部屋の内観を描く際にも、
透視図法は有効に活用できます。
特に、室内の奥行きを表現する場合は、
一点透視図法との相性が良く、
建築パースや背景イラストでも
よく用いられています。
一点透視図法を理解しておくことで、
床・壁・天井の位置関係を整理しながら、
部屋の空間を自然に描きやすくなります。
一点透視図法の基本知識と
描き方については
コチラの記事で解説しています。
⇨ 一点透視図法の描き方と使用場面についての解説記事はこちら
室内を正確に描く為にも、
一点透視図法を理解した上で
それぞれの線を引いていきましょう。
目次
一点透視図法は奥行を表現する際に役立つ
一点透視図法の主な用途といえば、
奥行きや室内の空間を表現する際に
使われることが多いです。
例えばレオナルド・ダ・ヴィンチの
有名な絵画「最後の晩餐」でも
一点透視図法は使われており、
それによって室内の空間が
描かれています。
レオナルド・ダ・ヴィンチの
最後の晩餐と一点透視図法について
解説をした記事はこちら。
⇨ ダヴィンチの名画「最後の晩餐」に使われている一点透視図法について
また、それ以外にも二点透視図法、
三点透視図法といった図法もありますが、
そちらは主に風景などを描く際に
用いられています。
二点透視図法・三点透視図法については
以下の記事でそれぞれ詳しく
解説をしています。
⇨ 二点透視図法の基礎知識と描き方はこちら
⇨ 三点透視図法の基礎知識と描き方はこちら
用途によってそれらを
使い分けをしていくようにしましょう。
室内のパース
一点透視図法を用いて描かれる
室内のパースについて、
例として以下のイメージになってきます。
まずはアイレベルとなる線を引き、
消失点に向かって収束していく線を
引いていくと描く事が出来ます。
一点透視図法で室内パースを描く手順
一点透視図法で室内を描く際は、
いきなり家具や窓などの
細部から描き始めるのではなく、
まずは部屋全体の大きな構造を
整理していくことが大切です。
基本的な流れとしては、
はじめにアイレベルを決め、
その上に消失点を配置します。
次に、奥の壁となる四角形を描き、
その四隅から消失点に向かって
パースラインを引いていきます。
これによって、
床・壁・天井の面が整理され、
部屋の奥行きを表現しやすくなります。
室内パースでは、
この大きな箱の構造を作ってから、
窓やドア、家具、照明などを
配置していくと描きやすくなります。
アイレベル、消失点に関しては
以下の記事を参考にしてください。
⇨ アイレベルについての解説記事はこちら
⇨ 消失点についての詳しい解説記事はこちら
自室をイメージしてもらうと、
より部屋の中のイメージが
しやすくなると思います。
上では省きましたが、
実際にそれぞれパースの線を引くと
このようになります。
床・壁・天井の線は消失点に向かって引く
一点透視図法では、
奥行き方向に伸びる線が
基本的に消失点へ向かって収束します。
床のフローリング、壁の側面、
天井のラインなどは、
消失点を基準にして線を引くことで、
自然な奥行きが生まれます。
一方で、正面を向いている奥の壁や、
ドア・窓の縦横の線は、
基本的に垂直・水平を
意識して描きます。
すべての線を消失点に向けてしまうと、
かえって形が崩れて見えるため、
どの線にパースが付くのかを
見分けながら描くことが大切です。
特に、床のフローリングの溝を描く際は
パースの線がかなり多くなるので、
目地まで描く際は注意する必要が
あります。
四方に囲まれた室内で、
いずれかの壁に背を
合わせた状態で室内を眺める
イメージをしてみてください。
実際には目には見えませんが、
消失点にパースラインが収束していく
様子をイメージする事が
出来るようになります。
アイレベルの高さの設定方法
おおよその目安として
アイレベル(目線の高さ)を
150cm程度に設定する事で、
人間のスケール感に見合った室内を
描く事が出来るようになります。
この絵では、床面から
アイレベルの高さまでを
150cmとしています。
建築基準法では、
床から天井までの高さを
「210cm以上」にする事が
定められています。
そのため、一般的には
アイレベルの高さを150cmと想定し、
その比率を踏まえた上で天井までの
高さを描いていきます。
この絵の場合、
天井高がおよそ220cm程度になります。
また窓やドア、
照明などを配置していく事で、
室内空間をよりリアルに
表現していく事が出来るようになります。
この際にも、
それぞれにパースが付いている
という事を忘れずに
線を引いていきましょう。
窓とドアを配置すると、
以下のような室内パースになります。
室内パースを描く際の注意点
室内パースを描く際は、
消失点に向かう線と、
垂直・水平に描く線を
混同しないことが大切です。
奥行き方向の線は
消失点へ向かいますが、
正面を向いている壁や窓、
ドアの縦横の線は、
基本的に水平・垂直を保って描きます。
また、家具や窓を配置する際も、
部屋全体のパースに合わせて描くことで、
空間の中に自然に収まりやすくなります。
今回は一点透視図法で描かれる
室内のイメージパースを
描いていきました。
ここから更に細部にこだわっていく事で、
より写実的に室内の描写を
していく事が出来るようになるでしょう。
まとめ
透視図法の中でも一点透視図法は
基本的な図法となります。
これを押さえておく事で
二点透視図法、あるいは三点透視図法
といったものを扱えるようになりますし、
今後それらを用いて応用していく事が
出来るようになってきます。
様々な構図の絵を
自由に描けるようになるためにも、
まずは押さえておきたいところです。
透視図法に関する記事
透視図法に関する書籍
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