こんにちは。ペン画家の小笠原です。
二点透視図法が使えるようになると、静物画、風景画、建築写生、デッサンなど、様々な場面で立体の奥行き表現をする上での基礎を身につける事が出来るようになります。
僕自身、これまでに鉛筆デッサン→建築写生→ペン画といった流れで絵の技法習得および、制作を続けてきましたが、今回紹介する二点透視図法に関しては絵の技法を習得する上での基礎となる図法だったと実感しています。
二点透視図法は使用範囲が広く、主に使われている3つの透視図法の中でも、特に使用頻度が高い図法でもあります。
また、この透視図法の理解を深めていく事で、自然と立体的に描いていく事が出来るようにもなるので、建築や写実的な絵を描く上で基礎となる知識であるとも言えるでしょう。
現在僕が発信しているメルマガでは2大電子書籍「ペン画技法解説書」「アートで生きていく為の入門書」に加えて、「10回分の絵の描き方に関するメール講座」を無料でプレゼントしています。
絵を描く上での基礎やモノの見方が分かるようになれば、次第に絵の上達へと繋げていく事ができるようになります。
メールアドレスを入力後、すぐに受け取る事が出来ますので、興味がありましたら是非とも受け取ってください!
⇩ ⇩ ⇩
目次
二点透視図法とは
一点透視図法は消失点が一つである事に対し、二点透視図法は消失点が2つ存在します。
これらの消失点に向かって、一点透視図法と同様にパースラインを描いていく事で、奥行きのある立体表現をしていく事ができるようになります。
一点透視図法が理解出来ていないと、二点透視図法を理解する際にやや戸惑ってしまう為、不安に感じる方は、まずは先にコチラの記事参考にしてください。
そこで今回は、別で書いた一点透視図法の記事に続き、今回は二点透視図法での書き方について解説していきたいと思います。
前回の一点透視図法で解説した際に重複してしまう箇所は一部省略させてもらいますが、必要な記載はさせてもらいますね。
二点透視図法を使って立体を書く手順
今回解説する二点透視図法の描き方について、スライドショーにもまとめています。
良かったらコチラもご覧頂けると幸いです。
【YouTubeで観る】
⇨https://www.youtube.com/watch?v=no2uKnVWw0s
アイレベルとなる線と消失点を二か所設置する
こちらは前回解説した一点透視図法でも同様に、アイレベル(目線の高さ)と2つの消失点(VP)を設定します。
二点透視図法を扱う際、消失点同士が近いとパースがキツくなってしまいますので、ある程度の距離を離す必要があります。
【補足】
アイレベルの補助線は最終的に消しゴムで消してしまう為、線を濃く書き過ぎないようにしておきましょう。
手前となる縦線を書く
こちらも一点透視図法と同じように、一本の線を決めます。
特に決まった場所に設定する必要はありませんが、アイレベルから離れすぎるとパースがキツくなり過ぎてしまい、不自然な形になってしまうので注意してください。
縦線の端点と消失点をそれぞれ補助線で結ぶ
二点透視図法では、線の端点からそれぞれの消失点に向かって線を書き足していきます。
一点透視図法よりも補助線の数が多くなってくる為、混乱しないように注意が必要です。
補助線の途中で縦線をそれぞれ書く
(※コチラの画像では、それぞれの線の端をそれぞれ(a-a’),(b-b’),(c-c’)と表しています。)
今回は直方体を描く為、(a-b),(a-c),(a’-b’),(a’-c’)それぞれの長さに関してはおおよその目分量で調整してください。
なるべく直方体に見えるような位置にb-b’ , c-c’の線を設定しましたが、描くモチーフによってこれらの位置も変わってきます。
【補足】
a’-b’ , a’-c’ それぞれ引いて生じた線の角度が、90°~100°くらいが自然な立体に見えやすいです。
縦線と補助線がそれぞれ接する点から消失点に向かって補助線を書く
残りの線を書き足していきます。
線同士が重なり合ってしまう箇所が増える為、より注意が必要になってきます。
