デッサン=絵を描くこと
一般的にはデッサンについてこのように
認知されているかもしれません。
僕自身、デッサンを習い始めた
高校生の頃の自分は
漠然とそのように思っていました。
ですが、実際にデッサンを勉強するにつれて
モチーフの捉えからであったり、
光と陰影との関係について
理解を深めていく視点を
養うこととなりました。
ここで一度デッサンについて定義しておくと、
デッサンとは鉛筆や木炭などを使って
対象物の形・明暗・質感を
平面に描く訓練
のことを指します。
デッサンは絵画・イラスト・デザインなど、
あらゆる造形表現の基礎として
位置づけられており、
「絵を描く力」を根本から
鍛える手法です。
このデッサン力を身につけることで、
基本的な絵の描き方を
習得するのはもちろんのこと、
自身の作風に応用するための
基盤となり得てくるようになります。
デッサンを学ぶことで、
- 絵のバランスが崩れなくなる
- 立体感のある表現ができる
- 思い通りの絵が描けるようになる
といった変化が起きます。
多くの人が
「デッサン=絵を描くこと」
と捉えていますが、実際には
「観察力と再現力を鍛えるための訓練」
です。
そこでこの記事では、
デッサンの意味・目的・種類から、
初心者が最初にやるべき練習方法まで
体系的に解説します。
この記事は、デッサンの基礎を
体系的に理解するための
いわば「入門ガイド」です。
文字数のボリュームもかなり多いので、
分からないことがあれば
何度も見直してください!
デッサン記事の一覧は
こちらでまとめているので、
あわせてご覧になってください。
👉 デッサン記事一覧まとめ
目次
デッサンとは何か?基本的な意味を解説
デッサンの定義
デッサンとは、
対象物を観察しながら
鉛筆・木炭・コンテなどを用いて
形・明暗・質感を紙に描く表現技法
のことを指します。
これはフランス語の
「dessin(デッサン)」
が語源で、英語では
「drawing(ドローイング)」
に相当します。
日本では主に
「形を正確に捉える訓練」
として美術教育に取り入れられており、
美大予備校や絵画教室などでは
絵を描く上での基礎として
習得することが多いですね。
デッサンは、
- 絵画
- 彫刻
- 建築
- グラフィックデザイン
- アニメーション制作
など、あらゆる視覚表現の土台となる技術です。
このデッサンで養われる能力は
以下の3つに集約されます。
- 観察力
対象の形・比率・陰影を正確に見る力 - 空間把握力
立体を平面に置き換える力 - 表現力
鉛筆のタッチや濃淡で質感や
量感を描き分ける力
この3つが鍛えられることで、
「見たものを描く力」が
飛躍的に向上するようになります。
ここで重要なのは、
デッサンは単に
「上手い絵を描くための作業」
ではなく、
「正しく見る力を鍛えるための訓練」
であるという点です。
この視点を持つことで、
練習の質が大きく変わります。
デッサンが「絵の基礎」と言われている理由
一般的によく言われている
デッサン=基礎
といった理由というのは、
色彩・構図・表現スタイル
といった要素を排除し、
「形と明暗だけで対象を描く」
という純粋な観察力を
訓練できるからです。
特に鉛筆を使ったデッサンは
鉛筆の濃淡を使って陰影表現をするため、
絵を習得する上での目標が
明確になります。
複雑な計算式を解く前に、
まずは基本的な足し算引き算から
始めていくイメージですね。
また色を使う絵画では、
色の鮮やかさや色味で
誤魔化しが効きますが、
モノクロのデッサンでは
ごまかしが通用しません。
形の狂い、比率のずれ、
陰影の不自然さなどが
そのまま画面に現れてしまう
ためでもあります。
この厳しさがデッサンを
基礎訓練として最適な手法として
意味があるという理由です。
デッサンは初心者のためだけの手法ではなく、
プロとして活動している
画家やイラストレーター、
漫画家などにも通ずる手法です。
つまりデッサンとは、
すべての表現の土台となる
「視覚のトレーニング」
ということです。
この基礎ができているかどうかで、
その後の上達速度が大きく変わります。
デッサンと「上手い絵」の関係
よくある誤解として
「デッサン力がなくてもイラストは描ける」
という考え方があります。
確かに短期的には成立しますが、
構図の安定感・立体感の説得力
・人体の自然な動きといった要素は
デッサン力と直結しています。
デッサン力が上がると、
次のような変化が起きます。
