「働きたくない」と思う気持ち、
とてもよく分かります。
僕自身、生活のために
毎日行き帰りも合わせて
10時間以上会社に拘束された頃は、
正直生きがいとは程遠いもの
であるのだと思っていました。
生活の為に働いていると思うと、
ふとした瞬間に
これって自分がしたかった
仕事じゃないんじゃないかな..
と、思ってしまう事が
よくあるものです。
社会人として生活を営む以上、
働いて収入を得る事で、
自身の生活や社会が
成り立っているものでもあります。
ですが、社会の歯車の
一つである事の一方で、
業務内容が自身の能力の
キャパを超えていたり、
仕事に見合った給料を貰えず、
生活が困窮しているのであれば
やり甲斐どころではありません。
そこでこの記事では、
仕事をしたくないと思う事が
本当に甘えなのかについて
まとめています。
今の仕事が辛いと感じているのであれば、
自分の気持ちに正直になって
今後どういう生き方をしていくべきか
考えるきっかけになればと思います。
目次
「働きたくない」と思うのは甘え?

「仕事なんだから働くのは当然」
「働く事は社会人としての義務」
世間一般では働く事に対して、
このような意識を持つ人が大勢います。
もちろん、このような考え方を
否定するつもりはありませんし、
今の社会が回っているのは
一人一人の努力の賜物
であるからだと思います。
とはいえ、現実問題として、
働きたくないと思っている方は
たくさんいるようです。
実際に
「働きたくない」
とGoogleで調べてみたところ、
4860万件の検索結果が
出てきました。(2023年5月時点)

(Google検索エンジンより)
また、Googleトレンドで
調べてみても、
「働きたくない」と検索する方は
年々増えてきています。
【追記】
2025年11月時点で
『働きたくない』の検索関心は
高水準で推移しています。
具体件数は検索エンジンや
設定により変動するため、
本稿では定性的に示します。

(Googleトレンドより)
こちらは2004年から
現在に至るまでの検索された件数の
推移となっています。
このデータからも分かるように、
それだけ今の働き方に対して
苦痛を感じている方が
増えてきているのだと思わされますね。
特に昨今の労働環境では、
低賃金、長時間労働、重労働、
増加する税金、年金問題
といった様々な問題を抱えている為、
次第に働く意欲が削がれてしまうのも
無理はありません。
お金を得ない事には
生活が成り立たなくなって
しまうのですが、
今の仕事を続ける事に
意味が見出せなくなるようであれば、
今一度自分の人生を
見つめ直す必要があるのだと思います。
働きたくないと感じるのは「心の防衛反応」
「働きたくない」
「もう限界かも」
と感じてしまう瞬間は
決して珍しいことではありません。
社会の価値観や人間関係、
終わりのない責任感に押しつぶされて、
心や身体が悲鳴を上げている
サインでもあります。
多くの人が
「働かないと生きていけない」
と思い込み、無理を重ねてしまいますが、
実は「働きたくない」という気持ちは
怠けではなく
自分を守るための防衛反応
でもあるのです。
そこでふと少し立ち止まってみて、
自分が本当に望む生き方を
見つめ直すこと。
それが「今後どうやって生きるか」を
見つける第一歩になります。
「働きたくない」と思うのは特別なことではない

働きたくないと思うのは、
社会全体が
“働くこと=正義”
とする風潮の中で、
自分の価値観がそれに
合わなくなっているからです。
たとえば、
- 仕事のために生きているようで
違和感がある - 周囲の期待に応えるほど
心が疲れていく - 働くことよりも
「創ること」「感じること」
に幸せを感じる
これらは、
労働中心の社会モデルに適応しづらい人
の特徴でもあります。
けれど、そんな人ほど本来は
繊細で観察力に優れ、
創造的な才能を持っています。
自分を責めるのではなく、
「別の生き方を模索する時期」
と捉えることが大切です。
「働きたくない」と思うこと自体は
別に特別なことではなくて、
むしろ普通の事であると言えます。
先ほども言いましたが、
長時間労働が続いたり
労働環境の改善が行われない限り、
この傾向が今後も続くと思われます。
世の中の多くの人は何かと
「働かなくてはならない理由」を
見出しつつも、
生活の為に働いているという現実が
現状としてあります。
働かずに遊んで暮らしていけたら幸せですし、
誰しもがそう思うのは
当然のことじゃないですか?
ですが、皆が皆働くなってしまったら
当然社会は回りませんし、
これまで当たり前に出来ていた生活を
維持していく事が
出来なくなってしまいます。
結局働かなくなってしまうと、
回り回って自分にも不利益を
被ってしまう事にもなりますし、
それを許さない周囲の目によって
「自分も働かなくては..」
というように、
自身に言い聞かせている事の方が
大半です。
それでもふとした瞬間に
「もう働きたくないな..」
と思うのであれば、
今の働き方について
今一度見直してみる必要が
あるのかもしれません。
働きたくないと思うのはなぜ?