今回は直方体となっておりますが、建物を描く際などはさらに多くの補助線が重なり合ってくる為、複雑になり過ぎないように頭の中で整理していきながら線を書き足していきましょう。
立体の陰に隠れてしまう縦線(d-d’)の線を書く
次に、本来であれば直方体の陰に隠れてしまう線d-d’を書き足します。
なぜかというと、表からでは見えない箇所の線を書き足す事によって、モチーフの立体感を自分でも理解をする事が出来るようになるからです。
表面的な箇所のみをなぞっていると、絵の立体感を表現する事が出来ず、平たい絵の印象となり得てしまいます。
実際にはモチーフの裏側もあるという意識が、絵に立体感を与えてよりリアリティのある絵へと仕上げていく事が出来るでしょう。
線同士を繋げて立体を書く
補助線を引いた事によって直方体の形が見えてきました。
あとは線同士を実線で結んであげる事によって、直方体の形を作っていきます。
補助線を消して完成
最後の仕上げとして補助線を消します。
デッサンで鉛筆を乗せていく段階で奥の線を消す事となりますが、立体の奥側も意識をしていきながらデッサンをしていく事で、より立体感のある絵に仕上げていく事となるでしょう。
二点透視図法の消失点の位置
二点透視図法を使って対象となる立体物をメインに描く際、以下の画像のように消失点(VP1,VP2)はそれぞれ画面の外に位置する事となります。
建築物の外観を描く際にも、相当引きで描かない限りは消失点が画面外に位置する事でしょう。
なお、一点透視図法と二点・三点透視図法の違いの一つとして、
一点透視図法 → 消失点が画面内にある
二点・三点透視図法 → 消失点が画面の外にある
と、このように意識して書いてみてください。
手書き動画
【YouTubeで観る】
⇨https://www.youtube.com/watch?v=c_AMwHXsuKM
【YouTubeで観る】
⇨https://www.youtube.com/watch?v=JYqBaxWNFaY
透視図法に関する書籍
透視図法を習得する上で、僕が今でも参考にしている書籍についてご紹介させて頂きます。
特にこの2冊はオススメです。
【透視図法に関する書籍】
⇨遠近法の理解を深めよう!パース(透視図法)に関する書籍7選
まとめ
今回は二点透視図法の基本についての解説をさせてもらいました。
パースを組み合わせていく事で、より複雑な建物であったり風景などを描いていく事が出来るようになりますが、その為にもまずは基本的な概念を知っておく事が必要です。
二点透視図法は人によって理解するスピードが違うかもしれませんが、徐々に理解を深めていくださいね!
メルマガ読者さん限定プレゼントのお知らせ
最後になりますが、特別プレゼントの告知をさせてもらいます。
記事の冒頭でも触れましたが、僕のメルマガに登録をしてくれた方限定でプレゼントの配布を行なっているのと同時に、メルマガでしか語っていない情報発信も行っています。
特に無料配布している2冊の電子書籍に関しては、合計で5万文字超えの特大ボリュームとなっていますので、全部に目を通すとなるとそれなりに時間がかかってしまうかと思われます。
得られる内容としては主に以下のものとなっています。
✅ 電子書籍『ペン画技法解説書』
✅ アートで生きていく為の入門書
✅ メール講座『絵の描き方』
✅ デッサン道具の知識
✅ メルマガ読者特別プレゼント
また上記以外にも、『お得な画材の購入方法をまとめたレポート』など、メルマガに登録をしてくれた方限定で無料特典を配布しています。
ここでしか手に入らない情報も発信しているので、興味がありましたらこの機会にメルマガ登録をよろしくお願いします!
(※特典に関しては、事前告知なしで終了させてもらう場合もあるのでお早めに。)
⇩ ⇩ ⇩
✅ 電子書籍『ペン画技法解説書』
✅ メール講座『絵の描き方』
✅ デッサン道具の知識
✅ アートで生きていく為の入門書
✅ メルマガ読者特別プレゼント
など、以下より受け取る事が出来ます。
⇩ ⇩ ⇩