こんにちは。小笠原です。
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デッサンの技法を習得する事で、絵に関するあらゆる技法を習得する事に繋がっていきます。
油絵や日本画、水彩画に留まらず、漫画家やアニメーターを志望する方にとっても、デッサンの基礎を学んでおく事で、大いに役立てていく事となるでしょう。
そこでまず、デッサンの技法を習得する上で初心者の方がぶつかる壁はいくつかあります。
- どこで学べばいいの?
- 道具は何を使えばよいの?
- どの程度学べばよいの?
など、右も左も分からない状態だと、どこから手を付けてよいのかが分からないものだと思います。
僕自身、高校生の時に初めて美術予備校の扉を叩くまでは、デッサンの『デ』の字すらよくわかっていませんでしたね。。笑
その当時は単純に絵を描く事が好きで、好きなことを続けていきたいと思い、美大を目指す事となりました。
中学、高校時代は美術部に所属すらしていなかったにも関わらず、好きな漫画家の絵の模写をしては、絵が上手になった気でいました。
しかし、いざデッサンをするとなると、デッサンをする上でのモノの見方であったり、道具の知識などが必要なのだと思わされました。
基本となるデッサン力を元に、絵が上手いとされる方々の絵作りというものが成り立っているので、やはり基本は疎かにせず大事にしておきたい所です。
この記事では、デッサン初心者にとって必要最低限揃えておきたい、3つのデッサン道具と参考書籍についてまとめています。
特にこれからデッサンを始めたいと思っている方や、基礎力を身に付けたいと思っている方に読んでもらいたいと思います。
目次
デッサン用鉛筆と最低限揃えておきたい4つの道具
画用紙
ペン画や細密描写をする際はケント紙のような表面がツルツルした画用紙がおススメですが、鉛筆デッサンを習得する上ではあまり向きません。
一方でデッサンで使う画用紙は、普段使っている紙やコピー用紙などとは違い、鉛筆の粉が乗りやすいように画用紙の表面に凹凸があります。
そこで、ネットで購入が出来る画用紙の中では、シリウス画用紙がおススメです。
鉛筆デッサンに限らず水彩画を描く際にも使える画用紙なので、今後水彩画も学びたいという方にとっては一石二鳥かもしれません。
サイズに関してはA3~A1、B3~B1のサイズがあるので、描くモチーフの大きさによって購入すると良いでしょう。
練り消しゴム・消しゴム
デッサンをする上で、鉛筆だけでなく、消しゴムもデッサンには欠かせない道具の1つです。
練り消しゴムを使用すると、細かい部分を消したり、柔らかくぼかしたりすることができます。
基本的に鉛筆デッサンをする際は、プラスチック消しゴムではなく練消しゴムを使います。
画用紙に限らず、木炭紙に描く際にも活躍する事でしょう。
練消しゴムは柔らかくて練りやすい消しゴムなので、画用紙を傷つける事なく必要な個所を消すことが出来ます。
プラスチック消しゴムとは違い、鉛筆のタッチを消しても消耗しないので、基本的には長期間に渡って使う事が出来てしまいます。
僕自身、予備校生時代に買った練消しゴムは数える程だったと思います。
ただし、使い続けると鉛筆の粉を含みすぎてしまうので、若干消しにくくなってしまいます。
なのでその際はまた新たに購入する事をおススメします。
カッターナイフ
デッサン用鉛筆を削る際に、鉛筆削りではなくカッターナイフを使って削る事となります。
その理由として、デッサンをする際は鉛筆の先端だけでなく、黒鉛の側面を使って広い面を描いていく事となるからです。
一般的な鉛筆削り器の場合、先端しか使えない仕様となってしまうので、デッサンをする上で適していない形状となってしまいます。
一方で、カッターナイフを使って削る際は、自分で鉛筆の形状を決める事が出来るようになります。
慣れないうちは怪我をしないように細心の注意が必要ですが、訓練を続けて慣れていくようにしましょう。
デッサン用鉛筆
鉛筆デッサンをする上で欠かせないのが鉛筆です。
