飼い主に従順な犬は、
愛犬家にとってかけがえのない
存在でもあります。
あなたが犬を飼っている場合、
愛犬の肖像画を描けると
その仔に対しての愛着が
より一層強いものとなると思います!
僕自身、これまでに
愛犬の柴犬をモチーフに作品を描いたり
鉛筆画のモデルになってもらった事も
ありました。


普段から一緒に生活をしている事もあり、
他のモチーフよりも格段に
描きやすかったですね。
特に愛着のあるモチーフほど
描く側としても描きやすいので、
犬を飼っている方であれば
上達も早いと思います。
そこで今回は犬(洋犬)の
デッサンの手順について
解説をしていきたいと思います。
犬はペットとして僕ら人間の
身近にいる動物でもあるので、
普段から目にする機会が
多い生き物です。
この機会にでも描き方の手順や
コツを得る事で、
より身近な存在になればと思います。
犬のデッサンが難しい理由
犬のデッサンは、
初心者にとって意外と難しい
モチーフでもあります。
その理由としては、
- 毛並みが複雑
- 骨格が見えづらい
- 動きが多い
- 顔のバランスが崩れやすい
といった特徴がある為です。
特に犬は種類によって
骨格や毛量が大きく異なるので、
まずはシンプルな構造の犬種から
描き始めると理解しやすいでしょう。
特に柴犬やゴールデンレトリバー
のように毛量の多い犬種は、
毛並みの流れを理解する事が重要です。
一方で、チワワや
フレンチブルドッグなど
毛が短い犬種は、
骨格や陰影を意識すると
描きやすくなります。
犬のデッサンの手順
今回の犬のデッサン手順の
概要は以下のものとなっています。
デッサンは作品作りをする上で、
作品制作というよりも
練習として位置付けられている
行為でもあります。
ですので、画力向上や
手の動かし方の確認を目的として
行う事が望ましいですね。
画用紙に対する時間的にも
このくらいがちょうど良いと思います。
それでは、犬のデッサンについて
7つの手順を踏まえて
解説をしていきたいと思います。
デッサン道具について
犬のように柔らかい体毛に
覆われている動物を描く際は、
ハイユニの柔らかいB系の鉛筆を
使うのがオススメです。
デッサンをする上で基本的には
3種類の鉛筆を使って描く事が多いので、
用途に応じて使い分けるように
してみてください。
デッサン用鉛筆に関しては
以下の記事でまとめています。
また今回、画用紙に関しては
水彩画用紙に描いていますが、
自分が使いやすい画用紙でも構いません。
デッサンの練習としては
表面がツルツルな画用紙よりも、
鉛筆の粉が乗りやすい
凹凸のある画用紙の方が望ましいですね。
加えて、鉛筆を削るカッターナイフや、
練り消しゴムも必要になってきます。
デッサン道具については
以下の記事でまとめているので、
こちらも参考にするようにして下さい。
犬を写真から描く時のコツ
犬を描く際は、
実物を観察しながら
描けるのが理想です。
一方で、初心者の場合は
写真を参考に描く方法でも
問題ありません。
特に犬は動き回る事が多い動物なので、
静止した写真を使った方が
形を確認しやすいです。
その際は、
- 光の方向
- 毛並みの流れ
- 顔の比率
これらを意識すると
描きやすくなります。
全体の形をとる(アタリをとる)
それでは、まず最初に
犬の全体的な形をとり始めていきます。
この段階で形を正確に
捉えるのが難しいのであれば、
大まかな輪郭を意識した線を
描いていくのが良いと思います。
細かい箇所に関しては
後から修正する事が出来るので、
最初は力を抜いて形を捉えるように
するのが良いでしょう。
失敗を恐れずに
輪郭の線を描く事を意識した上で
描いていくイメージです。

また、アタリをとる際は
2B〜3Bといった柔らかめの鉛筆を
使って形を捉えていきます。
その理由として、
H系の硬い鉛筆を使うと
線が消しづらくなり
消しゴムでの修正がしづらく
なってしまうからです。
また、消しゴムを多用してしまうと
画用紙を傷つけてしまうので、
初めの段階ではなるべく
柔らかめの鉛筆を使うことを
オススメします。
形をとる際のポイントとしては、
目や耳、口などのバランスも見ながら
線を描き足していけると良いでしょう。
鉛筆で濃淡をつける
次に、暗い箇所から
鉛筆で濃淡をのせていきます。
鉛筆で濃淡をつける際も先ほどと同様に
2〜3Bの柔らかめの鉛筆から
少しずつのせていきます。

陰影や色が付いている箇所(毛や瞳など)を
意識しつつ濃淡をのせる
イメージで描いていきます。
この次に擦っていくので、
大まかで構いません。
ガーゼ・ティッシュで擦る
鉛筆をのせたら、
紙に馴染ませるために
ガーゼやティッシュで軽く擦ります。
今回はティッシュを使っています。


