この記事では、1時間で行うりんごの鉛筆デッサンについて記事にまとめています。
鉛筆デッサンにおいて、りんごは基本のモチーフとして扱われる事が多いですが、りんごをマスターする事によって様々なデッサンに応用していく事が出来ます。
【関連記事】
⇨りんごのデッサンはなぜ必要なの?
りんごをマスターすればデッサンの基礎を身に付ける事にも通じるので、是非ともマスターしていきたいところですね。
特にデッサン初心者の方にとっては誰しも通る道と言えるかもしれません。
【関連記事】
また、今回は1時間のデッサンとなりますが、りんご一つ当たりのおおよその目安はこのくらいの時間と言えるでしょう。
それでは記事の最後までご覧頂けると幸いです。
【スポンサーリンク】
制作動画(4倍速)
りんごの鉛筆デッサンの制作過程動画を載せておきます。
動画は4倍速ですので、お好みの速度で調整してご覧頂けると幸いです。
りんごの鉛筆デッサン
制作時間:1時間
使用画材:画用紙、デッサン用鉛筆
【デッサン用鉛筆に関する記事】
⇒デッサンで使われる主な3種類の鉛筆
⇒鉛筆の削り方ついて
⇒鉛筆の持ち方ついて
【デッサン道具に関する記事】
また、この記事ではデッサン初心者の方にも分かりやすく解説をしておりますが、専門用語が一部含まれています。
デッサン用語に関しては以下の記事にまとめているので、コチラもご覧になってください。
モチーフをよく観察する
まずはモチーフとなるりんごを観察していきます。



日常生活でりんごは主に食後のデザートなどで食されています。
一方でデッサンをする際にりんごをじっくりと観察してみると、様々な発見をする事でしょう。
実際に触ってみると表面はツルツルとしており、中には果肉が詰まっているような重みを感じられます。
表面の皮には、白っぽい点のような模様が無数にある事もまた、りんごの特徴であると言えるでしょう。また、匂いを嗅いでみるとほのかに甘酸っぱい香り感じる事も出来ますね。
このように、五感を使って得た情報を元に描いていく事で、デッサン力を養う事にも繋がってくる事でしょう。
画用紙の中央にアタリを付ける
今回デッサンをするモチーフは一つなので、画面の中央にりんごを描いていくようにします。

自分が描きたい方向を決めて、大まかなアタリを付けていくと良いでしょう。
【補足ポイント】
アタリを決める際は、いきなり正確に決める必要はありません。
薄い線で描きながら徐々に形を決めていくようにします。
【スポンサーリンク】
りんごの形を決め、薄く輪郭線を描く
アタリをつけ終わったら、りんごの輪郭線を決めていきます。

ここで一つ気を付けておきたい事は、デッサンをする際は基本的に輪郭となる線は存在しません。
なのでここで言う輪郭線とは、最終的には消えてしまうので、出来る限り薄い線で描くようにします。
鉛筆は2Bなどの柔らかめの鉛筆が望ましいでしょう。
少し離れて形の狂いが無いかを見る
りんごの形が決まったら、絵をイーゼルなどに立て掛けて少し離れた位置から眺めてみます。
あるいは、目を薄めた状態で眺めてみる事で形の違和感に気付く事もあります。

離れて見る事で全体像を見る事が出来ますし、わずかな形の狂いを見つける事も出来るでしょう。
形の狂いがある状態で描き進めてしまうと、最後までいびつなままデッサンをしてしまいます。
ですので、大まかな輪郭線を描いたら、形の狂いが無いかを見るクセを付けておくと良いです。
【スポンサーリンク】
光の位置を決め、りんごの影を描く
光源がどの位置に設定されているかによって、絵の印象も変わってきます。
今回は斜め後ろに光源を設定し、斜光によって手前側にりんごの影が落ちていますが、光源の位置によって絵の印象も変わってくるものです。

光源が前に設定されていると、影はりんごの後ろ側に隠れてしまいます。
また、りんごの真後ろに光源が設定されていると、光が当たっている箇所が見えなくなり、モチーフ全体的が暗くなってしまいます。


このように、光の位置がやや極端な所にある事でデッサンしづらくなってしまいます。
光源の位置によって絵の印象が変わるだけでなく、描きやすさにも影響が出てきてしまうものです。
なので光源を決めるという事は、デッサンをする上でとても大事な要素であると言えるでしょう。
光の位置を決め、モチーフに光が当たる事で暗く影になった箇所を鉛筆で描いていきます。
デッサンは光と影を追いかける作業でもあるので、光源は特に意識しておくと良いです。
【補足ポイント】
この際に、2Bなどの少し柔らかめの鉛筆を使います。
これ以上硬いH系の鉛筆を使ってしまうと、鉛筆の色があまり乗らなくなってしまうので注意が必要です。
全体的に色を乗せていく
モチーフの形を決め、光源の位置を決めたら、鉛筆で全体的に色を載せていきます。
鉛筆の濃淡を描く際も2B、もしくはHBくらいが望ましいです。

この際に、モノクロ写真で撮影してみると鉛筆デッサンのイメージがしやすいかもしれません。

【補足ポイント】
ただし、写真は陰影のバランスを見る事に留めておくようにし、写真を見ながらデッサンをしないようにしましょう。
デッサンを習得する為にも、実物から得られる情報の方が多いです。
【スポンサーリンク】
鉛筆の濃淡で立体感を表現していく

りんごの立体感を表現する為にも、鉛筆の線を重ねていきます。
この際に、ハイライト(光が最も当たっている場所)を残しつつ、暗く影になった箇所を中心に線を乗せていきます。

今回のりんごの場合、最も暗くなる箇所はりんごの手前となっています。
ここを重点的に暗くしつつ、ヘタの部分や床と設置している箇所も暗く描いていきます。
りんごの表情を観察して描く

鉛筆の濃淡によってりんごの明暗を描き足したら、今度は表面の質感の表現もしていきます。
皮のツルツルとした表現であったり、表面の白い斑点のようなものをプラスチック消しゴムで消すなど、実際に観察して描き足していきます。
そうする事で、よりリアルな表現となって描く事が出来るようにもなります。
デッサンにおいては質感の表現も大切な要素の一つですが、明暗を描いた上で質感の表現をしていく事が望ましいでしょう。
完成

以上でりんごのデッサンは完成となります。ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
今回は時間を1時間に設定しましたが、デッサンのおおよその目安として参考にして頂ければと思います。
また、今回の解説では段階的にまとめると以下のようなものとなっています。

時間の経過ごとに色を乗せていくイメージで描いていきましたが、徐々に鉛筆を重ねていくように描いていくように心がけています。
始めから一部分を暗く描きすぎてしまうと絵のバランスが取りづらくなってしまう為、徐々に段階を踏まえて線を重ねていくイメージです。
【編集無し1時間動画】
まとめ
りんごの鉛筆デッサンについて記事にまとめました。
これから鉛筆デッサンを始める上で、りんごというモチーフを描く事は必須であると言っても過言ではありません。
逆に言えば全ての基本でもあるので、しっかりと押さえておきたい所ですね。
特に今回使ったハイユニの鉛筆は描き心地が滑らかなので、様々なデッサンのモチーフを描くのに適しています。
デッサン用鉛筆にお悩みでしたら、まずはこちらの鉛筆を一式揃えておく事をオススメします。
ではここまでお読み頂き、ありがとうございました。
この記事が参考になりましたら幸いです。
【関連記事】
【スポンサーリンク】
コメントを残す