この記事では、書籍『建物＆街角スケッチパース』についてレビューしております。
本書は全ページに渡ってカラーで印刷されている為、とても見やすく理解度も高い一冊です。
また、コチラのサイトで紹介した『初めて学ぶ遠近法』も良書ではありますが、本書はカラーである分やや値が張るものの、なんと言っても読みやすい！
また透視図法の実践的な描き方や参考例も数多く掲載されている為、より理解がしやすいと思わされます。
これから風景画や建築パースを学ぶ上でとても分かりやすい解説でまとめられている為、制作をする上で重宝する一冊となる事でしょう。
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『建物＆街角スケッチパース』について
著者 ： Matthew Brehm
訳者 ： 森屋 利夫
発行者 ： 田上 妙子
発行所 ： 株式会社 マール社
カバー印刷： モリモト印刷株式会社
第１印発行年月 ： 2016年 9月20日
目次
・はじめに
・本書について
・遠近法の歴史
・遠近法の基礎
一点透視図法
・観察する
・一点透視図法の仕組みを理解する
・応用する
・描き方と描く順番
二点透視図法
・観察する
・二点透視図法の仕組みを理解する
・応用する
・描き方と描く順番
三点透視図法
・観察する
・三点透視図法の仕組みを理解する
・応用する
・描き方と描く順番
多点透視図法
・観察する
・多点透視図法の仕組みを理解する
・応用する
・描き方と描く順番
曲線遠近法
・観察する
・曲線遠近法の仕組みを理解する
・応用する
・描き方と描く順番
ワークブック
・一点透視図法
・二点透視図法
・三点透視図法
・曲線遠近法
・極端な曲線遠近法
・ワークブックの完成図・用語集
・牽引
・作家、出展一覧『建物＆街角スケッチパース』より一部抜粋
どんな人におススメ？
著書『建物＆街角スケッチパース』は全ページに渡ってカラー印刷されている為、飽きずに読める一冊となっています。
内容を一部紹介させてもらうと、
・透視図法の仕組みについて学びたい
・透視図法の描く手順について
・実践的に建物を描きたい
・立体的な表現の仕方
・明暗、色彩での表現について
・スケッチする上での観察方法
・景色の観察の仕方
・遠近法の歴史について知りたい
・透視図法の使い分けについて
・透視図法の応用
・消失点が複数ある場合の描き方
・魚眼パースについて知りたい
といった事が書かれています。
一点透視図法から多点透視図法、曲線遠近法まで、透視図法の基本から応用に至るまで段階的に解説が成されているので、非常に分かりやすい解説となっています。
建物を描く際は一つの建築物を描く事が出来れば良いかもしれませんが、風景を描く際は建物を含め、植栽や地面のタイルなどの複数の構成物によって成り立っています。それにより、消失点が複数存在する事となってしまい、描き手の頭が混乱してしまう事となってしまいます。
また、複雑な構成の建造物を描く際にも同様の事が言える為、頭の中を整理する為にも参考になるのではないかと思われます。
さらに曲線遠近法の項目では、透視図法を応用した魚眼パースについても書かれている為、これにより表現の幅を増やす事も出来るでしょう。
この書籍のデメリットは？
Amazonでのレビューも星５つ中４．５と、かなり高評価な一冊となっております！また、購入された方のコメントも「分かりやすい！」と評判も高いです。
本書は基本的なパースの概念から描き方まで網羅されているので、初心者の方でも分かりやすい一冊であると思われます。
また、巻末にはワークブックが２０ページ以上掲載されている為、透視図法を理解しながら実践的に描く手順を知る事も出来るでしょう。
全編カラーでの印刷という事もあり、読みやすく楽しめる内容となっているので「飽きずに読める」といった事も好印象です。
しかしその分金額が他の参考書に比べるとやや上乗せされていますが、クオリティを考えると妥当な金額であるとも言えますね。
挿絵の種類も豊富ですし、個人的にもかなり申し分ない一冊だと思わされます！
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