こんにちは。ペン画家の小笠原です。
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今回は、ナスの鉛筆デッサンの手順についての解説をまとめてみました。
ナスといえば夏野菜の一つですが、麻婆茄子や茄子味噌、あるいはシンプルに焼いて生姜と醤油に付けて食べるなど、調理方法が様々な食材ですね。
そんな食材としても美味しいナスですが、鉛筆デッサンにおいてはほとんど黒いモチーフである事が見て取れます。
黒であるとはいえ、鉛筆で描き込み過ぎてしまうとモチーフが真っ暗になってしまいかねないので、光源の強さや床面の照り返しなど、工夫を凝らしてデッサンする必要があるでしょう。
それでは、一つずつ手順を追ってナスのデッサンについて記事にまとめていきたいと思います。
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目次
ナスのデッサン過程
今回デッサンをしたナスに関してですが、制作時間や使用画材については以下のものとなっております。
【制作時間】
3〜40分
【使用画材】
- デッサン用鉛筆(ハイユニ、ステッドラー)
- 練り消しゴム
- B5画用紙
【デッサン道具】
⇨デッサンに必要な道具
また、デッサンをする上での一連の流れを踏まえた上で理解する事で、完成までより具体的にイメージする事が出来るようになります。
以下の記事にまとめてあるので、コチラもご覧になってください。
【デッサンの手順】
⇨描き始めから完成までの8つのステップ
制作動画
今回も制作過程を動画にしたので、こちらもご覧ください。
モチーフを詳しく観察をする
デッサンをする前に、まず初めにモチーフとなるナスの観察をします。
モチーフを観察するポイントとして、
- モチーフの大きさや形
- ツヤや肌触りなど
- 硬さor柔らかさ
- モチーフの凹凸
- 断面の形
などが挙げられますね。
デッサンが上手な人は、このようなモチーフの特徴を捉える能力が高いので、実際にデッサンをする際も正確に描き写す事が出来るようになります。
⇨デッサンが上手い人の特徴7つ
モチーフをじっくりと観察する事で、デッサンをした際にイメージが反映されやすくなってくる事でしょう。
自分で感じ取ったものを絵に反映する事によって、自身にとってもデッサンをしやすくなってきます。
形をとる
モチーフの観察をしたら、実際に紙に鉛筆でナスの形をとり、輪郭を描いていきます。
形をとる際は、2Bや3Bなどの柔らかめの鉛筆を使う事が望ましいです。
その理由としては、H系の硬めの鉛筆で形をとろうとすると、修正する際に消しゴムで消すと画用紙に傷がつく恐れがあるからです。
また形をとる場合は一発で形が決まる事は実際のところそこまでないですし、特に初心者の方は形をとる段階で一苦労するかもしれません。
最終的に形の狂いを無くすためにも、柔らかめの鉛筆を使っておくと良いでしょう。
調子を付ける
鉛筆を使って、全体的に調子を付けていきます。(※「調子」とは、鉛筆で付ける濃淡の事です)
鉛筆デッサンにおいては、紙の余白以外は鉛筆で描いていく事となります。
調子を付ける際は、2B〜3Bといった柔らかめの鉛筆を使うと良いでしょう。
床面との接地面を意識して描く
モチーフと夕床面の関係性についても、デッサンをする上で大事な要素の一つとなります。
地面との接地する箇所がボヤけていると、モチーフが置かれている状況が分かりづらくなってしまいかねません。
モチーフが何もない床に置かれている場合は、平たい床の上に置かれているようにデッサンをしていく必要があります。
明暗を付ける
調子を付けた後に、鉛筆でナスの明暗を付けていきます。
ナスはモノクロの場合、下の絵のように黒い面積が多く占めています。
コチラはモノクロで撮影したものではありますが、鉛筆デッサンをする際のイメージとして参考にして頂ければと思います。
今回描くナスは、全体的に黒いトーンとなってしまう為、3Bあるいは4B以上の濃さの鉛筆を使って描く必要があるといえます。
それより薄い鉛筆だと、このように黒く濃く描く事が出来なくなってしまうからですね。
それぞれの鉛筆の特性を踏まえた上で、明度の濃さを表現していくようにしましょう。
ただし、一つ注意点があるとすれば、黒い面積を多く占めているとは言え、鉛筆で暗くし過ぎてしまうとナスではなく黒い塊のようになってしまいます。
その為、ナスの質感を描いていくか、もしくは明度を少し下げるなど工夫が必要です。
回り込みを意識しながら描き込む
ナスの断面は円形なので、回り込みを意識したデッサンをしていきます。
回り込みを描く際のポイントとしては、
- モチーフの手前(一番濃い)
- 地面との接地面
- 地面からの照り返し
- グラデーション(遠くに向かって徐々に薄くなる)
などです。
今回のナスのように丸みを帯びた形状の野菜ですと、鉛筆で滑らかに描いていく必要があります。
ハイライトを残しつつ手を進めていく
ハイライトは、余白を除いて絵の中で最も明るい箇所の事を指します。
この場合、光が当たっているナスの中央の辺りがハイライトとなります。
ハイライトを残しつつ、全体的に手を進めていく事でよりリアルなナスを描く事となるでしょう。
質感を意識して描く
ある程度描き込みを進めたら、ナスの特徴や質感を意識して丁寧に描いていきます。
ナスの皮の表面がツルツルしているので、明暗を描いたらHBや2H等の硬い鉛筆で表面を整えていきます。
それにより、表面が磨きがかかったような表現となり、ナスのみずみずしさの表現にも繋がっていく事でしょう。
完成
以上で完成となります。
今回は30分程度のデッサンとなりましたが、おおよそのデッサンの目安として捉えて頂けると幸いです。
まとめ
今回のナスはどちらかと言えばそこまで描き込む必要のあるモチーフではありませんでしたが、手加減を間違えると真っ黒な物体になり兼ねません。
一見簡単そうに見えますが、繊細さが必要なモチーフの一つであるのです。
ですが、表面の微妙な質感を表現する事で、よりモチーフの表現をしていく事が出来るようにもなってきます。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
また、今回の記事では一連のナスのデッサンの制作過程について解説をしていきましたが、記事の性質上デッサンの表面的な解説となってしまいました。
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