こんにちは。小笠原です。
絵描きにとって、絵のクオリティを上げる事は制作を続ける上での大きな課題となってきます。
日々の鍛錬を行う事で、描写力だけでなく、モノの見え方を養う事が自ずと出来るようになりますし、経験値が蓄積される事によって、オリジナルな作風を築いていく事も出来るでしょう。
そこで、今回は「作品のクオリティを高めるために実践しておきたい事」についてまとめさせてもらいました。
僕自身、様々な経験を経て今に至りますが、そういった中でも、自分なりのやり方を模索してきた結果、今があると思っています。
この記事を読んでいるあなたも、参考にしてみてくださいね。
目次
絵のクオリティを高める7つの方法
自分が描きたい作品をイメージする
「自分はどのような絵を描きたいのか?」
「絵を描く事でどのようなメッセージを人に伝えたいのか?」
この部分は絵を描く人に限らず、何かしらの創作活動をしている人にとって大切な要素となります。
自分が大事にしている事であったり、信念などがなければ作品自体に覇気が感じられなくなってしまいますし、今後の方向性がブレてしまう事となってしまいます。
とはいえ、初めの段階から自分が表現したい事が明確に定まっている事は難しいと思います。
7年以上活動をしてきた僕自身ですら、「自分が描きたい絵というのは何だろうか?」と自問自答をする日々が続いています。
作品という成果物として世の中に発表する以上は、その作品のテーマ性であったり、方針が定まっていないと作品自体の魅力や価値が落ちてしまい兼ねません。
なので、そうならない為にも「自分が表現していきたいものは何なのか?」という事を念頭に置き、制作に励んでいく必要があるのですね。
迷ったらまずは手を動かす事!
これは何事にも言える事ではありますが、実際に手を動かしてみない事には何も生み出すことは出来ません。
特に絵を描き始めた頃は、自分の作風はおろか、技法もおぼつかない状態になってくるかと思われます。
なので、そんな時にこそ『沢山手を動かして量をこなす』という行動が必要ですね!
やってみない事には良し悪しは分かりませんし、失敗も成功も経験する事が出来ません。
現時点で『成功者』と呼ばれている人たちは、その陰でたくさんの失敗を経験してきているのですね。
僕自身、美大に入る前に100枚か200枚か、もしくはそれ以上の枚数をこなし、大学に入学する事が出来ました。
今見返すと正直それほど上手くはありませんでしたが、それでも当時は必死に頑張ったから今があるのだと思っています。
経験が浅いうちは大変だと思うことの割合の方が大きいかもしれませんが、まずは頭で考えるよりも先に手を動かした方が、経験値として蓄積されていくようになります。
手を抜かない
「初めから手を抜いて売れなかった作品」と、「一生懸命に絵を描いたけど売れなかった絵」というのには、そこに大きな差が存在します。
前者の場合、作品が売れなかったとしても「全力で描いていなかったから売れなかった」という言い訳が出来てしまいますし、その後も「なぜ売れなかったのか?」という事に対して、深く探究する事も無くなってしまいます。
一方で、「一生懸命描いたけど売れなかった」場合、その経験を失敗ではなく、次に繋げる為の課題として前向きに捉える事が出来るようにもなります。
両者の違いは、少なくとも「この経験が次に繋がるかどうか」という点に違いがありますが、次への課題として捉える事で、半年、1年後には見違えるほど成長している事となりますからね。
なので、初めから手を抜いた状態で取り組むのではなく、自分から何かを得ようと工夫しながら行動をしていく事の方が、後あと得られるものも大きいものとなります。
100%を追い求めすぎない
100%の作品を描くという事は、プロと呼ばれる人達においてもほぼ不可能な事だと思います。
そもそも完成した作品というのはこの世にはありませんし、何かしらの課題や改善点が多々ある事がほとんどです。
あのレオナルド・ダ・ヴィンチですら、モナリザを完成する事が出来なかったと言われているので、一般の人にとっては、初めから100%の作品を描くことはまず不可能です。
