デッサンを始めたばかりの方にとって、
モチーフ選びは大きな悩みですよね。
デッサンを始めたばかりの
初心者の方にとって、
基本的な技術を身につける為にも
シンプルで理解しやすいモチーフを
選ぶことが重要です。
その理由として、
何事もステップアップをしていく事で、
着実に力を身につける事が
出来るためでもありますからね。
初めのうちは背伸びをして
難しいモチーフを描いてしまいがち
ではありますが、
そればかりを続けていると、
自分の実力とのギャップに
苦しんでしまう事にも繋がりかねません。
そこで今回は、デッサン初心者の方にとって
描きやすいオススメのモチーフについて
解説をしていきたいと思います。
千里の道も第一歩から始まるので、
まずは着実なレベルアップを
心がけていくようにしてくださいね!
本記事では
「初心者向けに描きやすいモチーフ7選」
について具体例とともに紹介します。
まずはシンプルなモチーフから練習して、
観察力と描写力を段階的に鍛えていきましょう。
目次
デッサンで使うモチーフとは?基本と意味を初心者向けに解説
鉛筆デッサンをする上で、
「モチーフ」
という言葉を耳にする機会が
多くなります。
このモチーフという言葉、
美術を少しでもかじった事がある人にとっては
聞きなれた言葉ではありますが、
全くの初心者の方にとっては
そこまで馴染みのある言葉では
なかったりします。
実際に僕自身、
美大を目指し始めた高校生の頃は
デッサンを始めるまで
モチーフという言葉を聞いた事が
ありませんでしたからね。
では、このモチーフという言葉について
簡単に説明をさせてもらうと、
デッサンにおけるモチーフとは、
描く対象となる物や題材
のことを指します。
静物・人物・風景など、
観察して描く上での
「主役」
となる存在がモチーフですね。
モチーフをよく観察することで、
形や質感、光の当たり方などを正確に捉え、
表現力を高めることができます。
このモチーフ選びをする事で、
デッサンの練習だけでなく
絵作りにおいて重要な経験を
得る事にも繋がっていきます。
モチーフについては
以下の記事でも詳しくまとめているので、
こちらもあわせてご覧になって下さいね。
絵画におけるデッサンモチーフについて
先ほどはデッサンにおけるモチーフについて
解説をさせてもらいましたが、
デッサンだけに留まらず、
絵画におけるモチーフも
ジャンルごとに存在します。
以下の記事では、絵画のジャンルごとに
代表的なモチーフについて解説をしているので、
こちらもあわせてご覧になって下さい。
初心者向けデッサンモチーフ7選:描きやすさと練習に効果的
幾何形態(立方体・球体など)

まず1つ目は、
「幾何学形態」
と呼ばれる物体をデッサンする事です。
幾何学形態というのは、
丸・三角・四角などの
形の基本となる形のことです。
主な幾何学形態として
以下のようなものが挙げられます。
- 立方体
- 球体
- 円柱
- 円錐
といったモチーフですね。
これらの形はデッサンをする際に
よく使われているモチーフですが、
単純な形態であるため、
形状や陰影の捉え方や
透視図法の基本を練習するのにも
適しています。
これらを組み合わせることで、
建物や絵、デザインの形が作られます。
また、これらの基本となる形態を
異なる視点から描くことで、
立体感や遠近感を理解する練習ができます。
幾何学形態はデッサンの基礎を
学ぶのに最適ですし、
光の当たり方による影の変化も
観察しやすいですね。
幾何学形態を学ぶ際に、
実物を見ながらデッサンをする事で
理解が深まるのでオススメです。
幾何形態のデッサンについては
こちらの記事でまとめているので
それぞれ参考にしてみて下さいね。
果物・花・ガラス瓶などの静物モチーフ

次に、静物を描く事も
デッサン初心者にオススメな
モチーフとなります。
その理由として、
静物画にはさまざまな形や質感、
色のオブジェクトを組み合わせた
デッサンを練習するのに最適だからです。
例えば果物、花、陶器、ガラス瓶など、
身近なものを組み合わせて描く事で
観察力と技術を高める事が
出来るようになります。
また、静物デッサンをする際に、
構図の取り方や異なる素材の質感を
表現する練習もできます。
それにより、陰影や反射光の描写も
学ぶ事が出来るようになるので、
デッサン初心者の方にオススメですね。
静物は日常にありふれている
モチーフでもあるので、
目にする機会も多いと思います。
なのでまずは身近にあるモチーフから
練習してみましょう。
デッサンのしやすさで言えば、
静物デッサンは描きやすい
モチーフですからね。
ペン・コップ・小物などの日常品