メーカーによっては向き不向きのモチーフがありますが、全体的なモチーフに対応出来得る鉛筆としては三菱鉛筆のハイユニがおススメです。
ユニ系の鉛筆には2種類あり、ユニとハイユニの2つがあります。
両者の違いは、ユニよりもハイユニの方が滑らかな表現をする事が出来るので、長い目で見てもハイユニを使った方が表現の幅も広がっていく事でしょう。
一方でユニはハイユニと比べると比較的安価なので、費用を抑えたい場合はこちらを購入するのも良いと思います。
ちなみにユニとハイユニの違いは、持ち手の先端の箇所に金色の輪っかが装飾されているのがハイユニとなっています。
ハイユニは素人からプロに至るまで使われている鉛筆なので、描き心地を実感してみてください。
また、デッサンを始めるにあたって、最低限揃えておくと良い鉛筆の種類について解説いたします。
これらの鉛筆は、基本的なデッサン技術を習得するために必要なものですが、幅広い表現を可能にするためのベースともなります。
デッサン鉛筆で最低限必要な硬さ
ここでは、デッサンをする際に必要な鉛筆の硬さについて解説をしていきたいと思います。
初めのうちはどの硬さを使えば良いか分からないかもしれませんが、慣れてくると次第に使う鉛筆が決まってくるようになります。
H(硬めの鉛筆)
役割
H系の鉛筆は硬めの鉛筆で、薄い線や細かいディテールを描くのに適しています。
特に、構図の下書きや細部を慎重に描く際に役立ちます。
推奨理由
Hや2Hの鉛筆は、デッサンを始める際に重要な、薄い線での描写を行うための基本的な鉛筆となります。
HB(中間の硬さ)
役割
HBは、硬さと濃さのバランスが取れており、幅広い用途に使用できます。
細かい描写から少し濃い陰影まで、幅広い表現が可能です。
推奨理由
どのようなモチーフのデッサンでも使いやすいので、初心者の方から上級者の方まで手に取るべき鉛筆でもあります。
2B(少し柔らかめの鉛筆)
役割
2Bは、HBよりも少し柔らかく、濃い線や陰影を描くのに適しています。
軽く描いても濃い線が出せるので、陰影の練習や立体感を出す際に非常に便利です。
推奨理由
2Bは、デッサンにおける陰影の表現を学ぶための重要なツールです。
基本的な鉛筆として、非常に汎用性があります。
4B(柔らかめの鉛筆)
役割
4Bは2B、3Bよりもさらに柔らかく、濃い線を描くのに適しています。
深い陰影を描いたり、強いコントラストを表現する際に使用されます。
推奨理由
4Bは、影や暗い部分を強調するために必要です。
濃淡の幅を広げるために役立つ鉛筆となっています。
デッサン初心者におススメな参考書
デッサンを理解する上で、道具の使い方から技法に至るまでを体系的に学んでいく必要があります。
鉛筆デッサンは美大受験に留まらず、絵を描くすべての人にとっての基本的な知識を身に付ける事が出来ます。
ですが、模写や闇雲に絵を描いていくだけではこういった基本を身に付ける事が出来ませんので、参考書を持参しておく事でいつでも見返して学ぶことが出来ますね。
コチラで紹介する『基礎から身につく はじめてのデッサン』は、当時の東京藝術大学の学生らによる参考作品を踏まえ、幅広いモチーフの描き方について書かれています。
基本的な形態となる立方体や円柱や球体、形の取り方など、デッサン初心者の方でも理解しやすいような内容となっているのでおススメです。
まとめ
今回は、デッサン鉛筆についてとそれ以外に最低限必要な道具について解説をしました。
デッサンを始めるにあたって最低限必要な鉛筆は、H、HB、2B、4Bの4種類です。
これらの鉛筆を揃えることで、細かい描写から陰影まで、基本的なデッサン技術をカバーすることができます。
初めはこのセットで練習を重ねて、必要に応じて他の硬さの鉛筆を追加していくと良いですね。
それでは、今回は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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