「デッサンってどうも苦手だなぁ…」
このような苦手意識を持っていると、
「自分には絵心なんて無いのでは?」
と思い込んでしまう事あるかもしれません。
『好きこそものの上手なれ』
ということわざがあるように、
絵を描くことが好きな人にとって、
デッサンの習得が出来るようになるまでに
あまり時間がかからないもの思えます。
一方で、
「好きだけど描けなさ過ぎて嫌いになった」
という意見があるように、
好きで絵を描き始めたにも関わらず
上手な人を見て落ち込んでしまい、
いつしか絵を描く事自体も
辞めてしまう人も少なくありません。
そうなってしまうと本末転倒ですよね。
実際に僕自身、
周りにはデッサンが上手な人が多い中
何度も心が折れた経験はありました。
特に10代、20代前半の頃の自分は
競争心が強いあまり、
周囲との実力差を感じつつも
どうにか克服していこうと
もがいている時期でもありました。
時に絵を描く事自体が
嫌になった時期もありましたが、
現在では絵を描く事を生業として
いけるようになりました。
そこで今回は、
「絵を描く事が嫌になってしまった」
あるいは
「デッサンのアレルギーが強い」
という方に、
少しでも前向きになってもらう為にも
記事にまとめてみました。
今現在絵の方向性について
悩んでいる方の背中を
少しでも後押し出来るものとなれば
幸いです。
目次
デッサン下手を克服する5つの方法
丸、三角、四角を描けるようにする
「そもそも絵の描き方がわからない」
という方の場合、
まずは単純な形態から
絵を描いていく事をオススメします。
そこでわかりやすい形として、
紙とペンを使って
「○」「△」「□」
この3つを描いてみましょう。
…
……
………描けたでしょうか?
イメージ的にはこのような感じです。

なぜこれらを描く事が
大事なのかと言うと、
世の中にある多くのあらゆる
モチーフがこれらの形態を使って
描き表す事が出来るようになるからです。
例えばりんごを描く際にも
大まかな○を描く事で、
単純化された図を描く事が
出来るようになります。
そこから徐々に形を整えたり、
陰影などを描き込む事で
りんごらしさを描く事に
繋がっていきます。
また同様に、△□も
人体や金属などの無機物等を
描く際にも役立つものとなっていきます。
複雑な形態のものを描く為にも、
単純な形態を描けるようになる事で
デッサンの理解と技術の習得に
繋がっていく事となります。
鉛筆の持ち方を変える
鉛筆を持つ際、
普段は文字を書く際に
下の写真のような「鉛筆持ち」を
されるかと思います。

デッサンをする際も
鉛筆持ちで描く事はありますが、
陰影を付ける際など
持ち方を変える事があります。
例えば親指、人差し指、中指を使って
このような鉛筆の持ち方をします。

このような持ち方をする事で、
広い面を塗る事が
出来るようになります。
また、他にも紹介させてもらうと、
このような持ち方もあります。

この持ち方の場合、
先ほどよりややスポット的な
箇所を描くのに適していますね。
他にも描きやすい鉛筆の
持ち方がありましたら、
自分なりに試してみるのも良いですね。
これによって絵を描く上での
見方が変わってくるかもしれません。
デッサン用鉛筆の持ち方に関しては
以下の記事で詳しく解説をしているので、
こちらもあわせてご覧になってください。
簡単なものから描き始める
難しいモチーフを描こうとすると、
初めのうちは
描きごたえがあると思っていても、
徐々に手に追えなくなってしまう
事もあります。
細部の描き込みが面倒だったりと、
心が折れてしまいかねません。
ですので、自信を付けるという意味でも
自分が描けそうなものから
描いていく事で、
結果的にも自信にも繋がっていきます。
そこでまずはテニスボール1個から
描き始めてみたり、
身近にある食器やペットなどを
描いてみると良いでしょう。
普段から触れる回数が
多ければ多いほど
デッサンをする際のイメージが
湧きやすくなりますし、
その分絵にも反映されやすくなります。
デッサンのアレルギーを克服する為にも、
自分が描けそうなハードルから
超えていくのが望ましいですね。
ボールペンで描く
日常生活では鉛筆よりも
ボールペンを使う機会の方が
多いという方も居ると思います。
普段は文字を書くだけに
留まってしまうものですが、
ボールペンで気軽に絵を描いてみると
途端に画材に変わってくるものです。
ボールペンでサラサラと描いているうちに
アーティスティックな作品が
生まれたりするなど、
身近な道具が一変して
「画材」へと切り替わります。
また黒、青、赤など
カラーバリエーションを
増やす事によって、
絵の幅を増やす事にも
繋がってきます。
自分で「描きたい!」と思えるものから描く
自分の衝動に対して素直に表現する事で
生き生きとした絵を描く事が
出来るようになります。
純粋に自分が楽しんで
描いた絵というのは、
たとえ画力がイマイチだったとしても
仕上がった時の達成感は
かなり高いものとなります。
人からの評価と関係無しに
絵を描いてみる事で、
絵を描く事の楽しさを再認識できるかが
今後のデッサンを上達させる上での
出発点にもなり得てきます。
デッサン下手を克服する上でのよくある質問(FAQ)
Q1. デッサンが下手だと
感じる原因は何ですか?
A1. 多くの場合、観察力よりも
「形を正確に捉える基礎」
が不足していることが原因です。
線の長さや角度、
比率を正しく見取る
訓練を繰り返すことで、
自然と安定した描写力が身につきます。
Q2. 練習しても上達しないのはなぜですか?
A2. 無意識に「写すこと」だけを
目的にしていると成長が停滞します。
意識すべきは、
「モチーフを構造として理解すること」
です。
形の仕組みを考えながら描くと、
結果的に上達スピードが上がります。
Q3. 下手でも続けていれば
上手くなりますか?
A3. はい、可能です。
デッサンは才能よりも
「量と継続」で変化が現れる分野です。
失敗を重ねるほど観察力が磨かれ、
少しずつ描写が安定していきます。
Q4. 練習する上で意識すべき
ポイントはありますか?
A4. 線をきれいに描くことよりも、
「全体のバランスを早い段階で掴む」
ことです。
初期段階から細部に入らず、
大まかな形を捉えてから調整していくと
上達が早まります。
Q5. 自分の絵が下手だと落ち込む時は
どうすればいいですか?
A5. 上手な人と比べるのではなく、
昨日の自分と比べるようにしてください。
上達は「少しずつ見える変化」
ことの積み重ねであり、
焦らず続けることが最大の上達法です。
デッサン下手の克服方法まとめ
デッサンアレルギーを克服していく為にも、
まずは絵を描くことを自分が
楽しめる気持ちを持てるかが肝心です。
初心に戻って絵を描く楽しさを思い出し、
今後の制作活動の糧に
していけると良いですね。





















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