こんにちは。小笠原です。
画家をはじめ、何かしらの芸術に関する活動を生業とし、これからアーティストとして活動をしていく際に、生活していく上での基盤が無ければ生活が成り立ちません。
アーティストといっても一人の人間である事に変わりはないので、生活していく以上は生活費などがかかるものです。
一見すると、芸術に携わる人というのは、好きな事を続けていて幸せそうと思われがちですが、生活との兼ね合いを考えながらどうやって制作を続けていけるか考えるのが日々の課題だったりもします。
僕自身、初めの頃は「絵で食べていきたい!」とは思っていたものの、「じゃあ、絵で食べていく為にはどうすれば良いの?」という疑問に頭を悩ませていました。
そもそも、
「どうやったら絵が売れるのか?」
「売れる為にはどのような戦略を取る必要があるのか?」
「どこで展示をすれば良いのか?」
など、分からない事だらけではありました。
そこで、この記事では作家活動をしていく上で生計を立てていくための手段についてまとめています。
これから作家を始めるにあたって、自分がどのやり方があっているのか参考になる箇所があれば幸いです。
絵画教室を開く
ある程度作家としての知名度があったり、名のある美大を出ているという方であれば、自身の名前で絵画教室を開いたりする事も出来るでしょう。
僕の知っている作家さんの中には、絵画教室を開く傍ら、展覧会で自身の作品の展示販売をしている方もいます。
今では、必ずしも教室を構える必要は無く、オンラインで受講するという形式で絵画教室を開くという事も出来てしまいます。
オンライン教室であれば、場所や時間にとらわれる事なく受講する事が出来ますし、全国どこからでも生徒さんを集める事が出来るという点が魅力的ではあります。
もっとも、生徒さん集めであったり、運営に至るまでのサイトの運営方法などについてある程度知識が必要になりますし、パソコンのスキルも必要になってきます。
それでも、教室を開く際の家賃や電熱光熱費といった出費を抑える事が出来るので、運営する上でのコストは限りなく抑える事が出来てしまいます。
二足の草鞋を履く事で生活と同時に知名度も上がる為、作家活動をしていく上でのメリットとなり得ていく事でしょう。
画廊(ギャラリー)で販売する
自分で描いた絵をギャラリー等で展示する事で、直接絵の購入に繋げていく事が出来るようになります。
作家活動をする上での主な活動として、「原画販売」をイメージする方も少なくないものと思われます。
都心の画廊であれば集客もしやすくなるなるでしょうし、その画廊のお得意さんも通う為、回数を増やすごとに知名度も上がり、ゆくゆくは売り上げに繋がっていきます。
とはいえ、最初から銀座や代官山といった画廊で展示するとなると、人によっては敷居が高く感じられてしまうかもしれません。
特にまだ経験の浅い画家にとっては、心理的なハードルだけでなく、やるべき事が多く感じられてしまう事だと思います。
なので、初めはデザインフェスタや友人の紹介等で場慣れをしてから徐々にステップアップしていくイメージが望ましいかもしれません。
ただし、正直なところ収入源としては割に合わない事の方が多いです。
もちろん、有名画家になれば飛ぶように絵が売れるようになるかもしれませんが、実力も知名度も低い若手画家の場合、「展示をするたびに赤字を垂れ流す」なんて事にもなり兼ねません。
僕自身、画家として活動を始めた頃は絵が全く売れず、出展費用だけがかさんでしまい、展示をするたびに赤字続きな状態が続いていました。
そこから何年か経過してようやく黒字にする事が出来るようになりましたが、その時はとても辛かったのを覚えています。
それでも、めげずに絵を描き続ける事で、少しずつでも絵を買ってくれるお客さんが増えて来ました。
我ながら不器用なやり方ではありましたが、
「地道に続ける事」
「正しい戦略を身につける事」
この2つが画家として活動をしていく上でとても大事な事なのだと常々思い知らされます。
オンライン上で絵の販売をする
最近はオンラインショップでの販売が個人で気軽に出来るほど充実しています。
