こんにちは。小笠原です。
これからペン画を始める上で、「デッサン力はどのくらい必要?」という事について、悩まれる方も少なく無いと思います。
僕自身、ペン画を始めた頃は見劣りしない為にも、デッサンの基礎から勉強し直しましたし、その結果、人から絵を購入されるに至るまでの力を身につける事が出来ました。
そこで今回は、これからペン画を始める上で必要なデッサン力について、僕自身の経験を元にまとめていきたいと思います。
ペン画を描く上で悩んでいたら、参考にしてみてください。
目次
デッサンが得意でなくても写実的な絵を描く事が出来る
僕自身、初めからデッサンが得意だったわけでは無く、どちらかと言えばむしろ苦手な方でした。
と、こんな事を言うと
「いやいや、元から上手かったんでしょ?」
という風に思われるかもしれません。
ですが、美大の「鉛筆デッサン」の入学試験の点数が合格ラインギリギリで受かったようなレベルでした。
しかも、僕は2浪していたので、3年間予備校で絵の勉強をしてきたにも関わらず、デッサンの技術は向上しなかったのですよね。。
ただ、その代わりにペンとの相性が良かったので、デッサンの基礎的な技法をベースとし、ペンでデッサンを繰り返し行っていました。
初めのうちはペンに慣れるまでに試行錯誤の繰り返しでしたし、上手くいくまでに数十枚のデッサンやスケッチを繰り返し行ってきましたね。
それなりに上手くいった絵もあれば、人前で出すにはちょっと恥ずかしいレベルのものまでありました。
これに関しては、得意なモチーフと不得意なモチーフにもよるのですが、描くモチーフに対する興味や理解力を養っていく事が、上達する上で必要な要素となってくると思います。
写実的なペン画を描く上で必要なデッサン力とは?
先ほども言いましたが、僕自身、鉛筆デッサンはかなり苦手でした。
ですが、やはりデッサンの基礎を理解する為にも、鉛筆デッサンは欠かせないものでもあったと思っています。
絵の構図であったり、デッサンをする上で適したモチーフや光の角度、明暗の取り方など、まずはやるべき事が多々あります。
僕の場合、3年間鉛筆デッサンの勉強をしても大して上達はしませんでしたが、基礎的な技術や知識が蓄えられた事は良かったと思っていますね。
デッサン力があれば、絵作りをする上で大きな失敗やミスをする事が無くなりますので、観る側にとっても安心して作品を観る事が出来るようにもなります。
他にも、絵の販売に繋げる事も出来ますし、人に教える事も出来るようにもなりますからね。
そこで、肝心なペン画においての必要なデッサン力についてですが、僕の意見としては
鉛筆デッサンと写実的なペン画はイコールでは無い
と思っています。
なので、必ずしも美大の入学試験で満点を取れるレベルである必要もありませんし、僕のように試験で通る程度の必要なデッサン力さえあれば、ペン画のクオリティを上げる事も可能です。
このように聞くと、「いやいや。美大に受かるレベルがそもそも難しいよ..」と思うかもしれません。
ですが、実際にはある程度やるべき事が体系化されているので、半年くらい真面目に勉強すれば、デッサンの基本的な技術を習得する事が出来るようになるものです。
美大に受かる絵となると、各大学による試験対策であったり、試験対策としての必要なテクニックなどが必要ではありますが、「デッサンの基礎」という点では、正直言って難しく考える必要はありません。
数学の公式を覚えるように、基本的な技法さえ習得すれば、あとはパズルのピースをはめていくように絵を描いていけば良いのですね。
初めのうちは基本の形態を描いて練習する
デッサンの基礎を習得する上で必須なのが、基礎となる立方体や円柱などの形態の理解をする必要があります。
そこで、一般的にモチーフとして使われているのが、
・立方体
・直方体
・円柱
・円錐
・球体
といった形態となります。
これらのモチーフは、立体物としてデッサンをしていく上での必要な要素が込められているので、違うモチーフを描く際にも応用する事が出来るようになるのです。
例えば、コップやティッシュ箱といった人工物の場合、立方体や直方体の形態をベースとして描きます。
一方で、人体や動物などは円柱や円錐、球体といった曲面で構成されている形態がデッサンをする上でのベースとなります。
これらの形態を攻略する事は、他のモチーフを描く上での基礎となってくるので、是非ともマスターをしておく必要があるのですね。
様々なモチーフを描いて、自分の得手・不得手を知っておこう!
基本となる形態を描く練習をしつつ、実際に自分で描くモチーフを決めてデッサンをしていきます。
この際に、自分で思いつく限り様々なモチーフを描いてみると良いですね。
ジャンルに関しても、少しでも興味があるものである事が望ましいです。
例えば、
・動物
・植物
・昆虫
・工業製品
・小物
・デジタル家電
・建物
・おもちゃ
・人形
など、あげればキリがありませんが、身の回りにある物や愛着のあるものを選ぶと良いですね。
インターネットで検索をすれば無限に調べる事が出来ますし、そこから目についたものをピックアップしてフォルダにまとめておくのも良いと思います。
ここで一つ気にしてもらいたい事があります。
それは、
『極力、実物を観る事』
ですね!
写真からでも、それを元にデッサンをする事は可能ですが、可能な限り実物のを観ながらデッサンをする事で、より多くの情報を得る事が出来るようになります。
絵はほとんど視覚だけで情報を得る事が出来ますが、実物を観ると視覚だけで無く、聴覚や嗅覚、触覚など五感の様々な感覚を使う事で沢山の情報を得る事が出来るようになります。
例えばリンゴを描く際にも、実際に見て触って匂いを嗅いでみるだけで、より鮮明に意識する事が出来るようになりますからね。
写真だけだと、視覚以外の感覚器官を記憶に頼る事にもなってしまうので、よほどそのモチーフに触れていない限り、意識しきれないところもありますからね。
万が一、実物が間近に無い場合は写真でも構いませんが、極力自分で足を運んで写真を撮る事が望ましいです。
まとめ
今回は、ペン画を始める上でのデッサン力についてまとめさせてもらいました。
人の数だけやり方が異なるかもしれませんが、必要なデッサン力というのは、基本的な形態に加えて、より多くのモチーフを観たり触れてみる事で自ずとデッサン力向上にも繋がっていくものです。
実際に、僕自身このように五感を意識するようになってからは、そのモチーフに対する意識も変わりましたし、様々な資料から調べたりもするようになりました。
モチーフに興味を持つ事が出来るようになれば、自ずと描写も出来るようになってくるので、色々と調べてみてくださいね!
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