- キャラクターの顔や
体のバランスが安定する - 背景の建物や自然物に
立体感が出る - 資料を見ながらでも
「どこを見るべきか」が
わかるようになる - 思い描いたポーズを
手が表現できるようになる
「自分のスタイル」を持つ前に
観察力を鍛えることが、
長期的な画力向上の最短ルートです。
デッサンをやる目的・意味は何か
目的1:観察力・形を見る力を鍛える
デッサンの最大の目的は、
「正確に見る力」
を育てることです。
人間の目は見たいものを見て、
見たくないものを省略する
傾向があります。
デッサンの訓練を通じて、
こういった思い込みを外し、
対象を「あるがまま」に捉える
観察眼が形成されます。
たとえば、人の顔を描くとき
多くの初心者の方は
「目は顔の上半分にある」
と思い込んでしまいがちになる
といった具合です。
観察する事で、実際には
目は顔の縦の中心線付近に
位置している事が分かります。
この種のズレをデッサンの訓練で
矯正することで、
リアルで説得力のある絵が
描けるようになるということです。
観察力は「描く力」だけでなく、
「見る力」全般を高めます。
デッサンの訓練を続けることで、
日常の風景や人物の見え方が変わり、
光・影・形の美しさに気づける
感覚が磨かれるようになります。
目的2:立体を平面に置き換える能力を養う
私たちが描く紙は二次元ですが、
描く対象は三次元です。
デッサンでは、この
「3次元を2次元に変換する力」
を体系的に訓練します。
透視図法(パース)・陰影の付け方
・重なりの表現といった技術は、
すべて
「立体を平面で表現するための手段」
です。
透視図法と陰影の概念については
以下の記事を参考にしてください。
デッサンを通じて
これらを体で習得することで、
建物・家具・乗り物・人体など、
あらゆる立体物を説得力を持って
描けるようになります。
この能力は3DCGや
デジタルアートに進んだとしても
通用するスキルとなってきます。
なので今後制作の手段が変わったとしても、
「立体を理解して描く力」は
失われることはありません。
目的3:表現の基礎語彙を増やす
デッサンでは、
鉛筆の濃淡・タッチの方向
・ハッチング(平行線による陰影表現)
などを使って、
素材の質感・重さ・光沢を表現します。
こういった練習の積み重ねが
表現をする上での引き出しになります。
- 金属の冷たい光沢
- 布の柔らかな折れ
- 木の粗い表面
など、
これらをデッサンで描き分けることで、
色彩表現やデジタル表現においても
応用できる表現の仕方が蓄積されます。
プロの画家が初心者より
圧倒的に表現の幅が広いのは、
才能の差ではなく、
こうした訓練の蓄積によるものです。
これら3つの力は
それぞれ独立しているものではなく、
相互に影響しながら
総合的な画力を形成します。
そのため、バランスよく
鍛えることが重要となります。
デッサンの種類と使い分け
デッサンには目的に応じて
複数の種類があります。
自分の目的に合ったデッサンを選ぶことで、
効率よく上達することができます。
石膏デッサン
石膏デッサンとは、
古代ギリシャ・ローマの
彫刻を模した白い石膏製の像を
描くデッサンです。
美術予備校や美術大学の
試験課題として出題されています。
石膏像には色情報がなく純白のため、
形と陰影だけに集中できます。
また、同じ条件で繰り返し描けるため、
自分の成長を確認しやすい
といった利点があります。
代表的な石膏像には
- アグリッパ
- ブルータス
- ラボルト
- ミロのヴィーナス
- ラオコーン
などがあります。
元になったそれぞれ石膏像については
以下の記事を参考にしてみてください。
美術大学志望者はまず
石膏デッサンを徹底的に訓練します。
美大を目指さなくとも、
石膏デッサンをする事で
学べる表現はたくさんあります。
人物デッサン(クロッキー含む)
人体を対象とするデッサンです。
ポーズを固定したモデルを
じっくり描く「ロングポーズ」と、
短時間で動きを捉える「クロッキー(速写)」
この2種類があります。
人体は最も複雑な観察対象のひとつです。
骨格・筋肉・重心・動きのリズムを
理解しながら描く必要があるため、
高度な観察力と知識が求められます。
イラストレーター・漫画家
・アニメーターを目指す方にとって、
人物デッサンは最重要科目のひとつです。
静物デッサン
果物・ガラス瓶・布・木製の箱など、
日用品を並べて描くデッサンです。
入門として取り組みやすく、
小学校や中学校の美術の授業でも
