こんにちは。ペン画家の小笠原です。
自然な形でデッサンをする際に、透視図法を用いて書く事となります。
その中でも主に使うものとして以下の3つの透視図法が挙げられます。
- 一点透視図法
- 二点透視図法
- 三点透視図法
これらの透視図法を使い、応用する事で様々な絵を書けるようになってきます。
パースが苦手な方にとってはややこしく感じられるかもしれませんが、一つ一つ紐解いていくと中学生でも理解できる書き方なので、是非とも覚えていただければと思っています。
この記事では、それら三つの透視図法について触れていきたいと思います。
透視図法の種類
一点透視図法
一点透視図法はその名の通り、一つの消失点(VP)に向かって収束していく線によって書く事が出来ます。
一点に向かってパースラインが収束していくので、透視図法の中でも比較的簡単な図法であるとも言えますね。
【関連記事】
⇒一点透視図法でみる、立方体・直方体の書き方
スライドショー
【YouTubeで観る】
⇨https://www.youtube.com/watch?v=Wq6Fr8F9WFg
主な用途と言えば、立体を書く際に用いられる事も多々ありますが、一点透視図法は立体を描く以外にも、室内のパースを描く際にも利用される事が多いです。
また、奥行きを表現する際にとても有効的ですので、建物に向かうまでのアプローチであったりと、距離感を表現する際に最適な図法であると言えるでしょう。
奥行きの表現に関しては、以下の記事で解説をしております。
【関連記事】
⇒一点透視図法を使って部屋のパースを書く
⇒一点透視図法を使ってタイル・レンガを書く
二点透視図法
二点透視図法とは、一点透視図法ではアイレベル上に消失点が一つだった事に対し、消失点を二か所(VP1,VP2)に設置します。
それぞれの消失点に向かってパースラインが収束していく事で、立体が形作られていきます。
【関連記事】
⇒二点透視図法で書く立体。パースラインの書き方について
スライドショー
【YouTubeで観る】
⇨https://www.youtube.com/watch?v=Wq6Fr8F9WFg
奥行きの表現がしやすかった一点透視図法に比べ、二点透視図法は屋外から建物の全体像を眺める際などに用いられる事が多いでしょう。
一点透視図法が主観的な視点に対し、二点透視図法は客観的な視点のようなイメージをしてもらえると良いかもしれません。
【関連記事】
⇒二点透視図法で書く。シンプルな棚の書き方の手順について
⇒二点透視図法によるイスの書き方。手順について
三点透視図法
三点透視図法では、一点・二点透視図法ではアイレベル上に消失点が1~2か所あった事に加え、消失点をさらにもう一つ画面内に設置します。
そして今度は垂直の線が消失点(VP3)に向かって収束していく線が加わります。(VP3の位置は任意の場所で構いません)
【関連記事】
⇒三点透視図法を使った立体について。イメージから書く手順まで
スライドショー
【YouTubeで観る】
⇨https://www.youtube.com/watch?v=vSE0skAbMHA
例えば、比較的低い建物であれば上下方向に消失点を設定する必要は無く、二点透視図法のような垂直線で書いても問題なく絵になります。
一方で、高層ビルやマンションを描く際、見上げる場所から遠くにある屋上を見るイメージで書き、その先に消失点を設置する事によってパースラインが収束していきます。
また同様に、高層ビルの屋上から地上を見下ろしたにも消失点に向かってパースラインが収束していく事となります。
三点透視図法は、一点・二点透視図法を踏まえた上で学んだ方が理解がしやすいかもしれませんね。
消失点が複数の場合
⇒消失点が3つ以上。透視図法で書く切妻屋根の家の書き方の手順
まとめ
画面内に消失点が三か所以上ある場合もありますが、基本的には上の三つの透視図法を元に、それらを上手く組み立てていきながら書く事となります。
今回の記事が、あなたの今後の制作に役立てていただけると幸いです。
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