全体を意識しながら、
満べんなく擦っていきます。
この際に、鉛筆の線が
ボヤけるくらいまで
擦るのが良いでしょう。

全体的に色調を整えたら、
鉛筆の線や濃淡の乗せる為の
下地が出来ました。
この際に、鉛筆の濃淡が
アタリの線より多少
はみ出して構いません。
むしろ、後あとそれが
デッサンをする上での
『味』になってくるので、
全体的に満べんなくボカすと良いです。
鉛筆を乗せて明暗のバランスを整える
下地の色ができたら、
次に暗い所と明るい箇所を意識しながら
鉛筆を乗せていきます。
暗い箇所は3B〜4Bをメインで使います。


この際に、暗い箇所は鉛筆を
重ねていく事が出来ますが、
明るい箇所は手を加え過ぎてしまうと
かえって濃くなってしまうので
注意が必要です。
全体の明暗を損なわないように、
鉛筆をのせていきましょう。
犬のデッサンで初心者が失敗しやすいポイント
犬のデッサンでは、
初心者がつまずきやすいポイントが
いくつかあります。
特に多いのが、
- 顔のバランスが崩れる
- 目や鼻の位置がズレる
- 毛並みを描き込み過ぎる
- 光の方向がバラバラになる
といった失敗です。
犬は毛に覆われている動物なので、
細部から描き始めてしまうと
全体の形が崩れやすくなります。
その為、最初は細部よりも、
- 頭の大きさ
- 胴体との比率
- 耳や鼻の位置
など、大きな形を優先して
確認する事が大切です。
また、毛並みを一本ずつ描こうとすると
全体がうるさく見えてしまうので、
最初は大まかな流れを意識しながら
描くと自然な印象に
なりやすいでしょう。
加えて、光の方向を
途中で変えてしまうと
立体感が崩れてしまう為、
最初にどこから光が当たっているのかを
決めておく事も重要です。
光を意識して描く

光を意識しつつ、
明るい箇所や影になっている暗い箇所を
描いていきます。
光の位置が曖昧になってしまうと、
最終的に絵がチグハグなものに
仕上がってしまいかねないので、
同じ方向から光が当たっている事を意識しつつ
描き進めていきましょう。
毛並みを意識しながら明るい箇所も描き分ける

最後に明るい箇所も描いていきます。
特に白い毛に関しては、
濃いめの鉛筆を使ってしまうと
色が濃過ぎてしまうので、
2H〜HBといった硬めの鉛筆を
使って描いていきます。
白い箇所を描く際は
繊細さが要求される為、
鉛筆の先はカッターで尖らせた状態に
しておく事が望ましいです。
H系の鉛筆で薄い色を重ねていく
イメージで描いていきます。
完成

デッサンの仕上げとして、
細部の描き込みが終わったら完成です。
白い毛の箇所などは、
消しゴムを使って抜いていくのも良いです。
練り消しゴムやプラスチック消しゴム等を
使うと良いでしょう。
【細部の毛並み】

【口元】

どの段階で手を止めるかは
その人次第ではありますが、
自分で良い出来だと思えたら
手を止めると良いかもしれません。
最後の調整の段階では、
絵を壊さないように
細心の注意を払いつつ
丁寧に仕上げていくようにしましょう。
よくある質問(FAQ)
犬のデッサンは初心者でも描けますか?
犬のデッサンは初心者でも描けます。
最初から細部を描き込むのではなく、
全体の形を大きく捉え、アタリ、
濃淡、毛並みの順番で進めると
描きやすくなります。
犬のデッサンに使う鉛筆は何が良いですか?
犬のデッサンでは、
2H〜4B程度の鉛筆を
使い分けると描きやすいです。
暗い部分や毛の柔らかさにはB系、
白い毛や細部にはH系の鉛筆が
向いています。
犬の毛並みをリアルに描くコツはありますか?
犬の毛並みをリアルに描くには、
毛の流れを観察しながら、
短い線を重ねて描く事が大切です。
明るい部分は描き込み過ぎず、
練り消しゴムで光を抜くと
自然な質感になります。
犬を写真を見ながら描いても上達しますか?
写真を見ながら描いても上達します。
犬は動く事が多いので、
初心者は写真を参考にした方が
形や光の方向を確認しやすく、
練習にも向いています。
犬のデッサンで最初に意識する事は何ですか?
最初に意識する事は、
細部よりも全体の形です。
目、耳、鼻、口の
位置関係を確認しながら、
大きな輪郭とバランスを
先に整えると失敗しにくくなります。
まとめ
今回は犬のデッサンの手順について
まとめました。
犬のデッサンを上達させるコツは、
細部を描き込む前に
全体の形や光の方向を意識する事です。
毛並みの柔らかさを表現するためにも、
日頃から動物を観察したり、
可能であれば触れてみたり
出来ると良いですね。
デッサンは絵を描く上での
「筋トレ」みたいなものなので、
作品として完璧に描こうとする
必要はありませんが、
実力を付けるためにも
繰り返し行うと良いです。
今回の記事があなたの創作活動の
参考になれば幸いです。


































鉛筆、練り消しゴム