デッサンが上手い人って
憧れませんか?
僕も美術予備校生時代は、
正直言ってあまりデッサンが
上手ではありませんでしたし、
どちらかと言えば苦手な部類でした。
予備校に入って初めてデッサンをした時は、
下から2番目とかでしたし。。
それでも、現役、浪人と経ていく過程で
デッサンの枚数を重ねていくごとに、
道具の使い方やデッサンの手順の
理解を深めていく事が出来ました。
その甲斐もあってか
手前味噌ではありますが、
浪人最後の年にはクラスでも
上位の画力を手に入れる事が
出来るようになったのです。
このように、僕自身、
予備校の先輩らと同様に
デッサンの練習を重ねて
上達していきましたが、
ただ闇雲に描いてきたのでは
ありません。
デッサンを上達させるためには、
必要なプロセスがいくつもあり、
それらを一つずつ自分なりに
咀嚼して積み重ねていく事で、
上達に近づく事が出来るようになるのです。
そこで今回は、僕が参考にしていた先輩や、
デッサンが上手い人の特徴について
まとめてみました。
これらの特徴を踏まえる事で、
あなた自身のデッサンも
上達していく事だと思います。
目次
デッサンが上手い人の特徴7つ
デッサンが上手い人には
いくつかの特徴があります。
こちらでは、その特徴を
詳しくご紹介をしていきたいと思います。
1. 観察力が優れている

デッサンが上手い人の1つ目の特徴として、
『観察力が優れている』
という点が挙げられます。
その理由として、デッサンをする際に
対象物となるモチーフを
詳細に観察する力
が求められる為でもあります。
デッサンが上手い人というのは、
モチーフの細かい部分や形、
質感、光と影の具合など、
モチーフの特徴をよく捉えて
描いています。
これにより、実際に見たものに
忠実な描写が可能になるという事ですね。
モチーフを正確にデッサンをする為には、
モチーフそのものについて
詳しく理解しておかなければなりません。
そもそも、描いた事がないモチーフを
デッサンするには、
ある程度の知識や
スキルが備わっていないと、
描写するのが難しいですからね。
2. 形態を捉える力

デッサンという行為では、
対象物の形を正確に捉えることが重要です。
デッサンが上手い人は
物の形を把握する能力に長けており、
複雑な形状でも正確に描くことができます。
ですが、複雑な形態を最初から
描こうとするのではなく、
単純な形態をベースに考えていく事で
複雑な形態に対応する事が
出来るようになります。
特に基本となる幾何形態を理解し、
デッサンできる事で
様々なモチーフを描く上での
モノの考え方が出来てきます。
基本の形態と初心者にオススメな
モチーフに関しては
以下の記事でまとめているので、
こちらも参考にして下さい。
3.三次元空間の捉える能力

モチーフを立体的に捉える能力というのは、
デッサンや写実的な絵を描くだけでなく、
抽象画を描く上での基礎にも
なり得てきます。
形態を捉える為には、
センスを磨くだけでなく、
普段から観察力を鍛える目を
養っていく事が大切ですね。
三次元的なモノの捉え方が出来る事で、
モチーフの形状の理解であったり、
どの角度からでも違和感がなく
描く事が出来るようになります。
これはデッサンを通して絵を描く上で
重要な要素となってきますので、
日頃から実物を見る事で
養っていく必要があります。
一方で、写真を元にデッサンをする場合、
モチーフを三次元的に捉える能力を
鍛える事が出来なくなってしまいます。
これによって写真をそのまま
画用紙に描き写す能力は鍛えられますが、
どの角度からでもモチーフを描く事が
出来なくなってしまいます。
すなわち、絵作りをする上で
大きな足枷となってしまうので、
結果的に絵の上達に
繋がらなくなってしまいます。
絵の上達のためにも、
実物のモチーフを元に練習を重ねる事で
自分の好きな角度から
絵を描く事が出来るようにもなります。
写真を元に描く事のデメリットに関しては
以下の記事でまとめているので、
こちらもあわせてご覧になって下さい。
4. 線の描き方が上手い

デッサンにおいて、
線はとても重要な要素となります。
特に絵が上手い人は、
細かい線から太い線まで、
自分で自在にコントロールする事が
出来る人が多いです。
輪郭線やハッチングといった
線での描写があるように、
デッサンだけでなくペン画でも
ほとんどメインといって良いほど
多用する描写なので、
それだけ線の描き方は
重要だという事ですね。
ハッチングという技法に関しては
以下の記事でまとめています。
また、線の強弱や質感を使い分ける事で、
絵に深みや立体感を与えることができます。
繊細できめ細やかなタッチから、
大味で荒々しいタッチまで、
画風や適材適所で使い分ける事が
出来るようになると、
メリハリも付き、
絵に深みを与える事が
出来るようにもなってきます。
5. 光と影の理解