今の仕事をしていて「働きたくない」
と思うのであれば、
それは以下の項目に該当する事でしょう。
- 自分に合っていない仕事をしている
- 仕事がつまらない
- 人間関係が苦手
- 仕事に見合った収入ではない
- 仕事のストレスが大きい
- 体調が優れない
- 子育てや介護で忙しい
- 自分のやりたい事が見つからない
- 働かずに遊んで暮らしたい
この中で一つでも当てはまれば、
今の働き方に対して
何かしらの不満を持っていると
言えます。
こうした不満を解消する為にも、
今の自分の気持ちに
素直になる事が大切です。
自分の気持ちを
正直に認めるようにすると、
なぜ働きたくないのか?
なぜ今の仕事が自分と
合っていないと思うのか?
といった疑問や理由などが
見えてくると思います。
自問自答した末に
理由が分かってきたら、
次にするべき事は
その理由を解決する為の行動を
起こしていく必要が出てきます。
働かずに生きることは本当に不可能なのか?
結論から言えば、
働かずに生きること自体は
不可能ではありません。
ただし、それは
「何もしないで暮らす」
という意味ではなく、
“働く”の定義を変えて生きる
ということです。
たとえば次のような
生き方があります。
- 生活費を下げる(ミニマリズム)
→ 固定費を減らし、
少ない収入でも穏やかに暮らす。 - 収益を生む仕組みを作る(ブログ・コンテンツ)
→ 労働時間を減らし、
資産として収入を得る。 - 自給的・共同的な暮らしを選ぶ
→ お金中心の生活から、
助け合いの生活へ移行する。
働くことをやめるのではなく、
「どう生きるかを選び直す」
事こそが、真の自由と言えるのですね。
「どうやって生きるか」を考える5つの視点
お金のかけ方を見直す
生活の豊かさは、
支出額に比例しません。
何を削るかよりも、
何にお金を使うと心が満たされるか
を見つけることが鍵です。
自分にとって
本当に必要なものを絞ることで、
自由な時間が増えていきます。
働く意味を再定義する
「仕事=つらいもの」
という前提を手放しましょう。
たとえば、
- 絵を描く
- 文章を書く
- 人を励ます
これらも立派な“働き方”です。
お金を目的にしすぎると
心が摩耗しますが、
「自分の役割を活かすこと」
ことこそが働く本質です。
「時間」と「心の余白」を優先する
人は“余白”があるほど
創造的になります。
働きたくないと感じるのは、
忙しすぎて思考の余白を
失っている証拠でもあります。
ゆっくりする時間は怠けではなく、
再生の時間として考えましょう。
得意を小さく活かす
誰にでも得意なことはあります。
それをお金に変えるのではなく、
誰かの役に立てる形にしてみましょう。
SNSやブログでの発信、
イラスト・音楽・手作り品の販売など、
小さな循環を作ることで
「生きる糧」が自然に生まれていきます。
社会の枠組みから一歩離れる勇気
「正社員じゃないとダメ」
「結婚して一人前」
など、社会の“普通”に
縛られすぎていませんか?
枠から外れるのは怖いものですが、
外の世界には思った以上に
自由な生き方が広がっています。
やりたい事が分かれば自ずと行動に現れる

