一点透視図法 | 二点透視図法 | 三点透視図法 |
一般的な家のイメージとして、三角屋根の切妻のイメージを持たれるのではないでしょうか?
簡単な家の絵を書く際に、ほとんどの方がこの描き方をするものと思われます。
この記事では、そんな屋根付きの家を透視図法を使って書く方法についてまとめています。
透視図法を使う事によって立体的に書く事となりますので、参考になる箇所がありましたら幸いです。
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目次
切妻屋根とは?
切妻屋根の家というのはシンプルな形状であるにも関わらず、雨や雪を防ぐ事が出来る為、世界中至る所で目にする事が出来ます。
また安価に建てる事が出来、かつ雨漏りのリスクも少ないので、機能的にもかなり優れたデザインであると言えるかもしれません。
1. アイレベルを書く
まずは目線の高さとなるアイレベルと消失点をそれぞれ書いていきます。
消失点は2つ設置します。
2.パースライン
家を書いていく上で、直方体の箱をベースに書いていきます。
3.実線を書く
ここまでは二点透視図法で立体を書く方法と同じですね。
二点透視図法に関してはコチラの記事を参考にしてください。
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4.対角線を書く
屋根の中央の位置を決める為、直方体の手前の見える箇所に対角線を書いていきます。
5.対角線を書き、中央の線を書く
対角線が交わる箇所から上下方向に垂直に線を引く事で二等分されます。(パースライン上ですと長さが違って見えますが)
赤丸で印を付けた箇所がそれぞれ同じ長さとなります。
6.線の長さを延長する
屋根の高さを決める為、対角線が交わる箇所から書いた線を上に書き足します。
厳密に長さを図る必要はありませんので、目分量で高さを決めて構いません。
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7.屋根の線を書く
屋根の頂点から立方体の頂点に向かって線を書きます。
屋根の軒(のき)先の部分まで線を書いていきます。
8.屋根のパースを書く
反対側の軒先部分の長さを決める為、7の項目で描いた屋根の線の先端から左の消失点に向かってパースラインを書いていきます。
9.屋根を書く
屋根の頂点、立方体の頂点とパースラインを結ぶ線を書きます。
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10.3つ目の消失点を設置する
屋根にもパースが付く為、3つ目の消失点の設置をします。
左側の消失点から垂直方向に線を書き、屋根のパースラインと交わる箇所が消失点(V3)となります。
【補足】
今回は消失点が3つですが、屋根の形状によっては4つ以上になる事もあります。
また複数の家が隣接している場合など、その数に応じて消失点の数も増えます。
11.消失点V3に向かって屋根の線を書く
今度は消失点V3から奥側の屋根のパースラインを書いていきます。
やや線が複雑になってきた為見づらくなってきましたが、赤い矢印で示した線が奥側の屋根の線となります。
12.残りの屋根を書いていく
パースラインに沿って残りの屋根の線を書き足していきます。
これにより、一般的によく見られる三角の切妻屋根の家が出来あがりました。
不要な線はこの段階で消しておきます。
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13.屋根の厚みを書く
最後に屋根の厚みを書く事で立体感が増します。
14.完成
パースの線を消して完成です。
お疲れさまでした。
透視図法を用いる事で立体的に描く事が出来るようになります。他にも電柱や柵などが書かれている事で日常で目にするような自然な形になっていきます。
まとめ
今回は3つの消失点を使って切妻屋根の家を書きました。
屋根の形状によっては3つ以上の消失点が必要になってくるので、それらに合わせて書いていく必要があります。
また、似たやり方として三点透視図法がありますが、こちらは主にビルなどの大きな建造物を描く際に使われます。
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三点透視図法は今回の家を描く際にも活用する事が出来ますが、やや意味合いが異なる為、今回は説明を省略しました。
書く際は使い分けをした方が良いかもしれません。
では、ここまで読んでくださりありがとうございました。
この記事があなたの今後の制作の助けにして頂けると幸いです。
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