行われます。
対象物の素材感
(透明なガラス、艶のある陶器、マットな紙)
を描き分ける訓練として有効です。
また、構図の練習にもなります。
自宅で取り組む場合も、
リンゴ1個・コップ1個から始められるため
ハードルが低く、初心者に最適です。
自分のデッサンの水準ごとに
どのモチーフが適しているかについては
以下の記事でまとめています。
風景デッサン
建物・街並み・自然風景などを
対象とするデッサンです。
透視図法(1点透視・2点透視・3点透視)
を理解する訓練として有効です。
屋外スケッチとしても行われますが、
時間・光・天候が変化するため、
室内の静物より難易度が高くなります。
建築・都市デザイン・漫画の
背景を描く力を鍛えたい方に向いています。
自画像デッサン
鏡に映した自分の顔を描くデッサンです。
いつでも無料でできる「モデル」を
活用できる方法として、
独学者に特に有用です。
顔のパーツの位置関係・
陰影のつき方・皮膚の質感など、
人物デッサンの基礎を
低コストで訓練できます。
デッサンと素描・スケッチの違い
素描とは
素描(そびょう)は「デッサン」の日本語訳です。
意味はほぼ同じで、
「絵具を使わず、線や明暗で描いた作品・訓練」
を指します。
美術館の解説や美術史の文脈では
「素描」という言葉が使われることが
多いです。
スケッチとは
スケッチは、素早く対象の印象・特徴を捉えた
略画を指します。
デッサンが「正確に描く訓練」であるのに対し、
スケッチは「印象を素早く記録する行為」です。
スケッチは完成度より
スピードを重視するため、
細部の正確さよりも全体の雰囲気、
構図のメモとして機能します。
旅先で風景を記録
アイデアスケッチ
構図の検討
などを行う場面で活用されます。
デッサンとスケッチの違いについては
以下の記事を参考してください。
クロッキーとは
クロッキーとは、
主に人物を対象とした速写技法です。
1ポーズあたり1〜5分という短い時間で、
動きやシルエットを素早く捉えます。
デッサンが
「静止した対象を正確に描く」
ことであるのに対し、クロッキーは
「動く対象の本質を瞬時に描く」
といった訓練になります。
どちらも観察力を鍛えますが、
目的と手法が異なります。
デッサンとクロッキーの違いについては
以下の記事でまとめています。
| 用語 | 目的 | 時間 | 精度 |
|---|---|---|---|
| デッサン | 正確な観察と訓練 | 長時間(数時間) | 高い |
| スケッチ | 印象・アイデアの記録 | 短〜中(数分〜1時間) | 中程度 |
| クロッキー | 動きの速写 | 超短時間(1〜5分) | 速度優先 |
デッサンに必要な道具一覧
デッサンに使う道具一色については、
以下の記事でリストにまとめています。
鉛筆
デッサン用鉛筆は、
硬さの違いで「H系(硬い・薄い)」と
「B系(柔らかい・濃い)」に分かれます。
デッサンでは主にHB〜6Bの
範囲を使い分けます。
最低限揃えるべき硬度は以下の5種類です。
- 2H:ハイライトや細かい明るい部分
- H:中間の明るい部分
- HB:全体のベース調子
- 2B:中間から暗い部分
- 4B〜6B:最も暗い影の部分
鉛筆のメーカーは
- ステッドラー
- ファーバーカステル
- 三菱鉛筆(uni)
これらが代表的です。
デッサン用鉛筆については
以下の記事で詳しく解説をしているので
そちらを参考にしてください。
画用紙・デッサン用紙
一般的な画用紙よりも
目(テクスチャ)の細かい「デッサン用紙」
が適しています。
F4〜F6サイズ(約33×24cm〜41×32cm)が
練習用として扱いやすいサイズです。
初心者向けにはコクヨの
「スケッチブック F4」や
マルマンの「図案スケッチブック」
が手に入りやすく、価格も手頃です。
練り消しゴム(ねりけし)
デッサン専用の消しゴムです。
通常の消しゴムと違い、
形を自由に変形できるため、
細かい部分の消去や明るい部分の
「抜き出し(ハイライト表現)」に
使います。
鉛筆の粉を吸着させる性質があるため、
消した後に汚れが残りにくい点も利点です。
個人的にはバニーコールアートの
イージークリーナーが
質も良く長期的に使うことが出来るので
おすすめです。
デッサン台・イーゼル
石膏デッサンや人物デッサンでは、
紙を立てて描くためのイーゼルが必要です。
自宅での練習では
折りたたみ式のテーブルイーゼルから
始めると費用を抑えられます。