ハンドメイド作品や原画などの販売もありますが、トートバッグや画集、カレンダーなどといったグッズにして販売している方も多数見受けられます。
販売手数料や送料など込みで考えると、手元にどのくらい残るのかを予め計算しておく必要がありますので、計画的にしていきたいところだと思います。
ただし、何も考えずにオンラインショップに絵を掲載したところで、結局は売れない状態のままとなってしまいます。
そもそも、対面でお客さんと絵について語ったり、アピールする事が出来る原画販売と比べて、ネットだとそのような情報を伝える事が出来ず、絵が掲載されているだけとなってしまいます。
オンラインでの販売というのは、費用もかかりませんし、アップロードするだけなので一見すると簡単に見えるかもしれません。
しかし、実際には絵の魅力を伝える手段が限られてしまったり、そもそも人の目につかないといった大きなデメリットが存在しているのですね。
世の中には多種多様な広告や商品が至る所にあります。
それはネットの世界に限らず、町中の至る所にも目につくようにデカデカと広告が掲載されている事が目に入って来ます。
ですが、それらの商品に全くの興味がなければ素通りしてしまいますし、存在すら気づかない事も多々あります。
「では、どうすればネットでも絵が売れるの?」
このような疑問も当然湧いてくる事だと思います。
その場合、言える事は
「まずはあなたのファンを作りましょう」
という事ですね!
すでにお客さんとの信頼関係が出来上がっていたり、あなたの絵を欲しがっているファンの方がたくさんいる場合、それが画廊であろうとネットであろうと、あっさりと売れてしまうものです。
実際に、僕も以前オンラインでの販売をした事がありましたが、その際にいつも絵の購入をしてくれる方に購入いただいた事もありました。
なのでまずは「お客さんとの信頼を作る」という事から始めていく必要があります。
人との信頼というのは、すぐには出来ませんが、それを含めて地道な作家活動をしていく他ありません。
まとめ
絵描きをする上での主な3つの収入源についてまとめてみました。
生活をしていく以上、絵を描いて販売するだけだと、正直言ってかなり難しいですし、それが出来るのはほんの一握りの人に限ってしまいます。
そんな時に、絵の販売だけでなく美術に関わる仕事を並行して行う事で、安定的に収入を得ていく事が出来るようになるのですね。
もしかしたら、その過程で時に嫌な事や苦手な事もあるかもしれません。
僕自身、元々はアナログ人間だったので、パソコンやネットに関する知識というのはほとんどありませんでしたし、よく分からない事だらけで正直苦痛も感じていました。
文章を書く事も苦手でしたし、ブログを始めた頃なんかたったの2行しかかかずに投稿した事もありましたし。笑
それでも、「これからはネットを上手く活用していかなきゃ!」という意識はあったので、その後も10年以上継続していく事ができました。
今や、ネットを使った集客やビジネスというのは当たり前の世の中になってきました。
一昔前では地道に画廊で展示するしか考えられなかった事が、今では足を運ばずとも絵の販売ができてしまう世の中にもなりました。
とはいえ、結局のところ、お金を支払うのは相手のお客さんである事に変わりはありませんし、お金を払ってもらう以上はプロとしての責任を持つ必要があります。
便利な世の中になった反面、人と人との繋がりを蔑ろにしてしまうと、結局のところ自分に帰ってきてしまうので、そこは地道に歯を食いしばって頑張る必要があるのですね。
何かしら美術に関わる仕事をする以上、これまで培ってきた人生経験が何処かしらで活きてくる事もあるでしょうし、いつどこでブレイクするとも分かりません。
ただ、そこに至るまでの努力は必須ですので、自身の夢を叶えていく上で必要な努力はしていくものと思わされます。
それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次もお会いしましょう!
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