こんにちは。ペン画家の小笠原です。
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デッサンを学ぶ際に、どの本を選ぶかはとても重要な事でもあります。
鉛筆を持ち始めて間も無いデッサン初心者であれば、鉛筆の使い方や道具の使い方から解説をしている本を選ぶ必要があります。
一方で、ある程度基礎を身につけている人にとっては、実践的な本が合っていると言えるからですね。
自分のスキルレベルや目指すスタイルに合った本を選ぶことで、学習が効率的になり、上達のスピードも速くなります。
そこで今回は、デッサンを学ぶ上での本の選び方について、以下の具体的な7つのポイントとして解説をしていきたいと思います。
目次
自分のレベルに合った本を選ぶ
デッサンの本は、初心者向けから上級者向けまで、レベルに応じて多くの種類が存在します。
その為、自分のスキルレベルに合った本を選ぶことが重要です。
特にデッサン初心者の場合、基本的な技術や基礎知識がわかりやすく解説された本を選ぶと良いです。
逆に、ある程度のスキルがある人は、より専門的なテクニックや応用的な内容に焦点を当てた本を選ぶことが望ましいです。
また、テクニックだけでなく、モチーフを知る上での参考資料なども選ぶと良いですね。
人物のデッサンをするのであれば、ポージングや表情集といった資料も揃えておくと良いです。
初心者向け
初心者向けの本として、シンプルなステップバイステップのガイドが掲載されている本や、基本の形状や線の引き方、光と影の理解などを扱った本が良いです。
まず初めに、絵を描く事に慣れる事から始める事で、デッサンに対する抵抗もなくなってくるようになります。
個人的には、初心者向けの本として以下の本がオススメです。
小学生、あるいは中学生でも読める内容となっているので、デッサン初心者の方は手元に置いておくと良いと思います。
中級者向け
デッサン中級者になると、少し複雑なポーズや質感の描写、人体のプロポーション、パースの使い方など、実践的な内容が増えた本を選びがオススメです。
先ほどは道具の使い方から絵の描き方について触れていましたが、より実践的な内容を交えつつ完成を意識する事で、実力を身につける事が出来るようになってきます。
鉛筆デッサンに関する書籍はいくつもありますが、実際に芸大、美大合格者によって書かれた書籍の方が、実践形式で正確性があるのでおすすめです。
個人的には、以下の本が初心者から中級者にも対応して良いと思った本なので、どちらも手元に置いておきたい1冊です。
上級者向け
デッサン上級者となると、より高度な構図や複雑なディテール、表現力に関する本が適しています。
その為、専門的な解剖学や芸術理論を深掘りしたものが含まれる場合もあります。
著者のバックグラウンドを確認する
デッサンの本を選ぶ際には、著者がどのようなバックグラウンド(生い立ちや経歴、背景など)を持っているかも重要です。
例えば、著者がプロのアーティスト、イラストレーター、アートスクールの講師など、実際の経験を持っている場合、その知識は信頼性が高く、実践的なアドバイスを受けることができます。
なので、まずは著者がどのような作品や活動をしているかを調べ、参考にするのも良いですね。
実績のある著者
長年にわたりデッサンに携わっているプロのアーティストや講師が執筆した本は、豊富な経験に基づいた信頼できる内容が含まれていることが多いです。
デッサンを習って1年目の人と、プロとして10年以上活動をしてきた人とでは、後者の方が圧倒的に経験と知識が備わっていますからね。
他にも、その著者の作風であったり、画風のスタイル等も吟味するポイントの一つでもあります。
これらの要素を踏まえた上で、書籍選びをしていくと良いでしょう。
イラストや図解が豊富な本を選ぶ
デッサンを学ぶには、言葉や理論も大事ですが、それだけでなくビジュアルから学ぶことが非常に効果的です。
多くのイラストや図解が載っている本は、技術や手順を視覚的に理解しやすいため、特に初心者にとって役立つものとなっています。
実際のデッサンの過程や、段階的な手順をイラストで説明している本を選ぶと、よりスムーズに学習を進めていく事が出来るようになります。
視覚的な学習
図解や手順が詳細に描かれている本は、実践的な手順やテクニックを理解しやすく、模写をしながら練習するのにも役立ちます。
多くの技法書では、他のジャンルの書籍と比較しても挿絵の数がかなり多いので、この点に関してはあまり問題ではないと思います。