自分の気持ちが
「働きたくない」
「今の仕事が自分には向いていない」
という事が分かれば、
その次に必要なステップを
進めていく必要が出てきます。
そこで自分がやりたい事を
見つける為にも、
まずは以下の行動を
試してみてください。
- 自分の好きな事、やりたい事を紙に書き出す
- 自分の価値観や人生を振り返る
- いろんな経験をしてみる
- 自分らしく生きている人の話を聞く
- 人に相談をする
これらを行う事で、
自分がやりたい事や
今後の方向性などが
見えてくるようになります。
それでは、1つずつ内容について
触れていきたいと思います。
やりたい事を見つける方法5つ
この項目では、
自分がやりたい仕事を見つけたり、
自分が望む未来を創造していく為に
必要な方法についてまとめています。
今すぐに出来る事でもあるので、
今の働き方に満足していないのであれば
試してみてくださいね。
自分の好きな事、やりたい事を紙に書き出す
まずは自分が趣味として続けている事、
自分が好きな事を紙やノートに
書き出していきましょう。

ノートに書き出す際は、
なるべく制限を設けずに
思いつく限りのことを
書くようにしていきます。
その際に、今現時点の事だけでなく、
幼少期まで遡って得意だった事や
人から褒められた事などを
思いつく限り書き記していきます。
些細な事であったとしても、
そこから自分の強みが見えてきたり、
やりたい事を見出す為の糸口が
見えてくる事もあるでしょう。
そこで一つ注意点として、
基本的には自分の良いところを
書いていくようにしつつ、
ネガティブな事は
書かないようにしてください。
ネガティブな事を書いてしまうと
そちらに引っ張られてしまうので、
ポジティブな言葉だけを
書くようにしていきましょう。
その際に、どうしてもネガティブな
言葉が浮かんできてしまったら、
ネガティブな言葉を
思いつく限り書き記した後、
そのページをビリビリに破いて
ゴミ箱に捨てて下さい。
そうする事で思っている以上に
気分がスッキリするので、
是非ともやってみて下さいね!
自分の価値観や人生を振り返る
これまでの人生を振り返ってみて、
過去の経験や失敗談などを
洗いざらい振り返ってみてください。
上手くいった事もあれば、
失敗してひどく傷ついた経験も
あったかもしれません。
特に人間はポジティブな経験よりも
ネガティブな思い出に
引っ張られやすい生き物でもありますし、
過去を振り返る事によって
苦痛を伴う作業のように
感じられてしまうかもしれません。
ですが、そこから同じような
悩みを抱えている人に
役に立つような事が
見えてくる事もあります。
自分の過去の経験による悩み自体が、
その他の人にとっては
価値のあるものになってくるのですね。
人の悩みを解決していく事自体に
やりがいを見出す事が
できるようになれば、
そこに価値が生まれるように
なる事でしょう。
また、そこから自ずと
やりがいのある仕事や、
自分がやりたいと思える事が
見つかる事があるかもしれません。
あなたの経験は独自の財産でもあるので、
自身の過去を振り返ることで、
やりたい事が見つかる事もありますね。
いろんな経験をしてみる
やりたい事がまだ見つかっていなければ、
まずはいろんな経験をする事で、
自ずとやりたい事が
見つかってくる事もあります。
遊びやボランティアなどを通して
経験するのも良いですし、
SNSがきっかけで交流がある方と
実際に会ってみるなど、
興味のある事をしてみると
良いでしょう。
家の中でゴロゴロしていると楽ですが、
言い換えてみたら刺激の無い時間を
一人で過ごしてしまう
だけになってしまいます。
仕事に疲れて何もしたくない
という気持ちも分かりますが、
自分が本当にやりたい事を見つける為にも、
行動に起こしてみたり
自己投資をする事をオススメします。
自分らしく生きている人の話を聞く
自分の人生を生きている人の意見には
耳を傾ける事で参考になる事が
多々あります。
ここで言う
「自分の人生を生きている人」
というのは、
好き勝手生きている人
ではなくて、
自分の人生に責任を持って
自由に生きている人
のことです。
自由に生きる事には
責任が伴うからですね。
これまで、会社勤めを
していたのであれば
周囲の人に助けられる事も
あったかもしれません。
ですが、会社に縛られず
自立して生きていくとなると、
面倒な事であっても
自分で尻拭いをしていく必要が
出てきます。
会社に依存せず、
自立して生きていく場合、
納期に間に合わず
