いでしょう。
花びらの輪郭をそれぞれ意識して描く事で、立体感が増した仕上がりとなってきます。
質感も意識しながら全体的に手を進める
デッサンはある程度進んだら基本的には同じ事の繰り返しとなります。
ここで気を付けておきたい事は、一箇所に力を入れすぎて濃くなり過ぎたり、逆に手が加えられていない箇所が無いようにする事です。
主役である花を引き立たせる為の葉っぱも描きつつも、必要以上に描き込み過ぎないというさじ加減が必要です。
真面目に描き込む事も大事な事ではありますが、メリハリ具合も気にするゆとりも持っておいた方が良いと思います。
【補足ポイント】
時々休憩をはさんだり、少し遠くから眺めてみたりするなど、デッサンの合間に行うと良いです。
完成
以上で椿の鉛筆デッサンが完成となります。お疲れ様でした。
今回は1時間のデッサンでしたが、イメージ的にはこのくらいの描き込みを意識して頂けると幸いです。
もちろん、時間をかけてクオリティを上げてもらっても構いませんし、その点は各自の判断で構いません。
まとめ
今回のように時間の制限を課す事によって緊張感、あるいは集中力も上がるので、定期的にやってみるのも良いかもしれません。
それではここまでご覧頂き、ありがとうございました。
今回の記事があなたにとって参考になる箇所がありましたら幸いです。
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