あとは、読みやすさや絵柄の好みによって購入を決めるのでも良いです。
練習問題や課題が含まれている本を選ぶ
デッサンの理論だけでなく、実際に手を動かして練習できる本を選ぶようにすると良いです。
特に、練習問題や課題が含まれている本は、学んだ内容を実践しながらスキルを身に着けることが出来るのでおすすめです。
自分で描く課題が多く設定されている本は、デッサン技術の向上に直結します。
実践的な練習
練習問題や課題が多く含まれている本は、繰り返し練習することで技術を確実に習得でき、進捗を実感しやすいです。
本によっては印刷して何回でも練習が出来るものもあるので、その点も購入する上での指針となり得てきます。
目的に合ったテーマやスタイルを扱った本を選ぶ
デッサンには、ポートレート(肖像画)、人物、動物、風景、静物画など様々なテーマがあります。
その為、自分が描きたいテーマに特化した本を選ぶと良いですね。
また、写実的なスタイルを目指しているのか、それともイラスト的なスタイルを学びたいのかによっても、本の選び方が異なります。
デッサンの基礎を学ぶ事で、どのような絵でも対応する事ができますが、自分が目指す方向性を見極めた上で本を探していくのをおすすめします。
テーマ別の本
例えば、人物デッサンを学びたい場合は、解剖学的な視点から描写を説明している本を選ぶと良いです。
他にも、人の表情を集めた資料であったり、ポージング集なども良いです。
一方で風景デッサンの場合は、遠近法や透視図法、構図に焦点を当てた本が適しています。
僕自身、遠近法に関する書籍に関しては一通り揃えましたが、特に自分の興味のあるテーマの書籍に関してはロングセラー本を中心に揃えておくと良いです。
読者レビューや評価を参考にする
本を選ぶ際には、他の読者のレビューや評価も参考になります。
Amazonや楽天などの商品項目から、購入者のレビューも見る事が出来るので、一通り目を通しておく事で購入する上での参考にする事が出来ますね。
特に、同じ目的を持つ読者がどのように感じたか、実際に役に立ったかどうかを確認することができるので、購入前に自分に合った書籍かどうかをイメージする事が出来ます。
レビュー数が多く、実際に役立つと評価されている本は、初心者から上級者まで安心して利用できるので、購入、もしくはリストに保存しておくのも良いですね。
デジタル版や動画付きの本も検討する
最近では、デジタル版の本であったり、動画での解説がついている本もあります。
動画付きの本の場合、特に動きや手順が重要なデッサンのテクニックを視覚的に理解しやすく、より実践的に学ぶ事が出来ます。
また、デジタル版の本の場合、スマホ、タブレット、ノートPCなど手軽に持ち運びが出来るので、場所を選ばずに学習が可能です。
動画の多くは音声ガイド付きなので、イヤホンの装着での視聴を推奨します。
デジタルリソースの活用
動画やオンライン講座が併設されている本は、デッサンのテクニックをより深く理解しやすくなります。
書籍からでも学べる事は多々ありますが、映像コンテンツから得られる情報というのは、正直言って比ではありません。
一説によると、映像コンテンツは映像だけでなく図解や音声なども含まれている為、文章の5,000倍の情報量を受け取る事が出来ると言われています。
画像の場合は文章の7倍と言われていますが、数字だけ見ても圧倒的な情報量の違いがあるという事が分かりますね。
ただし、書籍の場合は一冊あたり1,500〜数千円程度で購入する事が出来るのに対して、オンライン講座を受講する際は毎月の受講料がかかったり、数万円〜数十万円の費用がかかる事もあります。
どちらを購入すれば良いかはその人の画力のレベルであったり、経済状況によって左右される部分はありますが、まずは数千円出して紙もしくは電子媒体の書籍を購入する事がおすすめですね。
まとめ
今回は、デッサン学ぶ上でのおすすめの本の選び方についてまとめさせてもらいました。
デッサンを学ぶための本を選ぶ際には、自分のレベル、学びたいスタイルやテーマ、実際の練習に役立つ内容が含まれているかどうかをよく確認することが重要です。
視覚的に学べる内容が豊富で、実績のある著者が執筆した本は、安心して使える教材となります。
読者レビューやデジタルリソースを活用することで、より効果的に学習を進められるでしょう。
自分に合った本を見つけて、楽しくデッサンの技術を磨いていくことが大切です。
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