静物デッサンであれば、
膝の上にスケッチブックを置いて
描くことも可能です。
道具にこだわるより、
まず描き始めることが重要です。
イーゼルに関する豆知識は
以下の記事でまとめています。
その他の補助道具
- ティッシュ・綿棒
鉛筆の粉をこすって陰影をぼかす
(「擦筆(さっぴつ)」の代用) - フィキサチーフ(定着液)
完成したデッサンの粉が
落ちないよう固定するスプレー - カルトン
画用紙を貼り付ける厚紙ボード。
イーゼルがない環境でも紙を安定させられる
デッサンの基本的な描き方と手順
ここからは、実際のデッサンの進め方を
5つのステップで解説します。
この順番を守ることで、
初心者でも安定したデッサンが
描けるようになります。
ステップ1:全体の比率を取る
最初にやることは「比率取り」です。
鉛筆を目の高さで水平に持ち、
対象物の縦・横・各パーツの比率を測ります。
「全体の高さに対して頭部は何分の一か」
「目から鼻までと鼻から顎の比率は」
といった数値を確認してから描き始めます。
比率取りをせずに描き始めると、
途中で形が収まりきらない・比率がおかしい、
といった問題が起きます。
プロも必ず行う基本動作です。
ステップ2:構図を決める
画用紙のどこに対象物を
配置するかを決めます。
上下左右に均等な
余白を作るのが基本ですが、
意図的に重心を寄せることで
動きや緊張感を表現することもできます。
初心者は紙の中央に、
紙の面積の50〜70%を対象物が
占める配置を目安にしてください。
小さく描きすぎると
陰影を描き込む余地がなくなります。
ステップ3:大きな形から描く
細部から描き始めると
全体のバランスが崩れます。
まず大まかな外形(シルエット)を
軽いタッチで描き、
全体の形を確認してから細部に進みます。
HやHBなど硬めの鉛筆で薄く描き、
形が正確であることを確認してから
濃くしていきます。
最初から濃く描くと
修正が難しくなります。
ステップ4:明暗(トーン)をつける
形が取れたら陰影(明暗)を入れます。
まず光源の方向を確認し、
「最も明るい部分(ハイライト)」
「中間のトーン」
「最も暗い部分(影)」
の3段階を意識します。
ハッチング(一方向の線を並べる)や
クロスハッチング(交差させる)で
トーンを積み重ねます。
擦筆やティッシュでこすることで
グラデーションを作ることもできます。
ステップ5:細部を描き込み、全体を調整する
大まかな明暗が決まったら、
質感の細部・輪郭の精度・最暗部の
強調などを加えます。
最後に全体を離れて見て、
バランスを確認します。
デッサンは「引き算」でもあります。
描き込みすぎて暗くなりすぎた部分は
練り消しで明るくし、
バランスを整えます。
デッサンの描き方の詳しい手順については
以下の記事を参考にしてください。
初心者がデッサン上達するための練習方法
デッサンは知識だけでは上達しません。
実際に手を動かすことで初めて、
観察力と表現力が身についていきます。
練習法1:毎日10分のクロッキー
1日10〜20分、人物の速写を行います。
「ポーズマニアックス」などの
オンラインポーズ集を使えば、
自宅でモデルなしに練習できます。
クロッキーで重要なのは
「全体のシルエット・重心・動きのリズム」を
捉えることです。
細部の精度より、1枚でも多く描く
量稽古が効果的です。
週100枚を目標にすると、
3ヶ月で人体のバランス感覚が
急速に改善します。
練習法2:立方体・球・円柱の描き込み
デッサンの基本は「3つの基本立体」です。
立方体・球・円柱が正確に描けると、
どんな複雑な対象物も
基本形の組み合わせとして捉えられます。
1週間、毎日この3つを
描く練習を繰り返すだけで、
立体感・陰影の理解が格段に深まります。
道具は鉛筆1本・A4コピー用紙で十分です。
練習法3:手を見て描く
鏡と並ぶ「いつでも使えるモデル」が手です。
自分の手は複雑な形状・関節・
皮膚の質感を持ち、
角度・ポーズを自由に変えられます。
毎日5分、自分の手を見て
デッサンする習慣を持つと、
形の取り方・陰影の理解・細部の表現力が
バランスよく鍛えられます。
練習法4:模写(作品の写し)
レンブラント・デューラー・ダ・ヴィンチなど、
優れたデッサン作品を模写することで、
プロの観察方法・表現手法を
体に入れることができます。
模写はコピーではなく
「正確な観察の訓練」です。
線の方向・タッチの強弱・
どこを省略しているか、
といった意図を読み取りながら写すことで、