光と影の表現は、
写実的なデッサン力を高める為に
欠かせないものとなっています。
デッサンが上手い人は、
光源の位置や影の落ち方を
よく理解しており、
それを適切に絵に
反映させる事ができます。
これにより、絵に奥行きや
立体感を描く事が出来るようになります。
光が当たっている箇所があれば、
その反対に陰になっている箇所や、
モチーフが床に置かれている場合であれば
床面に影が投影されている事が分かります。
これらをよくよく観察して
特徴を捉えて描写していく事で、
デッサンを上達させることに
繋がっていくのですね。
モチーフの陰影に関しては
デッサンの基本でもあるので、
しっかりと押さえておくようにしましょう。
6. 細部へのこだわり

デッサンが上手い人は、
細部に対するこだわりを
人一倍持っています。
もちろん全体的な構図であったり、
絵の印象が第一ではありますが、
それらと同様に細部にも
細心の注意を払いながら
描いていく事となります。
細かい部分まで丁寧に描き込む事で
作品の完成度が高まりますし、
こうした細部の描写が
全体の雰囲気やリアリズムを増幅させます。
近代建築の基礎を築いた
建築家でもある巨匠
ミース・ファン・デル・ローエ曰く、
『神は細部に宿る』
といった名言を残したように、
細部へのこだわりによって
作品の出来を左右すると言っても
過言ではありません。
もっとも、これは建築に限らず
モノ作りをする上で全ての事に
共通する考えでもあるので、
より高いクオリティに仕上げる上で
避けて通れないものですね。
7. 練習量と経験

上手なデッサンを描くには、
練習が不可欠です。
これは何事にも言える事ではありますが、
特定の技術を極める為には
1万時間かける必要があると言われています。
仮に1日5時間練習が出来るとしたら
2000日(5年と半年程度)
必要になりますし、
人によっては1日に取れる時間も
変わってくるので、
上達出来る時間は一概には言い切れません。
要は、練習量としてそれだけの
時間が必要であるという事ですね!
僕自身、初めて『デッサン』というものに
触れたのが高校2年生の時でしたが、
それから15年以上絵を描き続けてきました。
その過程で、制作と同時にデッサン力を
鍛え続けてきた事によって、
今の自分があります。
もっとも、日々改善の余地があったり、
まだまだ上達する余地があると
個人的に思っています。
ただし、デッサンそのものについては
あくまでも「作品作り」ではなく、
「絵を上達するための訓練」
となっているので、
個人的には1万時間もかける必要は
無いとも思っています。
とはいえ、それだけの気持ちで取り組めば
プロの絵描きとして十分にやっていける
画力を手に入れる事が出来ると思いますね。
少なくとも、デッサンが上手い人は
多くの時間をかけて練習し、
さまざまな対象を描く経験を積んでいます。
経験によっては、描くスピードや技術が向上し、
様々なスタイルにも対応できるようになります。
8. 想像力と創造力

デッサンが上手い人は、
観察力だけでなく想像力も豊かです。
絵作りをする際に、
実際に存在しないものを頭の中で組み立てて
それを絵として表現する力があります。
これは特に、キャラクターデザインや
イラストレーションにおいて
重要な事でもあります。
自由な発想を生み出す為には、
本人の素質や才能だけでなく、
それを人に伝える為に必要なデッサン力
という基礎が不可欠でもあるからですね。
デッサン力が身につく事で、
画力の向上が見込めるだけでなく、
このような基礎を元に
自ら絵の構成を1から造り上げる事も
可能となります。
想像力というのは、
その人の個性や才能だと
思われるかもしれません。
ですが、努力を積み重ねていく事もまた
同程度大事だという事でもありますね。
まとめ
今回は、デッサンが上手な人の
特徴についてご紹介していきました。
絵が上手い人の特徴の中でも、
「デッサン力」の比率は
かなり高いものでもあります。
それ以外にも元々の素質であったり
センスなどもありますが、
凡人でも一部の天才でも共通している
「努力」に関しては、
どちらも同じであると言えます。
デッサンに関しては、
今回紹介した特徴を意識した上で
日々の練習に取り入れる事で、
デッサン力の向上に繋げていく事も
出来るようになります。
昔の自分もそうでしたが、
デッサンに対して少なからずの
苦手意識を持っている方は、
今回の記事を参考にしてみてくださいね!
それでは、今回はこの辺で失礼します。
ではでは。
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