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ペン画動物シリーズ。たぬきをミリペン1本で描く制作過程を初めから順に解説

 

こんにちは。ペン画・線画家の小笠原です。

僕が描いた作品です。

作品集はコチラ

 

今回はペン画動物のたぬきの
描き方についての解説を
実践形式でしていきたいと思います。

たぬきは昔話の登場人物や
縁起物などにもされていて
日本人にとって馴染みの深い
動物でもあります。

ジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」でも
主役となった動物ですね。


子供の頃はコミカルで
ユーモアでありながらも
どこか悲しいストーリーのような感じで
観ていました。

今思えば、
最終的には人間との共存を図る
ラストとして描かれていたので、
少しだけ希望があるようにも思えます。


さて、今回そんなたぬきを
「ペン画動物シリーズ」として
制作過程をまとめさせてもらいました。

たぬきの特徴を観察する

たぬきの画像

たぬきを描く前に、
まずは顔や毛並みの特徴を
観察していきましょう。


たぬきは犬や狐と似た
印象を持つ動物ですが、
顔の形や体毛の模様には
独特の特徴があります。

特に目立つのが、
目の周りに広がっている黒い体毛です。

目の周囲から頬にかけて
暗い模様が広がっているため、
この部分を意識して描くことで、
たぬきらしい顔に
見えやすくなります。


一方で、目そのものを
必要以上に大きく描いてしまうと、
実際のたぬきとは異なる
キャラクターのような印象に
なりやすいです。

そのため、
目の形だけを見るのではなく、
周囲の黒い模様を含めた
大きな明暗のまとまりとして
観察することが大切です。


鼻先はやや前方に伸びていますが、
狐ほど細長くはなく、
全体的に丸みのある
顔立ちをしています。

耳は比較的小さく、
頭の上に丸みを帯びた
三角形として付いています。


顔の輪郭についても、
骨格の形がそのまま見えるのではなく、
厚みのある体毛によって
柔らかく覆われています。

そのため、輪郭線を
一本の線ではっきりと囲むよりも、
短い線を重ねながら
毛先の凹凸を作ることで、
自然な印象に近づけられます。


毛並みは顔の中心から
外側へ向かって流れており、
頬や首周りでは毛が
外側に広がっています。

それぞれの毛を一本ずつ
細かく追いかけるのではなく、
まずは毛並み全体の方向と、
明るい部分、暗い部分の
大きなまとまりを確認しましょう。


たぬきらしさを表現する上では、
目の周りの黒い模様、
短く丸みのある鼻先、
小さく丸みのある耳、
頬から首に広がる豊かな毛並みを
意識することが大切です。

これらの特徴を意識しておくと、
下描きの段階でも形を
捉えやすくなります。

今回使用したペンと紙

PIGMA 0.05mm

今回使用したペンは
ミリペンのPIGMA 0.05mmです。

PIGMAの中では2番目に細い
ペンとなります。


こちらは別の記事でも書いた
サザエ貝の描き方の制作記事と同じで、
今回のたぬきにも使用しました。

【ペン画】サザエ貝の制作過程の解説記事


PIGMAは
サザエ貝のような硬い物質だけでなく、
動物の毛並みを描くモチーフなど
幅広く描くことが可能です。

もちろんそれは、
その他のボールペン等でも
同じことが言えますが、
ペン画全般的に使用できるペンとして
PIGMAは活躍します。

ミューズ ザ・スケッチ A5

画用紙に関しては
使いやすいA5サイズの紙を
使用しています。


こちらは紙の表面の毛羽立ちも少なく、
滑らかな質感となっているので、
紙の繊維がペンに巻き込まれにくいので
おすすめです。

このような感じの
表面ですね。

画用紙

基本的にペン画での制作時に関しては
面が細かい画用紙を使うことを
おすすめします。

水張りをする際はケント紙が
値段も安くお手頃なので
おすすめです。

ケント紙についての詳しい解説記事


また他にも、
イラストボードを使えば
水張りしなくても済むので、
筆を使って透明水彩絵の具やインクなど
使う際はこちらもおすすめします。

制作時間

  • 約3時間

今回は制作記事ということで、
おおよその目安としての時間として
参考にしてもらえればと思います。

完成度を高めたら
無限に時間を消費してしまうので、
3時間程度のクオリティであれば
今回の記事を参考として
見てもらえればと思います。

難易度

今回描いたたぬきは、
難易度としては初級〜中級くらいの
モチーフとなります。

犬や猫と同様で、
毛並みを意識しながら
描き込みをしていくため、
初心者の方でも取り組みやすい
モチーフとなります。

複雑な構造ではありませんが、
特徴となる模様や
毛並みの柔らかさなどを意識しつつ
描いていけるようにすると良いです。

【ペン画動物シリーズ】 たぬきの制作過程

たぬきの下描き

まずはじめに、鉛筆を使って
たぬきの形をとる作業から
始めていきます。

鉛筆で形をとる際は、
なるべく紙を傷つけないように
2B程度の濃さの鉛筆を使います。


特に、たぬきの毛並みは
他の動物同様に柔らかいタッチで
描いていくこととなります。

下描きの段階から意識して
柔らかいタッチで描いていくことで、
本番のペン入れの際にも、
柔らかな毛並みを意識して
描きやすくなります。

ペン画動物 たぬきの下描き

初めの段階では、
毛並みを意識するよりも、
たぬきの骨格や構造などを
意識しながら線を描いていきます。

骨格を意識して描くと言っても、
顔のパーツそれぞれの位置などが
