この記事では立方体・円錐・球体に加え、基本の形態となる円柱のデッサンの書き方についてまとめています。
腕や木の枝といった有機物を描く際に、単純化した概念として円柱の理解があると描きやすくなるでしょう。
円柱の理解を深めることでデッサンの幅も広がるので、是非とも描けるようにしておきたいところです。
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目次
円柱のデッサン手順
大まかなアタリを付ける

まずは円柱の高さを決める為、上下のアタリを付けます。
画面の中でどのくらいの大きさで書くかを決め、アタリの線の印をつけます。
垂直の軸線を書く

円柱の高さが決まったら、次に円柱の軸となる線を垂直に書きます。
デッサンの際はフリーハンドで描く事になりますが、曲がらずに垂直の直線を描けるようにすると良いでしょう。
円柱の手前部分のアタリを付ける

上下の高さが決まったら、次に上面・底面の楕円(だえん)の前面に突き出している箇所のアタリを書きます。
この際に丸みを帯びた曲線を書きますが、この段階では形のズレなど厳密に図らなくても大丈夫です。
円柱の上面、底面を書く

次に、上面と底面の楕円を書いていきます。
これによって見えない箇所の線を認識する事が出来、地面との接地面を捉える事が出来るようになります。
なお、この段階で円柱の幅となる垂直線も書いています。
自身で縦横の比率を決め、両側に2本線を書きます。
楕円の補助線を描く

上下の楕円の形の歪みが無いかを調べる為、それぞれに水平の横線を書きます。
補助線によって二分割された楕円の上下の幅が同じ長さであるかを調べ、整えていきます。
楕円の書き方に関する詳しい内容については以下の記事を参考にしてください。
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補助線を消す

円柱のアウトラインが書けたら補助線を消します。
これで円柱をデッサンする上での下ごしらえが出来ました。
光を当て、陰影の調子をつける

光源を逆光に設定する事で影が手前に落ちます。そうする事で、円柱の手前の調子をつけやすくなります。
床との接地面を意識するためにも、調子をつけるのと同時に床に投影された影も描きます。
【補足】
鉛筆デッサンをする際は逆光にする事で立体感が増し、描きやすくなります。

全体的に調子をつけつつ、鉛筆の線のタッチを重ねながらデッサンしていきます。
円柱をデッサンする際は垂直方向の線以外は曲線のタッチを多用する事でしょう。
円柱の回り込みを意識しつつ、丁寧に線を重ねていきます。
完成

全体的な調子のバランスを見つつ、線のタッチが目立たなくなるように整えたら完成です。
今回はアウトラインをやや強調してデッサンしましたが、実際にはもう少し薄くても良いかもしれません。
まとめ
円柱のデッサンの仕方について順を追いながら説明させてもらいました。
基本となる形態の中でも円柱は応用が利きやすいので、是非とも描けるようにしておきましょう。