こんにちは。小笠原です。
一般的には、鉛筆は専用の鉛筆削り器を使って削るのが普通だと思います。
ですが、デッサンで使う鉛筆を削る際は、基本的にはカッターナイフを使って削る事となります。
これはデッサンをやった事がある方にとっては当たり前な事ではあるかもしれませんが、その理由について今回は解説をしていきたいと思います。
デッサンで鉛筆削りを使うのがダメな3つの理由
面を塗るのに適していないから
鉛筆デッサンをする上で、面を塗ったり鉛筆で調子を付けるといった作業が必要になります。
鉛筆デッサンはあくまでも作品制作というよりも、モノの捉え方や構図、明暗のバランスなどを描く為の画家にとってのトレーニングのようなものでもあります。
その為、精度よりも絵を描く上で的確に描く為の手順を身につける事が優先されるのですね。
鉛筆削りを使って削った鉛筆の場合、面を塗るのに時間がかかってしまうので、デッサンをする上では適していない形状となってしまいます。
初めのうちはカッターナイフで削る事に慣れないかもしれませんが、慣れてくると鉛筆削りよりもカッターナイフの方が綺麗に削る事が出来るようになってくるので、まずは練習あるのみです。
芯の先端を綺麗に整える事が出来ないから
鉛筆削りを使うと、多くの鉛筆を削る事が出来る反面、真の先端の部分がやや荒削りな状態となってしまいます。
文字を書く分にはこれでも良いかもしれませんが、デッサンをする上では紙に鉛筆の芯が引っかかってしまったりと、場合によっては描きにくいものとなってしまい兼ねません。
「でも、自分には芯先をカッターで削るだけの器用さは無いなぁ..」
と、人によっては、このように感じてしまうかもしれません。
確かに、カッターで先端を削るのにも手先の器用さやスキルが必要になってくるかもしれませんが、その場合は粒子が細かいサンドペーパーを使う事で綺麗に整える事が出来るようになります。
ある程度数をこなしていければ綺麗に削る事が出来るようになってきますが、慣れないうちはサンドペーパーを併用して使うと良いでしょう。
鉛筆の芯が損傷してしまう恐れがあるから
鉛筆削りを使ってしまうと、自分ではコントロールができない形で鉛筆に負荷がかかってしまいます。
特にあまり質が良く無い鉛筆削りを使ってしまうと、何度も芯が折れてしまう事もあるので、注意が必要です。
鉛筆を削るだけで芯が消耗してしまうような事態に発展しかねませんからね。
特に、4Bや6Bといった柔らかめの鉛筆は芯が折れやすいので注意が必要です。
カッターナイフであれば力がダイレクトに伝わるので、慣れてくれば芯を綺麗に整える事もできるようになります。
また、先ほども言ったように、サンドペーパーを使って芯先を整えるのもオススメですね。
まとめ
今回は、デッサン用鉛筆を削る上で、鉛筆削りを使ってはダメだと言われる理由についてまとめさせてもらいました。
鉛筆デッサンは絵を描く上でモノの捉え方を掴む上で大切な作業となってきます。
特に道具によって制作スピードや仕上がりも変わってくる為、道具の手入れや扱いには慣れておきましょう。
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