それに、世の中にあるありとあらゆる物は常にアップデートされていますし、改善点を挙げたらキリがありませんからね。
むしろ、早い段階で改善点を見つける事が出来ればそれに越した事はありませんし、修正後再リリースする事で、より良いものに仕上げていく事が出来るようになります。
『絵画作品』という性質上、一度発表してしまうとその作自体の修正は難しいかもしれませんが、今後作品を作る上での課題点として改善を図っていく事が出来るようになりますからね。
一方で、完璧主義で初めから完成品を追い求めてしまうと、その分発表するまでに時間がかかってしまいますし、最悪発表することすら出来なくなってしまう恐れがあります。
それによって失敗もなければ成功体験すら起こり得なくなってしまいます。
仮に失敗したからと言って、それに対してめげる必要はありませんし、むしろ次回以降の課題として経験値を増やす事に繋がりますからね。
100%を求めるあまり、いつまで経っても発表する事が出来ないと、その分の機会損失が増えるという事でもあるので、ある程度完成をしたら見切り発車をしても良いと思います。
人からの評判を伺う
作品を発表する事で、それを観てくれたお客さんからの声を聞く事が出来るようになります。
その際に、たとえ時間を費やして描いた作品であったとしても、不評に終わってしまう事もあるかもしれません。
ですが、そのような意見というのも、ある意味で大切だと思える時が来たりもするのですね。
また、その人にとっては不評だったとしても、他の人からは肯定的な意見をもらう事も出来る事もありますので、まずは様々な人からの意見をもらう事が大切だと思います。
否定的な意見ばかりが目立ってしまうと、人によっては打ちのめされてしまうかもしれませんが、一年奮起して再挑戦出来るようになれば、その経験も無駄では無くなります。
人からの意見をもらう事で、その後の制作スタイルにも影響を及ぼす事もありますが、その多くは自分にとっての成長に不可欠なものも多々あるので、無下にするのではなく、時として謙虚に受け止めておく必要があります。
課題が見えてきたら改善をしていく
人からの意見を聞いたり、人の作品を見ていく中で、今後の課題や改善点が見えてくるようになります。
基本的なデッサン力はもちろんの事、作品の世界観であったり、作家自身の個性の出し方など、あらゆる面で課題が見えてくるようになります。
人それぞれ正解が異なりますし、やるべき課題も変わってきますが、問題点をピックアップしつつ、仮説と検証を繰り返し行う事で、少しずつ成功への道筋が見えてくるようになります。
上手くいかないやり方を何年も続けても、その結果上手くいく事は難しいので、その都度、やり方を変えるなど模索し続けていく必要がありますね。
一つのことをやり続ける
最後になりますが、絵のクオリティを高める上で大事な事ですが、
「一つの事をやり続ける事」
です。
これは何事にも言える事ではありますが、一つの事を続けることは簡単そうに見えて実はかなり難しい事でもあります。
今の世の中、日々、膨大な情報の中で必要な情報を取捨選択し、自分の進むべき道に向かっていく事が以前よりも難しくなってきています。
きっかけは些細な事であったとしても、それを継続していく事は容易ではありませんし、特に飽きっぽい性格の人であれば、すぐに放棄してしまうかもしれません。
ですが、だからこそ続けられる人というのが、最終的には一番強いです。
結果的に継続が出来たからといって、その努力が報われるかどうかはその時の運や手法によって変わってきます。
このように、うまくいかない場合は改善をしていく事で、成功への道筋が見えてくるようになります。
まとめ
今回は、絵のクオリティを上げる方法についてご紹介をさせてもらいました。
自分の世界を突き詰めるだけでなく、人からの意見を聞いたり、作品を見たりする事で良い刺激にもなります。
たくさんの事を吸収しつつ、自身の成長に繋げていってくださいね!
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