この記事では、油絵や水彩画、
アクリル画などを描く方や、
これから絵画制作を
始めようと思っている初心者の方、
あるいは美術教育や趣味で
キャンバスを選ぶ必要がある方に
向けた内容となっています。
キャンバスのサイズや号数、
比率、パネルの種類など、
選び方に迷うポイントを
わかりやすく解説し、
一覧表や比較表を使って
一目で理解できるように
まとめています。
これからキャンバスを購入する方や、
作品制作に最適なサイズを知りたい方は
ぜひ参考にしてください!
目次
キャンバスのサイズはどう決まる?|最初に知っておきたい基本

キャンバスのサイズは
主に
「号数」
と呼ばれる単位で表され、
日本独自の規格が広く使われています。
号数ごとに縦横の寸法が決まっており、
- F(Figure)
- P(Paysage)
- M(Marine)
- S(Square)
などの種類によって
比率が異なります。
また、キャンバスのサイズは
作品の用途や展示スペース、
描きたいモチーフによって
選ばれることが多く、
初心者からプロまで幅広く
利用されています。
なのでまずはキャンバスサイズの
基本的な決まり方や、
なぜこのような規格が存在するのか
についてを理解することが大切
という事ですね。
キャンバスとは何か?油絵や水彩制作で使われる理由
次にキャンバスについて
詳しく解説をしていきます。
キャンバスとは、
主に木枠に布(綿や麻など)を
張った画材で、油絵やアクリル画、
水彩画など幅広い絵画制作に
使われています。
布地は絵具の吸収や発色を良くし、
長期保存にも適しているため、
プロの画家から趣味の方まで
愛用されています。
また、キャンバスは
紙よりも耐久性が高く、
作品の保存性や展示のしやすい
というのも大きなメリットです。
そのため、絵画制作の定番素材として
世界中で利用されています。
- 油絵やアクリル画に最適
- 耐久性・保存性が高い
- 発色や筆触が活かせる
一般的なキャンバスサイズと号数とは|SM・F4・F6などの意味
キャンバスのサイズは
0号から100号以上まで
幅広く展開されています。
また、SM(サムホール)
という独自のサイズもあり、
これは1号よりやや小さい
サイズとなっています。
キャンバスには
F・P・M・S
この4種類の規格があり、
それぞれ縦横の比率が異なります。
これらについて説明すると
- 「F」は人物画向きの比率
- 「P」は風景画
- 「M」は海景画
- 「S」は正方形に近い比率
を示しています。
それぞれをまとめると、
以下のような場面で使われています。
- F(Figure)は人物画に
適した比率で
最も一般的に
使われています。 - P(Paysage)は横長で
風景画に向き。 - M(Marine)はさらに横長で
海景やパノラマに最適です。 - S(Square)は正方形に近く、
現代アートや抽象画など
自由な表現に向いています。
これらの規格を理解して制作する事で、
作品のイメージや用途に合った
最適なキャンバス選びが
出来るようになります。
号数が大きくなればなるるほど
キャンバスも大きくなるので、
描けるモチーフや表現の幅が
広がっていきます。
- SM(サムホール):小型で手軽
- F(Figure):人物画向き・標準的な比率
- P(Paysage):風景画向き・横長
- M(Marine):海景画向き・さらに横長
- S(Square):正方形・自由な表現
キャンバスサイズ一覧表|号数・cm・mm寸法と比率を一発解決

