一般的に消しゴムは
見慣れている文房具のうちの
1つですよね。
子供から大人まで
年齢を問わず誰でも
触れるものでもありますし、
文字や絵を描く際などの
様々な使い方があります。
デッサンをする際にも
消しゴムが使うのですが、
一般的に使われている
プラスチック消しゴムとは異なり、
練り消しゴムを主に使って
絵を描いていく事となります。
人によっては、
練り消しゴムは
小学生以来使った事が無い
って人も少なく無いと思います。
当時も消しゴムとして使うよりも、
おもちゃのように遊んだという方の方が
多いかもしれませんね。
そこでこの記事では、
デッサンをする際に使われる
消しゴムの種類に加え、
それぞれの使い方について
まとめてみました。
普段使っている消しゴムと
また違った用途でもあるので、
デッサンをマスターしていく上で
使いこなせるようにしていきましょう!
目次
消しゴムの種類
デッサンをする際に
使われる消しゴムの種類は
多くありません。
基本的には、主に以下の
2種類の消しゴムを使う事となります。
プラスチック消しゴムは
普段から見慣れている
道具ではありますが、
先ほども言ったように
練り消しゴムはデッサンをする人でないと
目にする機会は少ないかもしれません。
では、それぞれの消しゴムについて
みていきましょう。
練り消しゴム

画材屋さんに足を運ぶと
練り消しゴムはすぐに
見つける事が出来る事だと思いますが、
実際に足を止めて購入する人は
鉛筆デッサンを学んでいる人に
限ってしまうかもしれません。
それだけ、鉛筆デッサンに関しては
練り消しゴムは必需品とも言える
アイテムでもあるのですね。
普段見慣れている四角い消しゴムと違い、
練り込む事によって
下の画像のように
自由に様々な形状へと
形を変えていく事が出来ます。

これによって広い面を馴染ませていったり、
細かい箇所を少し修正したい場合に
細くして使う事が出来るのですね。
また、鉛筆の粉を吸着するので、
紙の汚れや傷が付く心配が無くても大丈夫です。
練り消しゴムは微妙で繊細な光の表現を
する際にも用いられるので、
鉛筆の濃淡で表されるデッサンでは
とても重宝するアイテムでもあります。
また、プラスチック消しゴムとは違い、
消しカスが出ないという事も
1つのメリットであるとも言えるでしょう。
プラスチック消しゴム