技術の吸収速度が飛躍的に上がります。
練習法5:自分より上手い人から意見をもらう
独学の最大の弱点は
「自分の癖に気づけない」ことです。
デッサン教室・カルチャースクール・
オンライン添削サービスを活用し、
定期的に第三者の目で
フィードバックをもらうことで、
成長の速度が大幅に上がります。
月1回でもプロや上位者に見てもらう
機会を作ることがおすすめです。
デッサンを学べる場所・方法まとめ
美術予備校
美大入試を目指す方向けの専門機関です。
石膏デッサン・人物デッサンを
集中的に訓練できます。
一般向けの社会人コースを設けている
予備校も増えています。
カルチャースクール・地域の美術教室
社会人・シニア向けに
デッサン基礎を学べる教室が
全国各地にあります。
週1〜2回のペースで通えるため、
仕事をしながらでも続けやすいのが特徴です。
オンライン講座
オンライン講座では、
プロの講師によるデッサン講座が
動画で受講できます。
自宅で好きな時間に学べるため、
地方在住者や忙しい方に向いています。
独学(書籍・YouTubeを活用)
書籍では
「やさしい人物画(A・ルーミス著)」
「スーパーデッサン(視覚デザイン研究所)」
が初心者向けの定番です。
YouTubeでは国内外の作家が
デッサン解説動画を無料で公開しています。
独学は費用を抑えられる一方、
フィードバックが得られないため、
定期的に教室や添削サービスを
組み合わせることが理想です。
よくある質問(FAQ)
ここまでで、デッサンの基本について
理解を深めていけたと思います。
ここからは、初心者の方が
つまずきやすいポイントを
補足としてまとめます。
Q. デッサンは何歳から始めても上達できますか?
始める年齢に制限はありません。
観察力と表現力は年齢に関係なく
訓練で向上します。
大人になってから始めた方が、
子どもより論理的に理解しやすい
という利点もあります。
Q. デッサンをやると絵が上手くなりますか?
デッサン訓練は観察力・比率感覚・
陰影の理解を鍛えるため、
絵画・イラスト・デジタルアートなど
あらゆる表現において
「画面の説得力」が上がります。
ただし、デッサン力だけが
絵のうまさを決めるわけではなく、
構図・色彩・表現スタイルも
並行して学ぶことが重要です。
Q. 毎日どのくらい練習すればいいですか?
毎日10〜30分の継続が最も効果的です。
週1回3時間練習するより、
毎日15分練習する方が
観察力・描写力の定着は早まります。
クロッキーなど短時間で
できる練習と組み合わせると、
継続しやすくなります。
Q. デジタルでデッサンの練習はできますか?
できます。
ただし、アナログのデッサンで
鉛筆の圧力・紙の抵抗感・練り消しの
使い方を体で覚えることが、
表現の幅を広げる上で有効です。
両方を並行して行うのが理想です。
Q. デッサンの道具は最初からすべて揃える必要がありますか?
不要です。
鉛筆(HB・2B・4Bの3本)・
スケッチブック・練り消しの
3点から始めれば十分です。
道具が増えても上達速度は
大きく変わりません。
まず描くことを優先してください。
まとめ
デッサンとは、対象物を正確に観察し、
形・明暗・質感を紙の上に
再現する基礎訓練です。
絵画・イラスト・デザインなど
あらゆる造形表現に通じる観察力と
表現力を鍛えます。
最後に今回の記事のポイントを整理します。
- デッサンとは?
鉛筆・木炭などで形と明暗を描く観察・表現訓練 - 目的
観察力・空間把握力・表現の語彙を鍛えること - 種類
石膏・人物・静物・風景・自画像デッサンなど - 道具
鉛筆(H〜6B)・デッサン用紙・練り消しが最低限 - 上達法
毎日の継続・量稽古・フィードバックの3本柱
デッサンに「才能の壁」はありません。
観察の繰り返しと、
正しい方法で描き続けることが、
上達の唯一の道です。
デッサンは特別な才能が
必要なものではありません。
正しい方法で観察し、
継続して描くことで、
誰でも確実に上達していきます。
まずはシンプルなモチーフからで
構いません。
今日から少しずつ、
手を動かしていくことが何よりの近道です。
まずは鉛筆1本と紙を用意して、
今日から始めてみてください。








































この記事は以下の順で
理解できる構成になっています。
順番に読み進めることで、
独学でもデッサンの全体像を
掴めるようになります。