こんにちは。ペン画家の小笠原です。
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立方体(キューブ)といった形態というのは、デッサンをしていく上で基本的な形態の一つでもあります。
日常生活のおいても容器を入れる箱や段ボール、立方体のコンクリートブロックなどを見る機会があるかと思われます。
テレビゲームをやる人であれば、立方体の3Dポリゴンを見る機会も多いかと思われます。
立方体という形態は、これからデッサンを始めようと思った際に、必ずと言っても良いほど描かされるので、それだけ大事な形態であるとも言えますね。
また、他にも基本的な形態として、円柱・直方体・円錐・球といったものがあります。
これらの形態は様々なモチーフを構成する要素となってきますので、是非とも押さえておきたいところでもあります。
今回は、そんな基本の形態でもある立方体の様々な見え方について解説をしていきたいと思います。
頭では分かっていても、実際に絵に描き起こす際にはモチーフの形態への理解を深めていかなければならないので、その練習として物の見方を取り入れていくようにしましょう。
目次
立方体の形
立方体を描く際にも、自然に見えるような形態で描く必要があります。
形がゆがんでしまうと別の立体に見えてしまうので、その点を気を付けましょう。
立方体のイメージを掴むためにも、まずは実際に手に取ってみたり触ってみる事で、格段にイメージをしやすくなります。
鉛筆デッサンをする上で、目の前にモチーフがあるかどうかは描写にも大いに関係してくるので、必要と感じたら購入をオススメします。
それでは、立方体の形態の見え方として、以下では良い例・悪い例についてまとめたので、参考にしてみてください。
立方体 良い例
まずは正しい立方体を見ていきましょう。
このように一目見て立方体と分かるように、なるべく自然な形で見えるように描きます。
横から見たり、上から見たりするなど、多角的な視点を持つ事で、モチーフの理解を深めていく事が出来るようになります。
自然な形態として捉える為にも、実物を観察しながら観察力を養っていくようにしてください。
立方体 悪い例
形がゆがんでいる
次に、立方体を描く際の悪い例についてご紹介をしていきます。
こちらはやや極端な例ですが、立方体として自然な形で見られない程ゆがんでいる場合は、立方体を描く上で好ましくありません。
ここまで来るともはや立方体と認識することすら難しくなってくるので、パッと見でも「おかしいな」と感じた場合は、積極的に修正をするようにしましょう。
もちろん、ここまで形が歪んでいなかったとしても、離れて見たり、時間を空けてから見る事で形の歪みが見える事もあります。
このような場合でも、修正をするように心がけておくと良いですね。
特に形の修正は初めの段階でしか出来ないので、なるべく早い段階で修正をするのが望ましいです。
逆パース
このように、消失点に向かってパースの線が収束せず拡散している場合、それは逆パースという現象となります。
これは立方体に限らず、三次元の絵を描く際に逆パースにならないように気を付けておく必要があります。
パースに関してはコチラの記事を参考にしてみてください。
【関連記事】
⇒透視図法の種類。主に使われる3つの用途や使い方についてのまとめ
慣れてくると逆パースであるかどうか一目で分かるようになりますが、初めのうちはこのような認識を取り入れるようにしておきましょう。
実際にデッサンをしてみると、逆パースになっている事が分からずに描いてしまう事も初心者の方でやりがちな事でもあるので、気をつけるようにしてください。
また、モチーフが複数あったり、複雑な形態のモチーフとなってしまった場合は逆パースとなっている事自体に気づかない事もあります。
そうならない為にも、まずは基本の形態をしっかりと描けるように心がけておくようにしましょうね。
パースがきつい
消失点に向かってパースラインが収束するものの、それぞれの消失点が近すぎると形がゆがんで見えてしまいます。
ここまで来ると、立体が尖って見えてしまうので気を付けておきたいところです。
これも一つの表現手段として取り入れる場合もありますが、まずは自然な立方体に見えるように描く事から始める事をオススメします。
立方体を色んな角度から見てみる
以下のように、立方体の見る角度を変える事で、同じ立方体でも見える面や形が変わってきます。
上下方向から見たり、宙に浮かせたり傾けてみるなど、様々な視点で観察してみると良いでしょう。
この際に、光源を当ててみる事で、立方体に陰影ができるのでなお良いです。
陰影描写はデッサンの基礎でもあるので、是非とも実践してみてください。
立方体の影の落ち方
逆光(モチーフの奥側に光源を設置したもの)での例で挙げると、地面に置かれた状態の立方体の場合、地面にはこのような影が投影されます。
少しわかりやすいように、光源を設定して床面の影の落ち方を見ていきます。
このように逆光の場合、影は手前側に落ちます。
手前の立方体の二か所の角と奥の角の一か所、計3か所の点から地面に影が投影されます。
この図では光源が左奥にありますが、右奥の場合は左手前側に影が落ちます。
また、光源が立方体の真後ろにある場合、立方体の影は手前の角の2か所から落ちる為、地面にはこのような影が投影されます。
この場合パースが付くので、床には台形のような影が投影されています。
今回は立方体を目線と平行に設定しているのでこのような影の形となりますが、立方体の向きによってはもう少し複雑な影が投影されるようになります。
また前光(光源がモチーフの手前側)の場合ですと、影が立体の真後ろに隠れてしまう為、立方体の影はほとんど見えなくなってしまいます。
鉛筆デッサンをする際は前光での光をするのは難しいので、一般的には後方からの斜光(斜めの光)での描写が望ましいですね。
まとめ
今回は基本の形態となる立方体を描く際の見方や、地面に投影される影の落ち方についてまとめてみました。
このように意識する事で、モチーフを描く際に役立てる事が出来るようになりますが、慣れてきたらさほど意識しなくても自然な立方体として見られるよう、練習を重ねていくようにしてくださいね。
それでは、今回はこの辺で失礼したいと思います。
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