画力・デッサン力というのはあるに越した事は無いと思います。
卓越した技術がある事によって人々を魅了させる事もあるでしょうし、それは一つの偉大な才能であるとも言えますからね。
とはいえ、「果たして画力があるという事が全て正しいのか?」と、そのような疑問も生じてくる事もありますが、それに関して個人的に思う事について記事をまとめていきたいと思います。
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目次
『絵』に必要なのは上手さだけでは無い
アマチュアからプロまで、絵を描く人の数だけ画風や表現方法も変わってきます。
そのため、傍から見たら緻密で観る者を圧倒するような作品を描ける人も居れば、一方で、絵を描き始めて間もないという方も居る事でしょう。
プロで絵を描いている方は趣味ではなく仕事ですので、市場の状況を踏まえつつもオリジナリティを出していかなくてはなりません。
作品が売れないと、それこそ生活に関わってきますからね。。
とはいえ、プロとして活躍をしている方の中にも、少数ではありますが、画力がそこまで高いとは言えない人も居ると思います。
例えば「進撃の巨人」の最初の頃は漫画として絵が荒い状態だったかもしれません。(それでもストーリーの構成、コマ割り、スピード感は初期の頃から読んでいて次を読みたくなるものでしたが)
今でこそアニメ化や実写化、また海外での実写化も決まっているほどの有名漫画ですが、少なくとも今の絵柄は初期よりもかなり洗練されてきており、非常に読みやすいクオリティになっていますね!
漫画の場合、画力だけではなく、ストーリーの構成や世界観、コマ割りの描写なども作品を作る重要な要素となってきますので、絵だけズバ抜けて上手いだけでは必ずしも良い作品であるとは言えません。(もちろん、画力が無いよりもあった方が良いというのはあるでしょうが)
イラストでも、デッサンがしっかりとしている絵よりも多少崩して描かれているイラストの方が人気が出る場合もありますからね。
その過程でひたすら画力を上げていく事に力を注いでいく人も居れば、自分にしか描けない絵で勝負していった作家の方も居ます。
結局のところ、その人それぞれにあった表現手段を用いて、絵を描いていく事が望ましい事かもしれません。
『上手さ』と『巧さ』
例えば、ハイパーリアリズムといった手法のように、写真そっくりに描くという事は、通常の感覚だと難しいかもしれません。
技術的にもそうですが、作品が出来上がるまでの根気や、寸分の狂いもなく精密に描写をしていくという事は天賦の才能であるとも言える事でしょう。
【※ハイパーリアリズムとは?】
1960年代後半から70年代はじめにかけて主にアメリカ合衆国で起こった手法。卓越した技術を用いて、写真を克明に描写するという手法。
引用元URL:https://www.weblio.jp/content/ハイパーリアリズム
しかし一方で、『絵としての上手さ』といったものもあります。
例えば、コミック風のイラストやラフなスケッチ風の絵柄だったとしても、その人にしか出せない味が出ていたり、本当に絵が上手い人にしか分からない線で描かれているなど。
このように、写実的に描くという事が必ずしも良い絵であるとは言えない事も多々あります。
この場合、絵としての魅せ方の『巧さ』が重要になってきますので、「写実的に描かれているか」というよりも「人を惹きつける絵」である必要があるのですね。
仮に線一本の強弱のみで構成されている絵だったとしても、何かしら人を惹きつける魅力がある作品もありますからね。
絵が上手な人を見たらキリがない
絵が上手い人の作品を見て刺激を受けて感化されたり、参考にする事はあるかもしれません。
憧れの作家さんの作品に触れる事で、自身の創作意欲も掻き立てられる事でしょう。
もちろん、そういった経験は誰しも少なからずあるかもしれませんが、世の中には自分が知らないだけで凄い人たちが居るという事が徐々に分かってきます。
それは必ずしも世間一般的に有名な人だけに限らずにいます。(そういった方にスポットライトが当たるようになるのは時間の問題かもしれませんが)
上を見たらキリはありませんが、自分はどの立ち位置で絵を描いていこうと思っているのかをその都度考えていく必要があるかもしれませんね。
中途半端な画力はかえって誹謗中傷の的になる事にも..
いわゆる「デッサンが狂っている」だとか、「基本がなっていない」だとか、そのような指摘をネット上受ける事もあるかもしれません。
ネット上では多種多様な人がいて、かつ匿名で自由に発言をする事が出来る場でもあります。
そのため、それを良い事に好き放題言われてしまう場面に出くわしてしまう事もあるかもしれません。
中には自身の絵を振り返るきっかけになり得て来る意見もあるかもしれませんが、ネット上では顔の見えない相手に対しては攻撃的に言葉を投げつけて来る人も無きにしも非ずです。
それによってひどく落ち込んでしまう事もありますが、批判に対しての耐性を付けるという意味では荒療治ではありますが、有効的であると思います。
なぜ自分は絵を描こうとするのか?
自身で絵を描くという事に迷った際は、今一度、自分自身に問いかけてみる必要もあるかもしれませんね。
もちろん、絵以外にも創作するという行為には試行錯誤がつきものですので、時に自分の方向性について悩んでしまうといった事があるかもしれません。
「生みの苦しみ」があるように、真剣に向き合えば向き合う程出口の見えない迷路に迷い込んでしまう。。
そのように思えてしまう日もあるかもしれません。
その際は初心に戻り、今一度素直な気持ちで制作をしてみると意外なところに突破口を見出していく事もあるでしょう。
まとめ
絵の良し悪しを決めるのは、画力・デッサン力があるかどうかであるとは言い切れないかもしれません。
作品からにじみ出て来る世界観であったり、作者の面白い人間性が出て来るような作風であれば人気も出て来る事でしょう。
ただやはり、ある程度の絵の上手さがある事によって、見る側にストレスを与えずに済んだり、絵の上手さによって人に感動を与えられる事にも繋がります。
ですので、自身が表現したいものは大事にしつつ、同時進行で必要な画力・デッサン力を養っていける事がベストなのかもしれませんね。
デッサンが上手な人は上手ですし、上を見たらきりがありません。
そういった中で自分の作風を確立していき、画力を養っていく事が出来る事が望ましい事なのだと思います。
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