ここでは、主要なキャンバスサイズを
一覧表でまとめ、号数ごとの
cm・mm寸法や比率を
一目で確認できるようにしました。
これにより作品制作や額縁選びから
展示スペースの検討など、
さまざまな場面で役立つ
情報となっています。
自分に合ったサイズを選ぶ際や
作品イメージに合うかどうかの
参考にしてみてくださいね。
主要なキャンバスサイズ表まとめ|F1~100号・SMまでの寸法一覧
キャンバスの号数ごとに、
F・P・M・Sの各規格で
縦横の寸法が異なります。
そこで以下の表では、
代表的なSM(サムホール)から
100号までのサイズを
まとめました!
単位はmm(ミリメートル)で
表記していますので、
額縁や展示スペースを計画する際に
参考にしてみてください。
号数 | F(mm) | P(mm) | M(mm) | S(mm) |
---|---|---|---|---|
SM | 227×158 | 227×140 | 227×120 | 227×227 |
0号 | 180×140 | 180×120 | 180×100 | 180×180 |
1号 | 220×160 | 220×140 | 220×120 | 220×220 |
4号 | 333×242 | 333×210 | 333×190 | 333×333 |
6号 | 410×318 | 410×273 | 410×242 | 410×410 |
10号 | 530×455 | 530×410 | 530×333 | 530×530 |
20号 | 727×606 | 727×500 | 727×409 | 727×727 |
30号 | 910×727 | 910×652 | 910×606 | 910×910 |
50号 | 1167×910 | 1167×803 | 1167×727 | 1167×1167 |
100号 | 1620×1303 | 1620×1120 | 1620×970 | 1620×1620 |
サイズ比較早見表|80号・100号など大きさ別のイメージ
キャンバスの号数が大きくなると、
作品の迫力や存在感も増します。
一般家庭では大体4号位のサイズが
ちょうど良いですし、
購入される可能性も高いです。
一方で80号や100号などの
大型キャンバスに関しては
展示会や大きな空間での
発表に最適です。
ここでは、代表的な号数ごとの
大きさのイメージを比較表で
紹介していきます。
自宅での制作や持ち運び、
展示スペースに合わせて選ぶ際の
参考にしてください。
号数 | Fサイズ(mm) | 用途イメージ |
---|---|---|
SM | 227×158 | 小作品・プレゼント |
4号 | 333×242 | 初心者・小型作品 |
10号 | 530×455 | 一般的な展示 |
30号 | 910×727 | 中型展示・教室 |
80号 | 1455×1121 | 大規模展示・美術館 |
100号 | 1620×1303 | 大作・特別展示 |
比率・アスペクト比で見るキャンバスの選び方
キャンバスの比率(アスペクト比)は
作品の印象や構図に大きく
影響します。
同じ絵でも縦横の比率が違うだけで
絵の印象や圧迫感などが
変わってくるものです。
キャンバスサイズごとに
それぞれ比率が異なっており、
- Fは約4:3
- Pは約5:3
- Mは約2:1
- Sは1:1
といったように、それぞれ
異なる比率を持っています。
キャンバスを選ぶ際は、
描きたいモチーフや
表現したい世界観に合わせて
最適な比率を選ぶことが重要ですね。
比率を意識することで、
作品のバランスや見栄えが
大きく変わるので
それを考慮した上で
選ぶようにしましょう。
用途別キャンバスサイズの選び方|結局はどのサイズが最適?

キャンバスのサイズ選びは、
描くモチーフや作品の用途によって
大きく変わります。
人物画や風景画、抽象画など、
ジャンルごとにおすすめの
サイズや比率があります。
また、初心者が扱いやすいサイズや、
持ち運び・保管のしやすさも
重要なポイントです。
ここでは、用途別に最適な
キャンバスサイズの選び方について
詳しく解説していきたいと思います。
初心者におすすめのサイズとショップでの選び方のポイント
初めてキャンバスを選ぶ場合は、
扱いやすく保管もしやすい
F4号やF6号がおすすめです。
このくらいのサイズ感が
一番飾りやすかったりもしますからね。
これらのサイズは画材店や
通販ショップでも取り扱いが多く、
額縁も豊富に揃っています。
また、価格も手頃で、
練習用やプレゼントとしても最適です。
ショップで選ぶ際は、
木枠の強度や布地の素材、
張り具合などもチェックするのが
コツです。
- F4号・F6号:初心者に最適
- SM:小作品や練習用
- ショップでの選び方:木枠・布地・価格を比較
持ち運び・保管・展示を考慮したキャンバスサイズ選定法
キャンバスはサイズが大きくなるほど
持ち運びや保管が難しくなります。
自宅での制作や移動が多い場合は、
F6号以下のサイズが便利です。
展示を前提とする場合は、
展示スペースや額縁の有無も
考慮して選びましょう。
また、複数枚を組み合わせて展示する
「連作」もおすすめですね。
特に、展示をする際は
あらかじめ自室のキャパも考慮しつつ
考える必要があります。
それらも総合的に考えた上で、
どのキャンバスのサイズを
展示するかについてを
検討しておくようにしましょう。
- 持ち運び重視:F6号以下
- 保管しやすさ:小型~中型サイズ
- 展示スペースに合わせて選ぶ
- 連作で表現の幅を広げる
キャンバスの値段・価格相場と世界堂・通販ショップ徹底比較

