フクロウは人気のある
動物モチーフでもあるので、
絵を描く側も絵を観る側の人にも
愛されている鳥の一種ですね。
僕自身、実際に展示をする際は
足を止めて観てくれるお客さんが
多いように感じられます。
それでは、今回は丸ペンと
カラーインクを使った
フクロウの絵の描き方について、
画像を踏まえて解説を
していきたいと思います。
分かりにくい箇所に関しては、
繰り返し読み返しながら
描いてもらえると幸いです。
また、ペン画の基本技法を
まとめたページもございます。
制作の流れや線の扱い方を
整理して学びたい場合は
こちらをご覧ください。
⇨ペン画の基本技法はこちら
目次
フクロウについて

野生のフクロウを見かける事は
滅多にないかもしれませんが、
最近ではフクロウカフェが
流行ったりするなど、
都心でもフクロウと触れ合える
機会が増えてきました。
ヨーロッパではフクロウは
「森の賢者」と呼ばれていますが、
日本では「福来郎」「不苦労」
と言ったように、
縁起ものとしても人気の高い鳥
でもあります。
神社で販売しているお守りにも
フクロウがモチーフとなった
デザインのものもよく見かけますよね。
フクロウは映画ハリーポッター シリーズでも
その姿を映像で多く観る事が出来ますが、
優雅な羽ばきやその愛くるしい表情に
心を鷲掴みにさせられるものです。
そんなフクロウですが、
絵として描けるようになると、
「更なるご利益が舞い込んでくるのでは?」
と思うのは僕だけでしょうか?
フクロウは人気の高い鳥でもあるので、
絵画販売をする際にも
売れ筋のモチーフでもありますので、
今後動物絵の展示販売や公募展への
展示等を目指すのであれば、
是非とも描けるようにして
おきたいところです。
今回使う画材
今回使用した画材について
簡単に紹介をさせてもらいます。
⇨ペン画で使う画材・道具リスト
イラストボード
今回はハガキサイズにカットした
イラストボードに描いていきます。
イラストボードは画用紙と違い、
ペンの筆圧を強めても耐久しうるので、
ペン画においても相性が
良いものとなっています。
筆圧が強すぎる方ですと、
画用紙に穴が空いてしまう恐れもあるので、
そういう方にもオススメですね。
丸ペン+ペン軸
丸ペンを使う事で、
カラーインクを扱ってカラー作品に
仕上げる事が出来るようになります。
個人的に愛用しているのは、
以下の丸ペンとペン軸ですね。
カラーインク
今回主に使用したカラーインクは
以下の6種類です。
茶色系の似たような
色味となってしまいますが、
実際に使ってみると異なる色である事が
分かるかと思われます。
瞳に関しては、発色が鮮やかな
ドクターマーチン製のカラーインクを
使用しております。
カラーインクは上記の
2種類のメーカーがオススメです。
それぞれのメーカーの特徴については
以下の記事でまとめているので、
そちらも併せてご覧ください。
⇨ペン画に適している2種類のカラーインク
制作時間
今回描いたフクロウは羽根の表現に
時間がかかるため、
大体4〜5時間くらいを見込んで
描いていくと良いです。
ゾーンに入ってしまうと
集中力も増して捗るかもしれませんが、
神経を集中させる必要もあるので、
途中休憩を挟みつつ描いていくように
心がけて描きました。
フクロウの絵の描き方の手順
下絵を描く
まずは鉛筆を使って
下絵を描いていきます。

下絵の線はペン入れをした際に線が重なる、
もしくは最後の仕上げの際に
消しゴムで消す為、
線が多少粗くても構いません。
それよりも、紙面に対しての
構図の収まり具合や、
各パーツの比率(目、くちばし、耳など)
の方が大事なので、
まずは大まかでも線を
描くようにします。

ペン入れの前に、
下絵の段階であらかじめ黒い箇所を
軽く塗っておく事で、
ペン入れをする際のガイドとなります。
あまり濃く描き過ぎてしまうと、
ペン入れをした際に鉛筆の黒鉛で
インクが定着しづらくなってしまうので
注意が必要ですが、
軽く描く程度であれば
問題ありません。
ペン入れ
下絵を描き終えたら、
次にペン入れをしていきます。
まずはグレーの毛並みの部分から
描き始めます。
少し薄めたクールグレーのインクを
使っています。

色を塗る際は薄い箇所から描いていくのが
バランスよく色塗りをしていく上での
基本となります。
個人的にはある程度描き慣れてきたとしても、
なるべくこの手順は
変えないようにしています。
この工程を踏まえた方が確実ですし、
最終的な完成具合も
イメージしやすいからですね。

次に薄い羽の箇所を描いていきます。
アントワープブラウン、
バーントアンバーと薄め液を使って
調合した色で描いていきます。
羽の形状に沿って線を
描いていくようにすると、
上手く描きやすいです。
光の当たっている箇所から描き始める

濃い羽の箇所も描いていきます。
この羽根に関しては
光が当たっていても
暗くなってしまうので、
混乱しないように気をつける必要が
あります。
先ほど下絵の段階でガイドとして
鉛筆で塗りましたが、
それを頼りに色を重ねていきます。
セピアのような茶系の
濃いインクを使って描くと良いです。
また、硬いクチバシに関しては
他の箇所よりも
コントラストを強めて描く事で、
硬さを表現する事が出来るようになります。
ハイライト(最も光が当たっている箇所)
を意識しつつ、
暗い箇所を際立たせて描く事で、
くちばしの鋭さを表現する事が
出来ます。
光と影を意識しながら明暗を描いていく

羽根がある程度描けたら、
陰の箇所を意識しながら
描いていきます。
これにより、立体感が
生まれるようになるからです。
羽根の付け根の辺りと
羽根の立ち上がりの箇所など、
注意深く観察をしながら
陰を描いていきます。
瞳を描き込む

フクロウの中でも
瞳の表現はとても大切です。
鮮やかで発色の良い
イエローのインクを使う事で、
魅力的なフクロウの瞳を
描く事ができるようになります。
ハイライトを意識しながら丁寧に描く事で、
絵としての魅力も引き立ちます。
羽根の流れに沿って線を描いていく

あとは同じことの繰り返しになりますが、
羽根の流れや方向に沿って
線を描き足していきましょう。
余白を埋めていくような
イメージで描いていきます。
細部の描き込みを進めていく

ペン画は細部にまで
こだわって描く事が出来るので、
時間がかかってしまう反面、
きめ細やかな表現をする事が出来ます。
最後の仕上げとして描き込みを
進めていきましょう。
完成

一連の動作を経る事で完成しました。
フクロウは人気の動物モチーフでもあるので、
人によっては描く機会が多い
という方も少なくないと思われます。
羽根の軽やかさと嘴の硬さや
瞳の透明感との対比を生かしつつ、
描いていけると良いですね。
まとめ
今回はフクロウの絵の描き方について、
手順を踏まえた上で解説をしていきました。
フクロウを含めた鳥を描く際は、
羽根の表現に時間が
かかってしまうかもしれませんが、
逆に言えばしっかりと描く事で、
よりリアルな表現をする事が
出来るようにもなります。
ペンを使った線での描写は、
羽根の表現にも適しているので、
慣れてくると楽しくなってくると思います。
それでは、最後までお読みいただき、
ありがとうございました!
また、冒頭でも紹介しましたが、
ペン画の基本技法を
まとめたページもございます。
制作の流れや線の扱い方を
整理して学びたい場合は
こちらをご覧ください。
⇨ペン画の基本技法はこちら







































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