大まかにわかっていれば
それで大丈夫です。


目の位置や耳の大きさ、
鼻との距離感など、
象徴するパーツごとの比率などを
意識しながらそれぞれ描いていきます。

最初から正しい線を
描く必要は無いので、
練り消しゴム等で修正をしながら
必要な線を描き足していく
イメージです。

ペン画動物 たぬきの下描き

大まかに形をとる事ができたら、
目の周りの黒い模様の部分や、
陰になっている箇所など
明暗をとっておく事で
ペン入れをした際の
ガイドになるのでおすすめです。

この段階では多少手で擦っても、
汚れが目立たないように
軽く描き足すくらいが良いです。

輪郭線を描く

次に先ほど鉛筆で描いた下絵を元に
たぬきのペン入れをしていきます。

最初は輪郭線を描いてからの方が、
初心者の方にとっても
描きやすくなると思います。

ペン画動物 たぬきのペン入れ

輪郭線を描く際は、
体毛で覆われている動物を描くため、
なるべく短い線を繋げて描くような
イメージで描くのが良いです。

その方が長めの線で輪郭を描くよりも
毛並みの柔らかさを
表現しやすくなるためでもあります。

ペン画動物 たぬきのペン入れ

一通り輪郭線を描いたら
このようになりました。

この段階では、
完成予想図と近い状態を
イメージできる程度であることが
理想です。

濃い箇所からペン入れをしていく

輪郭線を描いたら、
次に暗い箇所からペン入れを
していきます。

ペン画動物 たぬきのペン入れ

ペン画でやりやすいのは
暗い箇所から攻めていくという手法が
個人的にはおすすめです。

今回描く際に、
目の周りの黒い模様の体毛から
描いていきました。


明るい箇所から
描き進めていこうとすると、
そこが基準となってしまい、
暗い箇所がより暗くせざるを
得なくなりがちだからです。

その点、暗い箇所から
描き進めていくことで、
その濃さが基準となります。

そうすることで、
最終的に全体的に絵が
黒くなり過ぎない程度に
抑えられることが
できるようになります。

全体を埋めていく

ペン入れを始めたら、
1箇所に固執するのではなく、
全体的に描き進めて
画面を埋めていくように
手を進めていきます。

全体を意識しながら
ペン入れをしていくことで、
絵の明暗に偏りが無いように抑えながら
描き込みを進めていきやすくなります。

特に真面目な人ほど
1箇所に固執しがちなので、
全体を見ながら広い視野で
描いていく事が望ましいです。

目の周りから首下、
首周りの黒い体毛を埋めていくように
描いていきます。

全体的に絵が埋まってくると、
逆に余白の部分が
目立ってきてしまうので、
全体的に手が回るまでは
明暗を描き込む作業を
続けていきましょう。

余白を埋めていく

引き続き余白を埋めていきます。

ペン画の良さの一つとして、
スケッチ風の絵であっても
作品として成立しやすいことです。

とはいえ、
ある程度描き込みがある事で
見応えのある完成度と
なりやすいです。


特に、今回は短時間でも
見応えのある作品に
仕上げることが目的でもあるので、
最大限描き込みをしていけるのが
望ましいでしょう。

質感を描く

線を整えながら、
毛先の質感などの描写を
進めていきます。

細部の観察をしながら、
体毛の柔らかさを意識しつつ
質感表現をしていきます。


今回は制作時間3時間という
限られた時間ではありましたが、

  1. 構図
  2. 明暗
  3. 質感

この順番で書き進めていくことを
目指していきましょう。


最終的な理想としては
完成度を求めていくことですが、
最初のうちはできれば
明暗〜質感くらいを目指せるように
進めていけると良いです。

描き込みを進めたら完成

今回完成したたぬきがこちらです。

スケッチ風のラフさを残しつつ、
3時間という時間で描いた
クオリティです。


冒頭近くでも言ったように、
時間をかけることで
クオリティも比例して
高くなりやすくなります。

とはいえ、決められた時間内で
描けるクオリティを高めていくことも
絵のスキルを上達する上で
必要な練習でもあります。


今回の記事では、
主に絵を描く上での視点を
養うという意味でも
参考にしてもらえればと思います。

たぬきを描く上での注意点

たぬきを描く際は、
目の周りにある黒い模様を
単純に塗りつぶさないように
注意しましょう。

黒い部分も
体毛によってできているため、
毛の流れに沿って短い線を
重ねていくことで、
暗さを表現しながら
柔らかな質感も残すことができます。


また、たぬきは全身が
毛で覆われているため、
輪郭を一本の線で
はっきりと囲んでしまうと、
硬い印象になりやすいです。

短い線をつなげるように描き、
部分的に輪郭を途切れさせることで、
自然な毛並みを表現しやすくなります。


描き込みを進める際は、
すべての箇所を同じ濃さで
埋めないことも大切です。

額や鼻先、頬などの光が
当たる部分を白く残すことで、
目の周りの黒い模様が引き立ち、
顔に立体感が生まれます。

一部分だけを完成させようとせず、
全体の明暗や
毛並みの流れを確認しながら、
少しずつ描き進めていきましょう。

まとめ

今回は
ペン画のたぬきの描き方について
解説をさせてもらいました。

動物がの中では
比較的難易度としては
描きやすいモチーフだったと思います。

今回の記事を元に
是非とも練習してみてくださいね!


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小笠原 英輝ペン画家/オンライン絵画教室運営
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