絵を描く際に、
「デッサン」
「スケッチ」
「クロッキー」
など、同じモチーフや
題材の絵を描く際に
その用途や表現方法が変わってきます。
「絵を描く」
という意味ではどれも
共通している事ではありますが、
それぞれの用途に応じて
使い分けて描く事で、
表現も変わってくる事だと思います。
そこでこの記事では、
それぞれの描き方について
まとめてみました。
あなたの今後の絵の制作に
役立つ内容となりましたら幸いです。
デッサンとは
デッサンは
「素描(そびょう、すがき)」
「ドローイング」
などとも呼ばれます。
スケッチ、クロッキーなどと
似ているものの、
やや異なるものでもあります。
平面に明暗による立体物や
光の描き分けなどを美術の制作技法を使い、
作品として昇華していく事も
あると言えるでしょう。
デッサンをする際は主に
- 鉛筆デッサン
- 木炭デッサン
などが一般的です。
また、時にパステルや
コンテなどを使って
デッサンする事もあるようです。
鉛筆デッサンをする際には、
一式揃えるとその分お金も
かかってしまいますが、
油絵や水彩画などと比べると、
比較的安価なものとなります。
デッサンに必要な道具は
以下の記事でまとめてあるので
コチラもあわせてご覧ください。
デッサンでは主に
輪郭が強調して描かれる事が
テーマとされており、
写実的な表現方法のみに留まりません。
例えば、イラストを描く際の
デフォルメの表現をする際にも
デッサン力が必要になってきます。
なぜならばデフォルメは
モチーフの特徴や構造を理解していないと、
表現が弱く曖昧なものになって
しまうからですね。
似顔絵を誇張して描くような画風でも、
基礎として写実的なデッサン力が
あってこそのものであると言えるでしょう。
また、具象的なもののみならず
抽象的な絵画を描く際にも、
デッサン力を培っておく事で
表現として昇華していく事にも
繋がっていきます。
モチーフの特徴を正確に捉える事で、
それを軸に表現の幅を広げていく事も
出来るという事です。
スケッチとは
スケッチをする際は、
主に鉛筆やペン・ボールペンなどを
用いて描く事が一般的です。
人、動物、建物、植物などを
大まかに描く手法として適しており、
構図やイメージを膨らませていく上で
よく使われているものでもありますね。
スケッチしたものは
作品としての完成度は
低いかもしれませんが、
途中のプロセス(行程)を経ていく事で、
作品としての完成度を上げる事にも
繋がっていきます。
また、時にコピックや
色鉛筆といった道具を用いて、
色彩を表現する事もあると思います。
基本的には、主に手のひらより
やや大きめのスケッチブックに描く
というのが一般的になってくる事でしょう。
ふと思いついたアイデアを
スケッチブックに書き留めたり、
街角の風景を簡単に
描く際に適しているので、
大きめのサイズだとかえって
使い勝手が悪くなってしまう
という事もありますからね。
スケッチにも大まかに分けると
いくつか種類があり、
- ラフスケッチ
- アイデアスケッチ
など、用途に応じて使い方も
変わってくる事でしょう。
絵画を中心に描く方はラフスケッチ。
デザインの為の図案を
描き留めておく場合はアイデアスケッチ
という使い方をするなど、
使う人の目的に応じて
スケッチの仕方も変わってきます。
またスケッチは
『エスキース』
とも呼ばれる事もありますが、
こちらは語源的には
下絵の事を指すとされています。
クロッキーとは
クロッキーもスケッチと
同じような意味合いで
使われる事がありますが、
スケッチよりもスピーディに行われる
描き方となっております。
例えば10分で対象物を描いたり、
場合によっては1~2分で
描くといった事もあります。
絵画教室や美術予備校などでも
人物クロッキーを描く
機会があると思いますが、
決められた時間でモデルの方が
様々なポーズをするので、
その都度手を動かしていく事となります。
一瞬でそのモチーフを
輪郭や印象をイメージし、
短時間で紙に描き写す事になるので、
絵を描く際のパッと見の良し悪しの
判断力を養う事に繋がってくる事でしょう。
特に動きのある動物や人間を描く際に、
筋肉の動き方や息遣いなどを
見分ける目を養う事にもなります。
まとめ
デッサン・スケッチ・クロッキー。
それぞれの用途や表現を用いる事で
制作に繋げていく事でしょう。
作品を描く為には様々なプロセスを経て
完成に近づいていくものでもあるので、
それぞれの特性を生かしながら
生かしていければ良いですね。


