損失を出してしまっても
誰も手助けをしてくれませんし、
周囲の目が無い分、
いくら怠けても誰からも
咎められませんからね。
こういった目に見えない苦労を乗り越えて、
自分らしく生きている人の話や
SNSでの投稿を見る事で、
あなた自身触発される事もあります。
先人の意見を聞く事で、
自分のやりたい事を見出すきっかけにも
なる事でしょう。
人に相談をする
周囲の友人や家族、上司などに対して、
今の仕事が自分に不向きだと思う
理由について相談してみては
いかがでしょうか?
自分の中で悶々と抱えていると、
解決策が見出せないどころか、
延々と悩み続けてしまう事と
なりかねません。
人に相談する事で
悩み事が解決する事もありますし、
気持ちの面でも楽になる事もあります。
また他にも、自分だけでは
やりたい事が見つからない場合は、
周囲からの客観的な意見を聞く事で、
「人から見た自分」
というものが
分かるようになってきます。
すると、自分では
無意識のうちに行なっていた事が、
周囲の人から見たら
感謝される事であったりするなど、
予想外の意見をもらう事も
ある事でしょう。
働きたくない人におすすめの生き方例
- 在宅ワークや
リモート中心の働き方 - フリーランス・アーティスト
としての活動 - 地方移住・自然と共に
暮らす選択 - ブログ・YouTubeなどの
情報発信 - 投資・印税・コンテンツ販売などの
不労収入型
どれもいきなりは難しく見えますが、
小さく始めて続けることで
「働かずに生きる時間」が
増えていきます。
働かずに生きるために必要な心構え
- 「頑張る」よりも
「整える」を優先する - 他人と比べない
- 嫌なことを減らすだけでも
十分な進歩 - 不完全でも“今の自分”を認める
社会のスピードに合わせて
生きる必要はありません。
ゆっくりでも、
自分のペースで進むことが
大切です。
働きたくないけどどうやって生きるのかに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 働きたくないのは甘えですか?
A. いいえ。
働きたくないと感じるのは、
心や身体の限界を知らせる
自然なサインです。
無理を続けるより、
一度立ち止まることが大切です。
Q2. お金がなくても生きていけますか?
A. 生活費を抑えたり、
ミニマリズムを
取り入れたりすることで、
最低限の支出で
暮らすことは可能です。
お金よりも
工夫と柔軟さが大切です。
Q3. 働かずに生活するには
どうすればいいですか?
A. まず固定費を減らし、
在宅ワーク・副業・ブログなど、
労働時間を減らせる仕組みを
作るのがおすすめです。
少しずつ仕組み化していくことが
現実的な第一歩です。
Q4. 家族や周囲に
理解されない時はどうすれば?
A. 理解を求めるより、
まずは自分が納得できる
生き方を続けてみましょう。
結果として心の安定が得られれば、
周囲も徐々に理解して
くれるようになります。
Q5. 自分に向いている
生き方を見つけるには?
A. “やりたくないこと”を
紙に書き出すのが最初の一歩です。
その反対側に
「本当にやりたいこと」
が隠れています。
まとめ
『働きたくない』と思ってしまう事は
決して甘えではなく、
ごく普通の感情でもあります。
やり甲斐や生き甲斐、
仕事に見合った収入を得て
仕事をしている分には
不満は無いかもしれません。
ですが、小さな不満が
積み重なっていく事で、
ある日突然その仕事を
辞めたくなるなんて事も
あり得る事でもあります。
まずは行動を起こさなければ
何も始まらないので、
悩み続けるようであれば
出来る事から始めましょう。
僕であれば、現在オンラインで
絵画教室を運営しながら
作家活動を続けています。
特に、自分にとって
創作活動をするという事は、
すなわち人生そのものだと言っても
過言ではないと思っています。
やっぱり、好きな事は
続ける事が楽しいですからね。
僕自身、絵を描くことを
生業としておりますが、
それについて少しでも共感を
してくれる方が増えてくれれば
嬉しい事この上なく思っています。
※【筆者紹介】
※本記事の筆者・小笠原英輝は、
芸術分野での長年の創作活動および
オンラインメディア運営の経験を元に、
「働き方」と「生き方の調和」について
発信しています。
独立後も継続的に創作・発信を行い、
働くことに疲れた人が
自分のペースで生きるヒントを
得る事が出来るよう、
実践的な視点から内容を
構成しています。

