キャンバスの価格は、
サイズや素材、ブランド、
購入するショップによって
大きく異なります。
特に有名な画材専門店「世界堂」や
各種通販ショップでは、
同じ号数でも価格差が
生じることがあります。
ここでは、サイズ別の価格相場や、
ショップごとの特徴、
価格が決まるポイントについて
詳しく解説します。
コストパフォーマンスを
重視したい方であったり、
まとめ買いを検討している方には
必見です。
サイズ別の値段目安と価格の決まり方
キャンバスの値段は
号数が大きくなるほど高くなります。
また、木枠の素材や布地の品質、
ブランドによっても価格が変動します。
一般的なF4号であれば数百円から、
F100号などの大型になると
数万円になることもあります。
価格の決まり方を知っておくことで、
予算に合わせた選択がしやすくなるので、
以下の表を参考にしてみてください。
号数 | 価格目安(円) |
---|---|
SM | 300~600 |
F4号 | 500~1,200 |
F10号 | 1,500~3,000 |
F30号 | 4,000~8,000 |
F100号 | 20,000~50,000 |
木枠・パネル素材やブランドによる価格差に注意
キャンバスの価格は、
木枠の素材(杉・桐・パインなど)や
布地(綿・麻)、ブランドによっても
大きく異なります。
高級ブランドやプロ仕様のものは、
同じ号数でも価格が2倍以上に
なることもあります。
また、パネルタイプや
ロールキャンバスなど
特殊な仕様も価格に影響します。
用途や予算に合わせて、
素材やブランドを比較検討しましょう。
- 木枠:杉・桐・パインなどで価格差
- 布地:綿より麻が高価
- ブランド:有名メーカーは高め
- 特殊仕様:パネル・ロールは割高
知っておきたいキャンバスと額縁・パネルの関係と選び方

キャンバスを作品として仕上げる際、
額縁やパネルとのサイズの相性は
とても重要です。
規格サイズであれば
対応する額縁が豊富にありますが、
寸法ずれや規格外サイズの場合は
注意が必要です。
ここでは、額縁選びのポイントや、
規格外サイズの対処法について
解説をしていきます。
額縁選びに役立つ!対応するキャンバスサイズ一覧
額縁はキャンバスの号数や
規格に合わせて選ぶ必要があります。
F・P・M・Sそれぞれに対応した
額縁が市販されているため、
サイズ表を確認して選びましょう。
下記の表は、代表的な号数と
対応する額縁サイズの一覧です。
号数 | Fサイズ額縁(mm) | Pサイズ額縁(mm) | Mサイズ額縁(mm) |
---|---|---|---|
SM | 227×158 | 227×140 | 227×120 |
4号 | 333×242 | 333×210 | 333×190 |
10号 | 530×455 | 530×410 | 530×333 |
キャンバス選びでよくある質問とトラブル解決Q&A

キャンバス選びでは、
号数や規格、購入時のトラブルなど、
さまざまな疑問や悩みが生じがちです。
ここでは、よくある質問と
その解決策をQ&A形式でまとめました。
初めてキャンバスを購入する方や、
サイズ選びで迷った時、
ショップでのトラブルに遭遇した際の
参考にしてください。
号数やサイズ規格で迷ったときのチェックポイント
キャンバスの号数や
規格で迷った場合は
まず描きたいモチーフや展示スペース、
額縁の有無を確認しましょう。
また、F・P・M・Sのどの規格が
自分の作品に合うかを
考えることも大切です。
サイズ表や比率を参考に、
用途に最適なものを選びましょう。
- 描きたいモチーフに合った規格を選ぶ
- 展示スペースや額縁の有無を確認
- サイズ表・比率を活用
- 迷ったらF4号やF6号など標準サイズがおすすめ
注文・配送・画材用品店でのトラブル事例と対策
キャンバス購入時には、
サイズ違いや配送時の破損、
在庫切れなどのトラブルが
発生することがあります。
注文前にサイズや規格をしっかり確認し、
信頼できるショップを
選ぶことが大切です。
万が一トラブルが起きた場合は、
すぐにショップへ連絡し、
返品や交換の対応を依頼しましょう。
また、梱包状態や配送業者の選択も
重要なポイントです。
- 注文前にサイズ・規格を再確認
- 信頼できるショップを利用
- 破損時はすぐに連絡・写真を撮る
- 返品・交換の条件を事前に確認
まとめ|キャンバスサイズ選びに迷ったら一覧表を活用しよう
キャンバスのサイズや号数、
規格は多岐にわたりますが、
一覧表や比較表を活用することで
迷わず選ぶことができます。
描きたい作品や用途、
展示スペースに合わせて
最適なサイズを選び、
快適な制作環境を整えましょう。
困ったときは本記事の一覧表や
Q&Aを参考にしていただき、
納得のいくキャンバス選びを
してみて下さいね。
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