次にプラスチック消しゴムについて
解説をしていきます。
プラスチック消しゴムは
一般的に目にするものでもあるので、
様々な場面で見かける事でしょう。
とはいえ、デッサンをする上では
どちらかと言えば練り消しゴムよりも
使用頻度は低く、あまり使いません。
なぜならば、プラスチック消しゴムの場合、
消しゴムで消した際に
エッジの利いた消え方となってしまう為、
鉛筆の濃淡で明暗を付けていく
デッサンとは少し相性が良くないもの
となってしまうからですね。
基本的に、文字を修正する際に
間違った個所を綺麗に消す事を目的として
作られているので、
デッサンの際はそこだけ意図せずに
目立ってしまう事となってしまうのです。
デッサンをする際の消しゴムの正しい用途と使い方
「消す」より「描く」意識で使う
デッサンの上達者ほど、
消しゴムを消すためでなく
光を描くための道具
として使います。
トーンの中から白を抜くことで、
立体感や空気感が一気に生まれます。
トーンを壊さないように軽く扱う
紙に強く押しつけず、
トントンと軽く叩くようにして
使うと自然な明るさが出せます。
とくに練り消しは「押し付けて離す」を
繰り返すのが基本動作です。
木や布の質感などを表現する
鉛筆の濃淡だけを使って
デッサンをする事も出来ますが、
モチーフを描き分ける際に
練り消しゴムを利用する事で、
質感の違いを表現していく事が出来ます。
鉛筆の濃淡を重ねた後、
練り消しゴムで軽くポンポンと擦ってみる事で
その箇所がぼんやりとした色合いの表現が
出来るようになります。
それを利用して堅い木の樹皮を表現したり、
麻布や衣類を描く際に適した
表現にしていく事が出来るようになります。
ハイライトを抜く
ガラスやビンなどの
固い素材のハイライトを抜く際に、
場合によってはプラスチック消しゴムが
使われる事があります。
蛍光灯や自然光が当たっている箇所なので、
デッサンの際にモチーフの中で
そこを一番明るく描いていく事となります。
ただし、プラスチック消しゴムは使う事で
紙を傷める原因となり得てしまいます。
ですので、デッサンの際は
練り消しゴムを使う事が
ほとんどではありますが、
エッジの利いた表現をする際に
強くこすり過ぎないように
使うようにしましょう。
余白の汚れを消す
最終的に画用紙の余白の部分の
汚れを落とす事で、
作品全体としての印象も
変わってきます。
作品として出来上がった際に
不要な手垢の跡が残っていると
あまり良い印象ではないですからね。
仕上げをする際に不要であれば、
よく消えるプラスチック消しゴムで
綺麗に拭き取ってあげましょう。
デッサンで消しゴムを使う際の注意点
- 紙の繊維を傷めないよう強く擦らない
- ゴミや粉を手で払わず、刷毛で落とす
- 消しカスが絵に付着すると
ムラの原因になるため、定期的に掃除する
【小技】
練り消しは清潔に保ち、
汚れが混ざった部分は
ちぎって捨てましょう。
黒ずんだままだとトーンが濁ります。
よくある質問(FAQ)
Q1. デッサン初心者は、
まずどの消しゴムを揃えれば良いですか?
A1. 鉛筆デッサンを始める際は、まず
「練り消しゴム」
「プラスチック消しゴム」
この2種類を揃えておく事を
おすすめします。
特に練り消しゴムは
鉛筆の濃淡を馴染ませたり、
繊細なハイライトを表現したりと、
デッサンでは必須の道具です。
Q2. 練り消しゴムとプラスチック消しゴムは
どう使い分ければ良いですか?
A2.
基本的な描画の修正や
明暗の調整には練り消しゴムを使い、
紙を傷めないように優しく
トントンと叩くようにして使います。
プラスチック消しゴムは、
ガラスやビンなどの硬いモチーフの
ハイライトを抜きたい時や、
画用紙の余白の汚れを
しっかり消したいときなど、
ピンポイントで強く消したい場面で
使い分けると良いです。
Q3. デッサンで練り消しゴムを
使うメリットは何ですか?
A3. 練り消しゴムは形を
自由に変えられるため、
広い面をふんわり馴染ませる事も、
細く尖らせて細部だけを
調整することもできます。
また鉛筆の粉を吸着してくれるので、
紙を傷つけにくく繊細な光の表現や
質感の違いを出しやすいことが
大きなメリットです。
Q4. プラスチック消しゴムを
使うときに注意するポイントはありますか?
A4. プラスチック消しゴムは消し心地が強く、
エッジの立った消え方をしやすいため、
力を入れ過ぎると紙を
傷めてしまうことがあります。
デッサンの中で使う際は、
ハイライトを強く出したい部分や
余白の汚れを取る仕上げの段階など、
使う範囲を絞りつつ、
こすり過ぎないように注意する事が
大切です。
Q5. 消しゴムで木や布の質感を
表現することはできますか?
A5. できます。
鉛筆で一度しっかりと濃淡を作ったあと、
練り消しゴムで軽くポンポンと
叩くようにして明るさを調整すると、
木の樹皮のような堅い質感や、
麻布・衣類などのやわらかい質感を
表現しやすくなります。
消しゴムで「描き起こす」イメージで
使うのがポイントです。
Q6. 作品の余白が汚れてしまったときは
どうすれば良いですか?
A6. 仕上げの段階で画用紙の
余白が汚れている場合は、
よく消えるプラスチック消しゴムで
丁寧に汚れを取り除くと、
作品全体の印象が引き締まります。
モチーフ周辺を消す際は、
描いた部分をこすらないように、
角を使う・あらかじめ紙で
マスキングするなど工夫しながら
消していくと安心です。
まとめ:消しゴムは「描くための道具」
デッサンにおける消しゴムは
ただの修正道具ではなく、
光を描くための表現ツールです。
種類や使い方を理解することで、
作品の印象が大きく変わります。
まずは自分の描き方に合った消しゴムを選び、
日々のデッサンで積極的に試してみましょう。



