静物と被る物もありますが、
ペンや眼鏡、靴、コーヒーカップなど、
身の回りにある小さな物を描くことで
観察力を鍛えることができます。
これらのモチーフは、
それぞれの形状が
比較的シンプルでありながらも、
細部に注意を払いながら
デッサンの練習をする事ができます。
小物のディテールを細かく描く事で、
正確な線の描き方や、
微妙な陰影の表現を学ぶ事が出来るので、
こちらもオススメです。
葉・枝・花などの植物

植物は多様な形態と質感があるので、
練習用の素材としても非常に優れています。
葉や花びらの曲線や重なりを描く事で、
線の柔軟性や微細な表現力を
養うことも出来るようになります。
また、葉の葉脈や葉先などの
細かいディテールであったり、
植物の自然な形のバランスを
とる練習ができます。
光源を設置し、光と影の変化を捉える事で
立体感を学ぶことが出来るので、
普段の練習としてもオススメですね。
自画像

自画像をデッサンする事は、
自分自身を観察しながら描くため、
顔のプロポーションや
表情の練習にもなります。
また、自画像はいつでも練習できる
といったメリットもあるので、
そう言った意味でも
敷居が低いモチーフでもありますね。
ポイントとしては、
顔のパーツ(目、鼻、口など)の位置関係や、
表情筋の動きを理解することが
出来るという点です。
実際に自分の顔をデッサンをしてみると、
意外とそれぞれのパーツの比率が
分かっていなかったり、
その都度新たな発見がある事もあります。
毎日自分の顔を見ているにも関わらず、
普段から観察が出来ていなかった事にも
気付かされますね。
自画像は初心者にとって
難易度や敷居が高いかもしれませんが、
挑戦することで多くの「学び」や「気づき」を
得る事が出来るようになります。
顔のパーツの比率や
表情筋のつき方を知る事で、
より自然な形でデッサンをしていく事も
できるようになってきます。
参考資料としてコチラの書籍は
初版がかなり古いものの、
顔の各パーツや表情筋について
詳しく学ぶ事が出来ます。
加えて、人体の構造についても
分かりやすく解説されていますね。
手元に一冊あると何度も見返す事が出来る
便利な参考資料です。
手・足・指などの部分モチーフ

自画像だけでなく、
手や足などの各パーツを描く事も
デッサンの練習となってきます。
特に手のデッサンを練習する事で、
モチーフへの観察力をより高めていく事が
出来るようになるという事ですね!
手の描写の上手であるかどうかは、
肖像画を描く上で特に重要な要素の
一つにもなります。
他が良くても、手の描写がイマイチなだけで
かなりのマイナスポイントにも
なり得てしまいますからね。
手のデッサンをする上で、
指の関節の長さや比率、
指を曲げた時の陰影のつき方など、
同じモチーフであっても
デッサンをする毎に違った表情を
見る事が出来たりもします。
実際にやってみると分かりますが、
手のデッサンというのは
身近なモチーフであるにも関わらず、
意外と奥が深いモチーフである事を
認識させられます。
右利きの人であれば
右手を描く事が難しいので、
必然的に左手をデッサンする事となりますが、
慣れてきたら右手、もしくは両手も
描けるようにしていくと良いですね。
簡単な風景モチーフで遠近感・スケールを学ぶ

家の窓から見える風景や公園の風景など、
身近な風景を描くことで、
遠近法やスケール感の基本を
学ぶことができます。
その為、自然の風景は
複雑さの段階を選べるため
初心者にも取り組みやすいです。
風景を描く過程でデッサンとして
身につけるだけでなく、
空気遠近法や透視図法といった
技法への知識や理解を深めていく事にも
後々発展していく事となります。
透視図法に関しては以下のページで
解説記事を詳しくまとめているので、
こちらも参考にしてみて下さいね。
これに伴って学ぶ事も増えてきますが、
自身の実力が着実に高まっている事を
実感する事が出来るようにもなりますね。
また、風景画を描く事で、
遠近感や空間の広がりを
表現する練習にもなるので、
空間把握能力を鍛える事にも繋がります。
光源は太陽光なので描きやすいですし、
自然光の変化を観察することで、
光と影の描写力を高める事も
出来るようになるという事ですね。
まとめ
デッサン初心者の方は、まず
幾何形態 → 静物 → 小物 → 植物
→ 自画像/体のパーツ → 風景
この順で練習するのが効果的です。
描く際には焦らず、
細かい部分に注意を払って
練習することが大切です。
定期的に練習を続けることで
技術は着実に向上していくので、
是非とも実践していってください。
次は「透視図法」や「構図」にもチャレンジして、
さらに表現の幅を広げていきましょう!
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